ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン

VMware の 2023 年 DEI レポート:勢いを増す取り組み

`この記事はアンバー・ボイルが執筆したブログの翻訳版です。

VMware は、2023 年 2 月に創業 25 周年を迎えました。当社の CEO であるラグー・ラグラム(Raghu Raghuram)は、「VMware の 25 年の歴史が証明しているのは、私たちが決意したことは何でも実現できる、ということです」と語っています。この事実は、VMware 社内でダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(以下、DEI)への取り組みが勢いを増し、世界中の 35,000 人以上の従業員のインクルージョンと公平性の確保に向けて取り組んでいるなかで、日々証明されています。2022 年の成果は、VMware の 2023 年 DEI レポート(英語)で紹介していますので、是非ご覧ください。

また、すべての従業員が活躍できるインクルーシブな企業文化の醸成に取り組む当社の継続的な活動が認められた結果、Forbes の「Best Employers for Diversity 2023」への掲載という栄誉にあずかることもできました。そして、この 1 年間の進歩は、VMware の従業員ファーストの戦略とイノベーションへの情熱の賜物です。VMware は、このような公正・公平な企業活動で常に「JUST 100」の上位にもランキングされています。

DEI レポートでは、「2030 Agenda」で提示した、大きな成果を達成するために設計された、独創的な新たなプログラムについても詳しく解説しています。振り返ると、DEI という 3 つのマインドセットが VMware の戦略的アプローチと、レポート内で詳しく紹介している取り組みの指針となっています。

DEI レポートでは、Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)2.1 Level AA への対応により、

さまざまな能力を持つ人々のアクセシビリティとインクルージョンを強化する

当社の取り組みも紹介しています。

 

全社的な取り組み

VMware では、誰もが DEI に取り組むことを推奨しています。人事部門や DEI COE チームだけが、DEI の成果の達成に責任を負うわけではありません。DEI を全社的な取り組み・責任としているのは、日々の仕事に影響をもたらすとともに、地域社会全体への貢献にも直結するためです。このような「全社的」アプローチであるからこそ、当社の企業文化に不可欠なものです。

アプローチを確実に進める方法の 1 つとして、人事管理者には「Inclusive Leadership in Action(ILIA)」コースの受講を義務化しています。参加型コースである ILIA の受講を通じて、DEI のトピックに対する意識を高め、さまざまな行動が当社の企業文化にどのような影響を与えるかについて、理解を深めます。この機会に学習、内省、議論を促し、すべての従業員が自身の行動や経験を確認しながら、常に他者への尊敬とインクルージョンという当社の価値観を最優先に考え、行動できるように学びます。このコースは人事管理者に必修とするだけでなく、VMware のすべての従業員にも受講してもらい、DEIという分野について理解者になるとともに、先導者として行動ができるように推奨しています。

 

ビジネスに DEI を組み込む

多様性に富みインクルーシブな企業は、より多くの観点から従業員のエンゲージメントを高められるというメリットが、複数の調査で明らかになっています。このようなメリットは、より大規模なビジネスイノベーションや、収益性の向上にもつながります。DEI レポートで解説しているとおり、VMware は全社を挙げて業務プロセスに着実にDEIを組み込む形へと進化させています。また当社の戦略を、ビジネスニーズを支える成果に直結させています。たとえば2022年には、製品部門のすべてのゼネラルマネージャが、当社のDEI目標に沿ったDEI組織計画および従業員向けDEI計画を作成しました。

また、ビジネスの責任者にコーチング、イネーブルメント、サポートを提供して、全社を挙げて強力なDEIイニシアチブを開発し、以下のような活動を実施、支持、推進できるよう奨励しています。

  • DEIの観点からビジネス上の意思決定を促進するリーダー向けダッシュボードの活用
  • シニアリーダーを対象として四半期ごとにフォーラムを開催し、DEIの進捗状況の確認とともに、先進的な取り組みを行うリーダーにスポットを当てる
  • 全社的なDEI リソース(「DEI Change Agents」)についてのフォーラム開催とサポート
  • リーダー向けDEIアクションプランに関するデータインサイトの提供とコーチング

  

勢いを維持しながら大局的に捉える

VMwareは、より広範なマイノリティコミュニティへの関わりについての進捗状況の測定から、外部のパートナーシップやカンファレンスへの投資まで、テクノロジー業界全体におけるマイノリティ人材の獲得拡大と支援を目指して、DEI活動を継続しています。障がい者へのインクルージョンに向けて変革に取り組むCEOと、その所属企業のためのグローバルなビジネス組織「Valuable 500」にVMwareが参加したことも、DEIへの姿勢を物語るものです。ビジネスや業界全体における経済的課題、変動性、不確実性、複雑性といった逆風があっても、この勢いは止まりません。

しかしおそらく最も重要なのは、この勢いを維持しながら、志の高い目標を目指し続けることです。たとえば、VMwareは世界的にあらゆる役職で女性の比率を高めるため、グローバルではURM(人種および民族的マイノリティ)の女性、米国ではURMの人々に対してディレクター以上の役職就任を継続的に強く働きかけています。

VMwareでは、物事を大局的に見ています。決して現状に安住することなく、可能性を追求する企業文化のもとでイノベーションを喚起し、VMwareコミュニティが持つ可能性を最大限に引き出しながら、主要な優先事項の価値訴求に向けて前進しています。

私はVMwareにおける DEI の取り組みについて、現状を誇りに思っています。そして、VMwareのなすべきことはまだ終わっていません。今後の方向性を考えるうえで、私たち皆で作ってきたDEIのモメンタムには、大いにインスピレーションとエネルギーをもらっています。

このブログの筆者が執筆した、「VMware が DEI に取り組む勢いを維持する方法」(英語)でも、VMwareの取り組みについて紹介をしているので、ご興味のある方は是非ご覧ください。