今回がOrchestratorの最終回となります。
直近の2回で実際にOrchestratorを使ってみるということで、vCenterに関する処理を自動化するためのワークフローの作成、プラグインの使用例としてOrchestratorを使ってActive Directoryに対する操作を行ってきましたが、今回はvCloud Automation Center(以下 vCAC)との連携機能について見ていきたいと思います。
vCACとはセルフサービスカタログを提供することで、ITサービスの俊敏性や柔軟性を向上させ、IT運用コストを削減するための製品です。vCACのブログでも触れられておりますとおり、vCACとして仮想マシンのプロビジョニングの自動化や、申請/承認ワークフローの実装といった機能を持ち合わせていますが、システムのニーズに従ってより複雑なワークフローを構成するケースも出てくるかと思います。その際に、Orchestratorを使用することでVMware製品だけでなく、標準プロトコルやパートナー様提供のアプリケーションプラグインを経由することで、外部システム連携のワークフローを容易に作成するができます。
vCAC 6.0では、OrchestratorとUIレベルでのインテグレーションが進められております。vCAC 6.0で提供される標準ポータルのUIからOrchestratorのワークフローにアクセスすることができます。
・「Advanced Services」-「Service Blueprints」でプラスボタンを押下で、OrchestratorのLibraryにアクセス可能
・「Administration」-「Import workflow packages」で、OrchestratorでExportしておいたWorkflowをインポート可能
vCAC/Orchestratorの実際の操作につきましては、以下オンラインハンズオンのコンテンツ(HOL-SDC-1321)を用意しております。vCACのポータルに、OrchestratorによるADユーザ登録のワークフローを標準メニューとして追加する内容が含まれておりますので、アクセスしてみて下さい。
http://www.projectnee.com/HOL
HOL-SDC-1321 vCloud Automation Center (vCAC) 6 from A to Z
最後になりますが、Orchestratorのプラグインについては以下VMware Solution Exchangeのサイトに情報がございます。直近で提供されているプラグインの確認の際には、こちらのサイトをご一読下さい。
(Orchestratorのプラグイン以外にも、Virtual Applianceや各種パートナー様のソリューションの情報も提供されています。)
https://solutionexchange.vmware.com/
アーカイブ
1回目:プライベートクラウド実現に向けた自動化のニーズ
2回目:vCenter Orchestratorのアーキテクチャ
3回目:vCenter Orchestratorを使ってみる(1)
4回目:vCenter Orchestratorを使ってみる(2)