ヴイエムウェア、vSphereで稼働するアプリケーションをコンテナに変換するソリューションを発表
ヴイエムウェアは本日、VMware vSphere® 上で稼働するアプリケーションをコンテナに変換する Application Transformer for VMware Tanzu® のテクニカルプレビューを発表しました。
新規アプリケーション開発におけるコンテナの利用が増える一方、既存アプリケーションのコンテナ化は移行のための労力が多く、企業における課題と認識されています。Application Transformer for VMware Tanzuは、VMware vSphere または VMware Cloud on AWS上で稼働するアプリケーションを対象としたツールです。お客様はレガシーアプリケーションのモダン化作業を簡素化することが可能となります。
発見 – 分析 – 変換のステップでアプリケーションのモダン化を実現
Application Transformer for VMware Tanzu は、以下のステップでアプリケーションのモダン化を実現します
発見 (Discover)
Application Transformer for Tanzuは仮想マシンをスキャンし、フォルダ構造やリソースプール、アプリケーション名、プロセスなどの情報を収集します。その後アプリケーションのトポロジーを作成し、お客様のアプリケーション環境を可視化します。Application Transformer for Tanzu は、200種類以上のアプリケーションシグネチャと仮想マシンの情報取得機能により、幅広い種類のアプリケーションをサポートします。これには、WebLogicとTomcat、および汎用Javaアプリケーションが含まれます。
分析 (Analyse)
アプリケーションの構成要素の詳細情報とビジネス価値に基づいて生成されたテクニカルスコアにより、お客様はどのアプリケーションをモダナイズするか、また優先順位を決定することができます。
これは、VMware vCenter® APIを利用して、vSphereやVMware Cloud on AWSベースのデータセンター全体の仮想マシンを調査し、VMware vRealize® Network InsightTM のフローを活用して、アプリケーションの依存関係を可視化し、アプリケーショントポロジーを自動的に生成します。
変換(Transform)
Application Transformer for Tanzuは、Oracle WebLogic ServerとApache Tomcat上で稼働するアプリケーションに対して、ウィザード形式によってDockerfileとコンテナイメージの生成、リポジトリへの格納、Kubernetesのマニフェストファイルの生成などの作業を自動化します。生成されたコンテナのデプロイは、kubectlコマンドを使用してOCI準拠のイメージをVMware Tanzu Kubernetesプラットフォームにプッシュするだけです。
Application Transformer for VMware Tanzu により、お客様は以下のメリットを享受しながらレガシーアプリケーションのコンテナへの移行作業を効率的に進めることが可能になります。
全体像の把握：アプリケーションコンポーネントのメタデータや依存関係などの情報を用いてビジュアルなトポロジー図を生成します。これにより、お客様はアプリケーション環境の全体像を把握することが可能になります。
自動化：仮想マシンのイントロスペクション、コンポーネントの目録作成、仮想マシンのマッピングなど作業を自動化することで既存アプリケーションの調査を効率化します。
俊敏性：Application Transformer for VMware Tanzuは、アプリケーションのモダナイゼーションにかかる時間を短縮しお客様の労力を軽減します。これにより、新しいソフトウェアやサービスの市場投入までの時間を短縮し、開発者の生産性を向上させることができます。
Application Transformer for VMware Tanzu は、VMware Cloud on AWS をご利用のお客様にテクニカルプレビュー版としてご利用いただけます。日本市場での一般提供開始については当社会計年度2023年度第一四半期を予定しています。
VMware、VMware vSphere、VMware vRealize、VMware Tanzu は、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。
