2021年6月、VMware Cloud Disaster Recovery にいくつかの新しい機能追加や拡張が発表・リリースされました。その中から主なものをピックアップしてご紹介します。詳細はリリースノートをご覧ください。
目次
同一リージョン内での災害対策構成をサポート
VMware Cloud Disaster Recovery は、リカバリサイトにクラウド(VMware Cloud on AWS)を活用して災害対策を実現するサービスです。このサービスでは、オンプレミスのデータをクラウドへレプリケーションしておき、有事の際にクラウド上でリカバリする仕組みを提供します。これまではオンプレミスとクラウド間の構成(図1)、およびクラウド間構成(異なるリージョンでの構成)がサポートされていました(図2)。
今回のアップデートで、クラウド間構成において AWS の同一リージョン内で災害対策を構成できるようになりました(図2)。VMware Cloud on AWS を利用しているお客様は、東京リージョンの中で Availability Zone を跨いだ災害対策を実現できます。
図1 オンプレミスとクラウド間構成
図2 クラウド間構成
キャパシティ情報表示の強化
保護サイトのレプリケーションデータが保持される Scale-out Cloud File System について、その配置場所(Availability Zone)や使用容量、保護 VM 数、スナップショット数などのより詳細な情報が管理インターフェイスから確認できるようになりました(図3)。これによって、管理者は素早くクラウドストレージの使用状況を把握することができるようになります。
図3 Scale-out Cloud File System のより詳細な情報を提供
SOC2 – Type 1 セキュリティ&コンプライアンス認証を取得
クラウドサービス事業者のセキュリティやコンプライアンス準拠を証明することは、利用者にとって重要な選定基準になり得ます。VMware Cloud Disaster Recovery サービスは、クラウドサービスの信頼性を評価する「SOC 2 Type 1」の報告書を第三者監査機関から受領しました。詳細は、「VMware Cloud Trust Center」をご覧ください。
まとめ
他にも、Scale-out Cloud File System を展開するウィザードが追加されるなど、管理性や効率性を向上させる機能が複数追加されました。VMware Cloud Disaster Recovery は短期間で次々にアップデートが実施されており、より使いやすいサービスに進化しています。今後のアップデートにもぜひご期待ください!
関連情報リンク
- VMware Cloud Disaster Recovery リリースノート
- VMware Cloud Disaster Recovery マニュアル
- セキュリティ&コンプライアンスサイト「VMware Cloud Trust Center」
- ブログ「VMware の DRaaS “VMware Cloud Disaster Recovery”」
- ブログ「VMware Cloud Disaster Recovery の発表」
- ブログ「オンデマンドな災害対策 VMware Cloud Disaster Recovery -パート1-」
- ブログ「VMware Cloud Disaster Recovery の最新アップデート(2021年4月)」