みなさん、こんにちは。VMwareでパートナー様を担当させて頂いてますSEの北村です。
今回も前回に引き続き、Horizon に関連した次の 3点について、End User Computing Blog に投稿したいと思います。
1. Horizon のライセンス混在について
2. Horizon の各コンポーネントがサポートしている上限数について
3. Horizon のネットワーク ポート ダイアグラムについて
では、それぞれについて記載していきます。
1. Horizon のライセンス混在について
以前のブログで ”Horizon のライセンス・カウント” について記載した事があります。その中で、CCU (同時接続ユーザー) と Named User (指定ユーザー) のライセンスは同一環境での混在利用が出来ない点について触れさせて頂きましたが、今一度、Horizon のライセンス混在について、今回のブログにてお伝えしたいと思います。
Q. CCU ライセンスと Named User ライセンスを同じ環境に混在させる事はできますか?
A. CCU ライセンスと Named User ライセンスを同じ環境に混在させる事はできません。この場合の同じ環境とは、vSphere (vCenter Server および ESXi) を共有する環境を指しています。CCU ライセンス、Named User ライセンス、それぞれのライセンスを利用する場合、必ず、Connection Server、View Composer (利用する場合)、および、vSphere (vCenter Server および ESXi) は別々の環境を使用する必要があります。
Q. Horizon Standard、Advanced、および、Enterprise ライセンスを同じ環境に混在させる事はできますか?
A. Horizon Standard、Advanced、および、Enterprise ライセンスを同じ環境に混在させる事はできません。この場合の同じ環境とは、vSphere (vCenter Server および ESXi) を共有する環境を指しています。Horizon Standard、Advanced、および、Enterprise ライセンス、それぞれのライセンスを利用する場合は、必ず、Connection Server、View Composer (利用する場合)、および、vSphere (vCenter Server および ESXi) は別々の環境を使用する必要があります。
どうでしょう。今回お伝えしたかったのは、CCU と Named User と言ったライセンス使用モデルが異なる場合も、Horizon のエディションが異なる場合も、それぞれのライセンスを同じ環境で混在させて利用する事はできない、という事です。Horizonの異なるライセンス種別を混在させて利用する事が可能と思われている方も少なくないと思いますので、ご注意ください。
2. Horizon の各コンポーネントがサポートしている上限数について
みなさん、以下の KB (Knowledge Base) はご存知でしょうか?
上記は、Horizon 7 環境においてのサイジングの制限と推奨事項について記載している KB です。この KBでは、ESXi および仮想マシンのストレージ制限、デスクトップ、および、RDSH セッションの制限、接続サーバ (Connection Servers)、Unified Access Gateway という点で、サイジングの参考となる数値について記載していますので、Horizon 7 環境を構築される際は、是非、参考にして頂きたい KB です。
3. Horizon のネットワーク ポート ダイアグラムについて
今回は続けて、もう1つ KB をご紹介します。
- Network port diagram for VMware Horizon View 7.x (2144830)
- VMware Horizon View 7.x のネットワーク ポート ダイアグラム (2145514)
上記の KB 内で添付されている vmware-horizon-7-view-network-ports-diagram.zip を展開した PDF ファイルは、Horizon 7 の各コンポーネントが使用する通信プロトコル、および、ポート番号が記載されたネットワーク ポートの図解です。外部、DMZ、内部のネットワークで、Horizon の各コンポーネントがどのように通信をしているのかを理解するのにとても参考になると思います。
また、英語のみの提供となりますが、KB より更に詳細な情報が記載されたテクニカルペーパー:Network Ports in Horizon 7 も参考になると思います。
注意:
今回もいくつか KB をご紹介させて頂いてますが、これらの KBですが、オリジナルの英語版に更新が入っても、ローカライズ版に更新が反映されなかったり、ローカライズ版の更新が遅れたりする場合が多々ありますので、日本語版 (もローカライズ版の1つになります) は参考情報という扱いでご参照頂きたく存じます。
今回お伝えした内容は、ここ最近、立て続けに色んな方面からお問い合わせ頂いたので、広くお伝えした方がいいかなと思いブログにさせて頂きました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。今回は以上となります。またの機会をお楽しみに。