TIPS & Information Horizon

ちょっとした技術的な TIPs のご紹介 (2017.06)

みなさん、こんにちは。VMwareでパートナー様を担当させて頂いてますSEの北村です。
今回は、Horizon に関連した 2点について、End User Computing Blog に投稿したいと思います。
1. Horizon 環境で NVIDIA GRID で vGPU を利用する際にサポートされる Direct X について
2. Horizon で仮想デスクトップの画面サイズを固定する方法について
では、それぞれについて記載していきます。
1. Horizon 環境で NVIDIA GRID で vGPU を利用する際にサポートされる Direct X について
Horizon の仮想デスクトップでは、3D グラフィックス レンダリングを構成できますが、Virtual Shared Graphics Acceleration (vSGA)、Virtual Dedicated Graphics Acceleration (vDGA)、または、共有 GPU ハードウェア アクセラレーション (NVIDIA GRID vGPU) などを活用できます。
それらでサポートされる Direct X のバージョンには若干の違いがあります。vSGA や Soft 3D では DirectX 9 のみのサポートとなりますが、vGPU や vDGA は、NVIDIA社のドライバをゲストOS にインストールして使用しますので、DirectX のフル機能は使え、サポートされるバージョンは DirectX 9/10/11 です。
上記は NVIDIA 社のホームページから入手できる 「NVIDIA GRID VGPU DEPLOYMENT GUIDE FOR VMWARE HORIZON 6.1」 ドキュメントの P.10 の 「2.5 SUPPORTED GRAPHICS PROTOCOLS」 に 「Full DirectX 9/10/11」 との記載で確認頂けます。
上記、NVIDIA 社のドキュメントは以下のNVIDIA社のサイトで必要事項を入力して入手する事ができます。

GRID vGPU Deployment Guide

2. Horizon で仮想デスクトップの画面サイズを固定する方法について
Horizon で仮想デスクトップへ接続すると、通常、画面サイズはアクセスしたクライアントのモニター・サイズに合わせて自動的にサイズ調整が行われます。
これは、これで、Horizon の便利な機能の1つではあるのですが、使用する状況によっては 「画面サイズを固定したい」 と言う場合もあるかと思います。
Horizon では、少し限定的となりますが、画面転送プロトコルで PCoIP を使用して、Windows 版 Horizon Client からアクセスする場合、Horizon Client の GPO にある “Locked Guest Size” を設定する事で、仮想デスクトップの画面解像度を設定 (固定) できます。
詳細は以下のドキュメントの P.46 の 「表 3 4. VMware Horizon Client 構成テンプレート:スクリプトの定義 (続き)」 に記載されていますので、ご確認ください。

VMware Horizon Client for Windows の使用 Horizon Client 4.4

上記は、最新の Horizon Client の日本語ドキュメントですが、この GPO を利用するには、Horizon Client のバージョンは 3.1 以降である必要がありますので、ご注意ください。
参考情報:
以下は弊社のサイトで公開している情報ではないので、あくまでも参考情報となりますが、上記、GPO に関連した Registry について記載しています。

Group Policy Administrative Templates

今回、情報量としては少なめでしたが、End-User Computing Blog に久しぶりに投稿させて頂きました。お伝えした内容は、日々の活動の中で、広くお伝えした方がいいかなと思う点を今回もピックアップしてブログにさせて頂きました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。今回は以上となります。またの機会をお楽しみに。