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VMworld 2014速報 : General Session初日編!!

■導入
こんにちは。VMwareの巨勢でございます。今年も派手なパフォーマンスと共にVMworld 2014が幕開けしました。今年も、サンフランシスコのダウンタウンにあるモスコーンセンターで開催され、世界85カ国から22,000名の方々にご来場頂いています。日本からも約300名のお客様やパートナー様にお越し頂き、初日から大盛況です。
今回のメインテーマは「NO LIMITS」、限界なき挑戦という意図が込められており、CEOのPat GelsingerがGeneral Session第一日目となる今日、新しいITに向けた勇気ある行動を推進することの重要性について力強く説きました。 その動きを支援すべく、VMwareは昨年に続き、SDDC(Software-Defined Data Center)、ハイブリッド クラウド、エンド ユーザー コンピューティングの3つの柱からなる戦略でお客様のITの変革を支援することをコミットしています。このブログでは、そのコミットメントの内容についてご紹介していきます。
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■内容
近年のITの躍進によって、様々な業種のお客様がビジネスを変革させています。その多くは、従来までの型にはまったITから脱却し、変幻自在な言わば液体のようなIT及びビジネスモデルへと変貌を遂げています。これによって、過去には例のないダイナミック且つ柔軟なIT及びビジネスへと移行をした先進的な組織の多くが、既に多くの成功をおさめるに至りました。
この変幻自在なITを支援する為の基盤としてVMwareはSDDCにおいて更なる技術革新を約束します。その第一弾として、SDDCのアーキテクチャに基づいてプライベートクラウドを構築・管理するための統合ソリューションの新バージョンである VMware vCloud Suite 5.8を発表しました。
その中核となるコンピューティングの技術にとしては、引き続きvSphereがその役割を担い、このVMworldで次期バージョンとなるvSphere 6.0のベータ プログラムを発表しました。これまで以上の大規模且つ高スペックを要求するアプリケーションに対応する様々な機能を実装し、お客様のニーズに応えていくことを約束しています。
また、ストレージにおいては昨年のVMworldで発表したVirtual SAN(VSAN)の次期バージョンのベータ プログラムを発表しました。ストレージ領域においては、もう一つの先進的な技術となるVVOL のリリースが間近であることを伝えており、ストレージの仮想化技術に対する積極的な取組みは今後も目を離せません!
ネットワークにおいては、NSX 6.1と様々なパートナーとのソリューションについて発表されましたが、中でもこれまでのセキュリティ対策の常識を覆すマイクロセグメンテーションは、 多くのデータセンターで採用されている境界で防御を図るセキュリティ戦略から仮想マシン自体を防御する戦略への転換を支援する先進的な技術です。これまでのネットワークのマイクロ セグメンテーションが抱えていたコストおよび運用上の様々な課題はNSXによって払拭され、SDDCにおけるセキュリティを担保する中核技術として実用段階にあります。
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そして、異種混在環境やハイブリッド クラウドを管理するためのソリューションとしてVMware vRealize Suiteを発表しました。また、これまでのライセンス形態に加えて、SaaSとして提供されるサブスクリプション型のVMware vRealize Airを発表しました。as a Service型のあらゆるソリューションには、今後Airのキーワードが付き、お客様のクラウド環境を支援していきます。
今回のVMwareのSDDCの発表の中で最も聴衆を驚かせたのが、EVO: RAILとOpenStackディストリビューションの発表だったのではないでしょうか。EVO: RAILはVMwareがハイパーコンバージド システムとして位置付けているワンストップのSDDCソリューションです。SDDCのシステムを構築する場合、普通はある程度の時間がかかりますが、EVO: RAILでは、電源を入れてから数分以内に仮想マシンを起動することができます。今回、富士通様やネットワンシステムズ様をはじめとする6社をOEMパートナーとして発表させて頂き、Solution Exchangeにおいても展示をしています。これらのハードウェアとソフトウェアが一体化した仮想化ソリューションによって、最速でお客様のデータセンターにSDDCを構築します!
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また、OpenStack ディストリビューションとして発表されたVMware Integrated OpenStackは、これまでお客様環境下で発生したOpenStackかVMwareかといった二者択一の議論を完全に無くす建設的な取組みです。重要なのは、アプリケーションであり、OpenStackかVMwareかという議論ではありません。OpenStack ディストリビューションの発表により、単一の仮想化プラットフォーム上にOpenStackとVMwareのAPIを両立することが可能となります。今後、OpenStackへの取組みをさらに加速し、オープンソースコミュニティへの貢献も同時に強化を図っていきます 。
そして、General Session 初日で最も多くの時間を割いたのが、vCloud Airです。vCloud Airは昨年のVMworld 2013にて発表されたvCloud Hybrid Serviceのリブランディング名で、VMwareが提供するパブリッククラウドです。現在、米国及び欧州にて展開中のこのサービスは、日本にも展開されることが決まっており、今年の第4四半期にサービスインする予定になっています。VMwareはvCloud Airをハイブリッドクラウドのプラットフォームと位置付け、IaaSサービスやDRaaSに加え、DevOpsサービス、DBaaS、オブジェクト ストレージサービス、モバイル アプリケーション サービス等、様々な付加価値サービスの展開を予定しており、ハイブリッドの環境下におけるクラウドの最適解を推進していきます。これらの新しい機能性に加え、コンプライアンスへの対応も積極的に進め、PCI、ISO、SOC、HIPAA、FedRAMPへ順次対応していきます。また、分単位の課金とクレジットカードによる支払いが可能になるvCloud Air VPC OnDemandのベータプログラムが開始されます。米国での同サービスの開始は来年の1月を予定しており、日本での展開が待ち遠しいサービスの一つです。
さらに、vCloud Air Networkというパートナー向けのプログラムは全世界100各国以上に存在する3900の事業者を支援するプログラムで、vCloud Airと共に互換性のあるクラウドの展開を進めていくことで、お客様に対しての今迄以上の選択肢を提供していきます。
関連する日本語のプレスリリースは下記となります。ご興味のある方はぜひご覧下さい。

https://www.vmware.com/jp/company/news/releases/vmw-EVO-RAIL-082614.html

  • VMware、VMware vCloud® Air™のハイブリッド クラウド サービスの新機能とモバイル アプリケーション サービスを発表

https://www.vmware.com/jp/company/news/releases/vmw-vCloud-Air-Mobile-082514.html
General Session初日の発表はSDDCとHybrid Cloudに関する発表でしたが、このブログでは伝えきれない程充実した内容でした。これらの発表の詳細は、11月に日本で開催されるvForumにて細かに説明させて頂く予定です。皆様のご来場をお待ちしています!
■明日の予告
明日はGeneral Session二日目の速報をお届けする予定です。どうぞお楽しみに!!
■ご注意
VMworld 2014速報ブログシリーズでは、USで開催されているVMworld 2014について現地から速報でお届けしています。発表時点での予定情報であり、本ブログに記載されている製品仕様やロードマップは将来予告無く変更になる可能性があります。