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小中学生がプログラミングにチャレンジ!〜 ITの未来を支える子供たちの始めの一歩 〜

ヴイエムウェアが社会貢献活動をグローバルで積極的に推進していることは皆様もご存知のことと思います。その活動内容は国や地域によって様々ですが、日本でも各地のコミュニティにおいて清掃活動を行ったり、女性のための復職支援プログラムを提供したりと、多岐に渡るプロジェクトに取り組んでいます。
そうした中、新たにスタートしたのが「小中学生向けプログラミング教室」です。第1回目が2022年12月17日に開催されましたが、ここではその様子も交えてイベントの概要をご紹介しましょう。

 

CoderDojoの理念に共感して

これまでヴイエムウェアが継続的に進めてきた社会貢献活動は、環境問題の改善や就労環境の向上など、社会的な課題を見据えたテーマのもとで取り組んできましたが、私たちの本業であるデジタルのスキルをフルに活かした活動はまだまだ十分に行えていないのではないかという思いもありました。
そこで、これからIT業界の未来を支えていく子どもたちに、今以上にITという世界に興味を持ってもらい、優秀な人材として育っていってもらえるようなプロジェクトが実現できないかと考えたのが今回の企画のきっかけでした。
検討を進める段階で最も難しかったのが、どのような内容を用意すればよいのか?ということです。これまでも子ども向けのIT教室を提供している企業が無かったわけではありませんが、それらの多くは専門性が高かったり、営利性をはらんでいたりと、純粋にボランティア活動として成り立たせるのが難しい分野でもありました。
何とかして私たちヴイエムウェアの経験や知識を活かして、営利活動とは一線を画した、自分たちだけで完結する独自主催の社会貢献活動ができないだろうか?・・プロジェクトの立ち上げメンバーの中で議論が続きました。

そんな時に出会ったのが「CoderDojo」です。CoderDojo は、2011 年にアイルランドで立ち上げられた非営利組織で、7歳から17 歳の子どもを対象としてプログラミングを学んでもらうための道場を提供していこうというコンセプトを打ち出しています。現在、これに賛同した人や組織により世界110 カ国で2,000の道場が展開されており、日本国内でも 現時点で215の道場が運営されています。
ヴイエムウェアでも、このCoderDojoが掲げる理念に共感し、CoderDojo憲章に則って子どもたちにプログラミングのスキルを学んでもらう講座を開催するのが最も良いだろうと考え、着々と準備を進めてきました。

 

驚くほどの熱心さでゲーム作りに集中

12月17日に開催された第1回小中学生向けプログラミング教室は「みんなでゲームプログラミング!」と題して、ヴイエムウェアの田町オフィスで開催されました。入り口には「CoderDojo たまち@ヴイエムウェア」と書かれた札が掲げられ、道場感もたっぷりです。

冒頭のプログラミングとは何か?といった基礎的な話からスタートし、簡単なプログラムを作って実行してみるという体験を経て、いよいよテトリス風のパズルゲームの作成に入りました。
参加した小中学生たちのほとんどがプログラミングの経験が初めてで、最初は少し緊張気味にも見えました。ですが、テキストベースの言語を使って書いていく、ある意味とても地味な作業であるにも関わらず、自分で何かを作り上げていくという新たなチャレンジが徐々に面白くなってきたようで、目を輝かせてテトリス作りに集中していきます。子どもたちにとってはプラモデルやラジコンを組み立てるのと同じような喜びを感じてもらえたのかもしれません。
背景色を変えたり、ブロックの幅を広げたりと、それぞれが自由にカスタマイズすることができる課題にしましたが、自分だけのオリジナルなゲームを完成させられるこうした側面も功を奏したようです。

チャレンジする内容は、各自の進行状況によってそれぞれのペースでステップアップを図っていけるよう、複数のステージを用意しました。難しいレベルを用意することでやりがいを感じてもらえるのではないかという意図だったのですが、中にはステージ5までクリアする強者も現れるなど、私たちが当初想定していたよりも高いレベルまで到達するほどの、猛烈な集中力と熱心さで取り組んでもらえたことがとても嬉しかったです。

予定されていた3時間の講義はあっという間に終了し、参加いただいた皆さんに記入してもらったアンケートでは、全員から「満足したので次回も参加したい」という回答が寄せられました。
個別の感想も「もっと時間を増やしてほしい」、「家でも続きをやりたい」、「友達も誘いたい」、「次回はパックマンを作りたい」などなど、ポジティブなコメントで溢れていました。
私たちが掲げていた「子どもたちに体験を通じてプログラミングに興味を持ってもらい、その後も継続してもらう」という当初の目的はしっかり達成できたのではないかと思っています。

 

今後も多様性を持った社会貢献活動を

今回のプロジェクトに携わったメンバーはPSOに所属する14名の社員で、企画およびコンテンツ作成から、施設や機材の手配、保険の契約、当日の運営までのすべてをボランティアとして担いました。本来の仕事もある中、2ヶ月半ほどの期間で準備を整えないといけなかったため、全メンバーが役割分担して本当に献身的に動いてくれました。ですが、その忙しかった日々も、参加した子どもたちが課題に熱心に取り組む姿を見て報われたと思います。全員が大きな達成感を得ることができたと感じています。
小中学生向けプログラミング教室は、今後も2か月に一度くらいのペースで定期的に開催していくことを計画しています。当社の田町オフィスで開催することに加え、運営スタッフも全て社内のボランティアで賄っていることから、あまり規模を大きくしていくことは出来ませんが、なるべく長期的に続けていくことで、より沢山の方に参加してもらい、日本のIT市場の人材育成に微力ながら貢献していければと考えています。

そして、この活動にとどまらず、様々な領域においてボランティアの取り組みをさらに推し進め、多様な分野で社会に貢献していくことが私たちヴイエムウェアの企業理念です。今後、お客様やパートナー様のご協力を仰ぐこともあるかもしれませんので、その際はぜひ前向きに相談に乗っていただけると嬉しいです。

企画・準備から当日のサポートまで献身的に動いたボランティアスタッフ