はじめまして、VMware TAM の依田です。このシリーズではオンプレミスからクラウド基盤の管理に大活躍のvRealize Operations Manager (以降vROps)活用方法をご紹介していきたいと思います。
vROpsの大きな特徴として、監視対象のオブジェクト( 例:ESXiホスト、仮想マシン等)から収集したデータを長期間(デフォルト6ヶ月)保持し、これらのデータを使い環境のパフォーマンス分析やキャパシティ分析を可能にします。今回は、vRopsが収集している各メトリックの時系列データを確認する方法についてvROps 8.2を使いながらご説明していきます。
vROps導入のメリットについては、以下の IT 価値創造塾の記事に分かりやすく記載されていますのでこちらの記事もご参照ください。
- 煩雑な監視・分析作業を自動化して迅速に問題解決 仮想基盤の安定運用をVMware vRealize Operations Managerで実現
- VMware vRealize Operationsの一歩進んだ活用法
vROps 8.0でできることについては、以下のブログにまとめられていますのでこちらもご参照ください。
メトリックの時系列データ確認方法
1. vROpsの管理UIにログインします。
https://node-FQDN-or-IP-address/ui にアクセスします。
2.「環境」タブを選択してください。
3. 左ペインのリストから環境を選択します。今回はESXiホストのデータを確認したいので「vSphere ホストおよびクラスタ」を選択します。
4. 左ペインを展開してオブジェクトを選択します。今回はESXiホスト(esx-01a.horihori.lab)を選択します。
5. 右ペインから「メトリック」タブを選択します。
6. 赤枠内の “>” をクリックして展開し、確認したいメトリックをダブルクリックします。
7. 今回は「CPU | 使用量(%)」をダブルクリックします。そうすると右ペインにグラフが表示され、このメトリックの時系列データを確認することが可能になります。
8. 特定の期間のデータをより詳細に表示したい場合はグラフ上で範囲指定をしてください。
表示期間が短くなりました。
9. グラフにカーソルを合わせると、詳細な時刻と値を確認することが可能です。
10. グラフ内のメニューボタンを押下して、「カンマ 区切りデータのダウンロード」を選択すると確認したデータをcsvファイルとして保存することも可能です。
以上です。いかがでしたでしょうか。ここで確認できたメトリックを使ってカスタムビュー、ダッシュボードを作成したりレポートを作ることが可能です。
次回以降でこれらの作成方法についてもご説明させていただければと存じます。
ここまでご覧いただきありがとうございました。