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デジタル ワークスペース Workspace ONE

Windows 10モダンマネジメントガイド 第3回 Active DirectoryユーザーをWorkspace ONE UEM/Accessへ連携

はじめに

この連載では、VMware Workspace ONEを用いてクラウドからWindows 10を管理、ゼロトラスト セキュリティを実現する「最新の管理(モダンマネジメント)」の体験をご紹介します。

前回の作業ではActive Directoryとの連携を行い、ユーザーやグループの連携設定を行いました。

今回の作業ではオンプレミスActive DirectoryのドメインユーザーをVMware Workspace ONE UEMのディレクトリユーザーとして追加します。またActive Directoryの組織ユニット(OU)を、Workspace ONE UEMのユーザーグループとして追加します。最後にWorkspace ONE UEMのディレクトリユーザーやユーザーグループを、VMware Workspace ONE Accessに連携します。

 

ドメインユーザーの属性

Active DirectoryのドメインユーザーをWorkspace ONE UEMのディレクトリユーザーとして追加する際、[姓、名、電子メール]が必須の属性となります。属性がないと、ディレクトリユーザーとして追加に失敗する場合があります。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

ディレクトリユーザーの追加

Active DirectoryのユーザーをWorkspace ONE UEMへユーザーとして追加します。Workspace ONE UEMにデバイス加入する際のユーザーアカウントとして利用されます。

Workspace ONE UEMコンソール トップページを表示します。[追加] > [ユーザー] を選択します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

セキュリティタイプで[ディレクトリ]をクリックします。ユーザー名にActive Directoryに存在するユーザー名を入力し[ユーザーを確認]をクリックします。Active Directoryユーザーがルックアップされるので[保存]をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

Workspace ONE UEMコンソールで [アカウント] > [ユーザー] > [リスト表示]を選択します。

Active DirectoryユーザーがWorkspace ONE UEMのディレクトリユーザーとして追加されていること、またユーザー名をクリックしユーザー詳細などを確認します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール 自動的に生成された説明

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

ここまでの作業で、Active DirectoryのユーザーをWorkspace ONE UEMのディレクトリユーザーとして追加しました。

ダイアグラム 自動的に生成された説明

ユーザーグループの追加

Active Directoryの組織ユニット(OU)またはセキュリティグループをWorkspace ONE UEMのユーザーグループとして追加します。

この連載では、Active DirectoryにHRおよびREWという組織グループ(OU)が存在し、それぞれにユーザーが位置していることを前提として作業を進めます。お手元の検証用Active Directoryの状態に合わせ、適宜読み替えてください。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール 自動的に生成された説明

 

Workspace ONE UEMコンソール トップページに戻ります。[アカウント] > [ユーザーグループ] > [リスト表示] を選択します。[追加] > [ユーザーグループを追加] を選択します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

タイプ: ディレクトリ
外部タイプ: 組織ユニット
テキスト検索: hr (ここでは既存のActive Directory OUを入力します)
[検索]をクリック

グループベースDNやグループ名がルックアップされるので[保存]をクリックします。

同様の手順でREWもユーザーグループとして追加します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール 自動的に生成された説明

 

Active Directory Basic同期の確認

Workspace ONE Accessコンソールにログインします。[ID とアクセス管理] > [管理] > [ディレクトリ] を選択します。タイプ[他のディレクトリ]としてディレクトリが登録されていることを確認します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

ユーザーとグループを選択します。ディレクトリユーザーが追加されていること、またユーザー名をクリックしユーザー詳細などを確認します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明 グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール 自動的に生成された説明

 

グループをクリックします。ユーザーグループが連携されていること、またユーザーグループ名をクリックし詳細などを確認します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

ここまでの作業で、Active DirectoryからWorkspace ONE UEMに追加されるディレクトリユーザーやユーザーグループを、Workspace ONE Accessにも連携しました。

ダイアグラム が含まれている画像 自動的に生成された説明

 

 

Workspace ONE Accessでの認証ポリシーの構成

ディレクトリユーザーが、パスワードを用いてWorkspace ONE Accessにログインできるよう設定します。Workspace ONE UEMのウィザードでモバイルシングルサインオンを構成した際に、Workspace ONE Accessの認証ポリシーも自動構成されていますので、これを修正します。

Workspace ONE Accessコンソールにログインします。[IDとアクセス管理] > [セットアップ] > [VMware Workspace ONE UEM]を選択します。下方にスクロールし[Workspace ONE UEMを介したユーザーパスワード認証]で[有効]を選択し、[保存]をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール 自動的に生成された説明

 

[IDとアクセス管理] > [管理] > [Built-In]を選択します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

[認証方法]セクションの[Workspace ONE UEMでのパスワード]にチェックを入れ、[保存]をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール 自動的に生成された説明

 

[IDとアクセス管理] > [管理] > [ポリシー]を選択します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール 自動的に生成された説明

 

[default_access_policy_set]をクリックします。[ポリシーの編集]ウィンドウが表示されます。[編集]をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

[2 構成]をクリックします。[デバイス タイプ: Windows 10]左の[ALL RANGES]をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション 自動的に生成された説明

 

[ポリシー ルールの編集]ウィンドウが表示されます。[先の方法が失敗するか適用できない場合、次を実行]でドロップダウンメニューから[Workspace ONE UEMでのパスワード]を選択します。[保存]をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール 自動的に生成された説明

 

[ポリシーの編集]ウィンドウに戻ります。[次へ]をクリックします。[保存]をクリックします。[3 サマリ]が表示されます。[保存]をクリックします。

 

今回の作業ではActive DirectoryのドメインユーザーをWorkspace ONE UEMのディレクトリユーザーとして追加しました。またActive Directoryの組織ユニット(OU)をWorkspace ONE UEMのユーザーグループとして追加しました。そしてWorkspace ONE UEMのディレクトリユーザーやユーザーグループをWorkspace ONE Accessに連携しました。

 

次回は、Workspace ONE UEMの特徴のひとつである階層構造を用いた管理を構成します。