VMware Cloud Foundation

BroadcomがサポートするKubernetes関連のOSSパッケージ (VKS アドオン) について

VMware vSphere® Kubernetes Service (VKS) には、CNCF認定のKubernetes実行環境とVKSアドオンが含まれています。VKSアドオンとは、Kubernetes実行環境の運用に関する周辺機能 (セキュリティ、ネットワーク、レジストリ、監視、バックアップなど) を追加する検証済みのOSSパッケージ群になり、Kubernetes環境全体の運用負荷を大幅に軽減できます。
 

VKSアドオンの主な特徴

  • エンタープライズ品質の保証:Broadcomが事前選定・パッケージ化・検証を行っており、VKSとの互換性が保証されます。
  • ワンストップのサポート体制:Broadcomグローバルサポートにより、アドオンの導入、ライフサイクル管理、実行時のトラブルシューティングまで一括してサポートが提供されます。なお、VKSアドオンのティアに応じてサポート内容も変わり、詳細なサポート内容は次項の「VKSアドオンのティアについて」に記載しています。
  • 柔軟な操作性:VMware Cloud Foundation®(VCF9)環境と密連携されており、VKSアドオンをUI/CLI/APIにより、迅速かつ容易にデプロイすることが可能です。
 

VKSアドオンのティアについて

VKSアドオンには下記の4つのティアがあり、ProductティアのVKSアドオンは、Broadcomグローバルサポートでサポートされます。
 
  • Productティア:Broadcomが厳選・検証したソフトウェアです。導入からライフサイクル管理、ランタイム(デプロイしたソフトウェア)のトラブルシューティングまで、Broadcomグローバルサポートが保守サポートを提供します。ただし、パッケージの展開、動作状態、実行時の安定性の範囲内に限ります。
  • Partnerティア:独立系ソフトウェアベンダー (ISV) が検証したソフトウェアです。Broadcomグローバルサポートは導入とライフサイクル管理をサポートし、ランタイムのトラブルシューティングはパートナーへエスカレーションします。
  • Ecosystemティア:互換性検証済みのオープンソースソフトウェア (OSS) です。Broadcomグローバルサポートはパッケージングやライフサイクル管理に関する問題に限定され、ランタイムのバグやパッチ等はアップストリームコミュニティでの対応となります。
  • Communityティア:未検証またはユーザー作成のOSSです。Broadcomからの公式サポートやライフサイクル管理は提供されません。
 
VKSアドオンは日々追加されており、最初の図には全VKSアドオンが記載されておりません。全VKSアドオンの概要と、ティア分けについては、下記リンク先からご覧いただけます。

VKS 3.7に含まれるVKSアドオンについて
VKSアドオンのティアについて

 

VKSアドオンのインストールについて

一部のVKSアドオンのインストールはGUI (VMware Cloud Foundation® Automation) から簡単にインストールできます。インストール例として、VCF Automationバージョン9.1を使った[cert-manager]のインストールの流れを下記に記載します。なお、VKSアドオンのインストールについてのマニュアル記載箇所は、こちらからご覧いただけます。

  1. VCF Automation上のタブメニューより「管理と制御」を選択し、左ナビゲーションメニューから「Kubernetesの管理」を選択。「Clusters」には、既に作成したKubernetesクラスタが一覧表示されるので、VKSアドオンをデプロイしたいKubernetesクラスタを選択。(図中では[vks-prod]を選択) 
  2. [vks-prod]のタブメニューの「Add-ons」を選択し、左ナビゲーションメニューから「Available Add-ons」を選択。インストール可能なVKSアドオンが表示されるので、インストールしたいVKSアドオンを選択。(図中では[cert-manager]を選択) 
  3. 「Package Name」と「Package version」を入力し、「INSTALL ADD-ON」ボタンを選択。(図中では「Package Name」として[certmgtpkg]を入力。「Package version」として[latest compatible version]を選択。) 
  4. 「INSTALL ADD-ON」ボタンを選択すると、「Installed Add-ons」の画面に自動で戻り、先程入力した[certmgtpkg]が表示される。「Installed Add-ons」横のリフレッシュボタンを選択し、インストールが完了するまで待つ。インストールが完了すると[certmgtpkg]の横のステータスアイコンが緑のチェックマークに変わる。
 

本記事では、VKSアドオンの概要やサポートティア、そしてVKSアドオンである[cert-manager]のGUIインストール手順をご紹介しました。

OSSの柔軟性とエンタープライズ品質のサポートを両立するVKSアドオンを活用することで、Kubernetes環境の運用負荷を大幅に軽減できます。本記事が、皆さまのクラウドネイティブ基盤運用の参考になりましたら幸いです。