みなさま、こんにちは！マイクロソフトの前島です。
マイクロソフトが提供するVMware プライベート基盤 “Azure VMware Solution (AVS)” の継続的な進化を先日お伝えしたばかりですが、この度 VMware by BroadcomとMicrosoft の協業に関する嬉しい発表がありましたので、この場を借りて日本語でもご案内します。
VCFサブスクリプションの AVS へのライセンスポータビリティをサポート
2024年5月30日、Microsoft と Broadcom はパートナーシップを拡大し、AVS で VMware Cloud Foundation (VCF) サブスクリプションをサポートする計画を共同発表しました。本サポートは今年後半に提供開始予定です。(リンク： Broadcom からの発表, Microsoft からの発表)
Figure 1 Broadcom と Microsoft の共同声明として VCF サポートを発表 (左側: Broadcom, 右側: Microsoft)
VCF ライセンスをお持ちのお客様は、オンプレミスのデータセンターに加えて AVSでこれらライセンスを使用できるようになるため、変化するビジネスニーズにより柔軟に対応できるようになります。
なお VCF のサポートは、AVS の既存の商流や運用方法を置き換えるものではなく、お客様の選択肢の幅を広げる追加の購入オプションとなります。つまり、これまで通り VMware ライセンスを含む形でマイクロソフトから販売するオプションも継続し、お客様は任意の方法で AVS をご利用可能です。
いずれの方法で購入いただいた場合も、AVS はマイクロソフトがファーストパーティとして提供するサービスであり、購入後のサポートは一貫してマイクロソフトが行います。
また、下記に代表される Azure (AVS) 上でのみ提供されるさまざまな特典は、VCF を持ち込んで利用する場合であっても適用されます。そのため特に未消費の VCF ライセンスを保有のお客様は、 AVS を選択いただくことで、オンプレミスのデータセンターよりも高いコスト削減効果やセキュリティを享受いただけるようになります。
- サポートの終了した古いバージョンの Windows Server や SQL Server に対する、無料の拡張セキュリティ更新プログラム
- 既存の Windows Server や SQL Server ライセンを適用してコストを節約できる Azure ハイブリッド特典
- お客様の Azure への移行を包括的に支援するAzure Migrate ＆ Modernize オファリング
Azure VMware Solution は、2週間前にも新たにインドでサービスを提供開始するなど、留まることなく進化を続けています。皆様が長年培ってきた VMware プライベートクラウドのスキルを活かしつつ、中長期的に安定かつ進化し続ける基盤として、ぜひ AVS をご検討いただければ幸いです。
