Workspace ONE デジタル ワークスペース

フロントラインワーカーへもデバイス活用によるデジタル変革を!Workspace ONE による現場従業員への支援 端末キオスク化と柔軟なアプリ配布におけるユースケース編

みなさま、こんにちは。VMwareの鎌田です。

前回は、「フロントラインワーカーへもデバイス活用によるデジタル変革を!Workspace ONE による現場従業員への支援」を主題としてご紹介いたしました。まだご覧いただいていない方は、是非ご確認いただけますと幸いです。

第1回の blog の中では、現場の最前線で働き、デスクに縛られること無く業務をされている「フロントラインワーカー」の環境において、デバイスを活用したデジタル変革が進む傾向にある一方で、働き方の課題と利用するデバイス上の課題に触れさせていただきました。

デジタル変革における働き方の課題は、生産性の維持や向上、従業員間のコミュニケーション、人員の確保と定職率、心理的安全性と身体的安全性が課題としてあげられ、また、利用するデバイス上での課題としては、デバイス利用の停滞、コンプライアンスとセキュリティ、オフィスで利用しているデバイスとのサイロ化、そして業務を妨げず生産性の維持や向上の為の自動化があげられますが、このような課題に対して Workspace ONE ではフロントラインワーカーに必要とされる様々なユースケースに対応し、包括的なソリューションの提供を可能にするとご紹介しております。

フロントラインワーカーに関する連載第2回の今回は、フロントラインワーカーを取り巻く代表的なユースケースである、端末キオスク化と柔軟なアプリ配布に焦点を当ててご紹介いたします。

 

ユースケース:デバイス(端末)のキオスク化

より身近な例をあげると、小売店の場合、お客様と店舗の従業員が利用するタブレット型 POS デバイスや在庫の確認を行う共用の PC やモバイルを付与されているケースがあるかと思います。お客様や店舗の従業員が自由に利用できる便利なデバイスである一方で、自由に使える状態にしておくと共有で使っているデバイスであるからこそ、共有デバイスから有料アプリをダウンロードされてしまったり、設定を変えられてしまったり、セキュリティリスクにもつながる可能性があります。

そういったケースには、デバイスのキオスク化として Workspace ONE Launcher を活用することで、デバイスをロックダウンさせてセキュリティリスクの回避が可能です。

Workspace ONE Launcher とは?

Workspace ONE Launcher とは、Android デバイスで会社規定のUIをカスタマイズして自社ブランドイメージを統一化を行うツールです。Workspace ONE コンソールから直接管理が可能で、デバイスロックもコンソールから簡単に行えますので、営業時間内も店舗で動くデバイスをタイムリーに管理することが可能です。

また、Workspace ONE Launcher に含まれる CICO (チェックイン/チェックアウト)利用して、ユーザー毎にプロファイルを作成して、該当ユーザーが始業時にチェックアウトを行うことで、そのユーザーで必要とされるアプリと設定が適用され、終業時にチェックイン設定やアプリは削除され元に戻る仕組みもできます。仮にユーザーが終業時のチェックインを失念し帰宅してしまった場合でも、Workspace ONE コンソールから管理が可能です。

このように、Workspace ONE Launcher を活用して、端末キオスク化を共有デバイスの利用状況に合わせて適用させることで、フロントラインワーカーのデジタル化を促進しつつ、セキュリティの確保を実現します。

ユースケース:柔軟なアプリ配布

従業員へデバイスを付与しているが、ユーザーへ必要なアプリのインストールやアップデートの通知がタイムリーにできず、ユーザー側も気づかないまま時が過ぎてしまい、ユーザーからある日突然使えなくなったという問い合わせがあったり、また、従業員数とデバイス数が多ければ多いほど、デバイスの状態の確認の手間をかけられず、IT 管理者へ使えなくなってから問い合わせが上がるケースもあるかと思います。

そういったケースには、柔軟なアプリ配布としてプロダクトプロビジョニングを活用して、従業員が利用するデバイスやアプリ状態を常に会社が定めるバージョンに保持することが可能です。

プロダクトプロビジョニングとは?

プロダクトプロビジョニングは、Workspace ONE コンソールからアプリの配布・インストール、プロファイル適用、ファイル配置の一元管理を可能にする機能です。

具体的な動きとしては、事前に処理実行条件として時刻、バッテリ残量を設定しておくことで、条件を基に端末へ処理を行います。例えば、クレードルに接続後、誰も使っていなければすぐにアップデートを実施し、バッテリー残量が 90% 以上で Wi-Fi に接続していれば業務アプリの差分データのダウンロードを実施し、クレードルに接続後、業務時間外にログファイルを収集して再起動するといった仕組み作りができます。

尚、プロダクトプロビジョニングの構成として、アプリ等コンテンツを配信する際には、オンプレミスにあるリレーサーバーを介して従業員のデバイスに配信することで、デバイスと 。また、リレーサーバーを現場の倉庫や店舗毎に作成することで、デバイスに配信するコンテンツを分けて配信することも可能です。

フロントラインワーカーにデバイスを配布するにあたり、IT 管理者としてもセキュリティと一元管理の面で考慮すべきことが多いのではと考えられる方も多いかと思いますが、今回ご紹介させていただいた、Workspace ONE Launcher やプロダクトプロビジョニングを活用することで、IT 管理者の負荷を軽減しつつ、柔軟かつセキュリティが確保されたフロントラインワーカーの業務環境の提供が可能となります。

以上簡単ではございますが、フロントラインワーカーを取り巻く代表的なユースケースである、端末キオスク化と柔軟なアプリ配布のご紹介でした。

次回、フロントラインワーカーに関する投稿は、従業員体験の改善と緊急時の通知に関するユースケースに焦点をあてた blog の投稿を 10月上旬に予定しておりますので、そちらも是非ご覧ください。

また、このフロントラインワーカーについては、2022/11/15(火)~11/16(水)に実施されるVMware Explorer 2022 Japan でもフロントラインワーカーに関するセッション「Workspace ONE はただのデバイス管理ではない!輝く『フロントラインワーカー』の現場に無限大なデバイスを。」を11/16(水)13:00~13:40 で開催いたしますので、奮ってご参加ください!