VMware Japan Culture

社会貢献の意識を高めて大きなパワーに 「VMware Foundation」が推進するコミュニティ支援の輪

先月の Blog 記事では、ヴイエムウェアが障がいを持った方々の自立を支援する取り組みである sweet heart project をサポートしていることについて詳しく取り上げました。今回は当社のそうした社会貢献活動の規範となっている“VMware Foundation”についてご紹介したいと思います。

 

互いに高め合うことが社会貢献の基本

VMware Foundation とは、ヴイエムウェアが社会的責任を果たしていく上での取り組みのひとつであり、企業としての基本的信条を体現したものとなっています。信条と言うと少々大袈裟かもしれませんが、ヴイエムウェアが社会貢献における役割をどのようにして具体的に形にしていくかを社員一人ひとりが考え、それを行動へと繋げていくためのサポート体制づくりを担っているのが VMware Foundation と呼ぶ仕組みです。

ヴイエムウェアでは、社会の“コミュニティ”の一員として、そのコミュニティに対する還元を行なっていかなければならないという企業風土を長い時間をかけて培ってきました。同時に、社会貢献活動というのはともに支え合い、互いを高め合うために行われるべきであるという考えも定着してきました。これは、米国や日本だけでなくグローバルに根付いた社会貢献に対する当社の基本的な理念であり、この姿勢は今後も変わることはありません。

そうした背景のもとヴイエムウェアは、それぞれの社員がこれまで重ねてきた経験や知識を最大限に活かしながら、当人もまたそこから学び、成長していけるような社会貢献活動が行えるよう、可能な限りのサポートを続けています。

 

コミュニティ還元を推進する4つの柱

現在、日本国内で取り組まれている VMware Foundation の活動には4つの柱があります。

それは、1. サービスラーニング、2. マッチングギフト、3. sweet heart project、4. Good Gigs の4つの領域です。それぞれ簡単にご紹介します。

 

  1. サービスラーニング

全世界のヴイエムウェアの社員には、年間の就業時間のうち40時間をコミュニティに対する社会貢献活動に充てることができるという権利が与えられています。この制度により、社員はそれぞれが持つスキルや能力を活かし、様々なボランティア活動を通じて価値の創出に寄与するとともに、自らの知識と経験の向上にも結びつけています。有給休暇と組み合わせるなどして柔軟に使うこともできるので、ヴイエムウェアの社員は仕事の一環としてだけでなく、自分の生活の一部として社会貢献に自らの時間を使うことを自然に身に付けてきました。

また、2018 年に開催された vFORUM TOKYO の会場では、こうしたヴイエムウェアの取り組みの一端を知っていただくための企画を用意しました。日本赤十字社とのタイアップにより会場の一角に設置されたコーナーで、来場されたお客様に災害時に役立つ携帯トイレの作成体験をしていただいたのですが、なんと用意した 1440 個を期間中にすべて完成させることができました。日本でも非常に多くの方がボランティア活動に対して高い意識を持たれているということを実感できた瞬間でした。

 

  1. マッチングギフト

米国では古くから人々の幸福の向上やより良い世界を作っていくために企業、個人による社会奉仕活動が盛んで、そのような慈善活動を行う人たちは Citizen Philanthropist(市民慈善家)と呼ばれています。この精神はヴイエムウェアの中でも着実に広まってきました。

マッチングギフトは、ヴイエムウェアの社員が自主的に寄付を行おうとする際に、それと同額を会社が上乗せして提供するという制度です。つまり寄付金を二倍にしましょう!という仕組みです。一人あたり年間最大 3,141.59 ドルまでのマッチングが可能です。

また、前述したサービスラーニングの制度を使って、1年間の中で40時間すべてを社会貢献活動に充てた社員には、会社から 628.31 ドルのドネーション(寄付)の権利が与えられます。当の社員は、自分が選んだNPOなどにその金額を寄付として送ることが出来ます。

さらにヴイエムウェアの社員には、入社した1日目、12年目、16年目といった節目にドネーションに充てることが出来る権利が付与される「マイルストーンアワード」と呼ばれる制度も用意されているなど、社員が個人的に行う寄付という行為を会社がバックアップするための多様な仕組みが設けられています。

 

  1. sweet heart project

sweet heart project は、障がいを持った方々が作る福祉のお菓子の販売をサポートする非営利団体です。ヴイエムウェアでは、一昨年から積極的にこのプロジェクトを支援し、会社のイベントでクッキーを配布したり、お客様を訪問する際にお菓子のギフトボックスを手みやげとして持参するなど、なるべく沢山の商品を購入するだけでなく、その支援活動の実態をより多くの皆さんに知っていただき、支援の輪を広げていくための取り組みを続けています。

詳細は先月の Blog の “福祉のお菓子”に関する記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご一読ください。ヴイエムウェアがコミュニティへの還元に重きを置いていることに関しても、その記事で詳述しています。

 

  1. Good Gigs

これも先月の同じ記事で簡単にご紹介しましたが、ヴイエムウェアには新たな社会貢献の形として、テクノロジーに関わる知識や経験を活用して NPO の IT 環境の構築・運営を支援していこうという取り組み「Good Gigs(グッド・ギグス)」があります。

米国では数年前からこうした動きが活発になっていますが、日本でもこれから本格的に取り組んでいく計画です。自社製ソフトウェアだけでなく、個々人の持つ能力や経験を最大限に活かした人的リソースの提供や必要となる経費の負担など、生み出す価値を増幅させていくための積極的なチャレンジとなります。

Good Gigs には 4 つのフェーズがあります。課題発見フェーズの「Discover」、ソフトウェア設計フェーズの「Design」、実装フェーズの「Implement」、そして運用フェーズの「Maintenance」 です。各フェーズでNPOの皆様の協力をお願いすることになりますが、それぞれの段階におけるサポートも弊社の社員が手厚く行っていくことになります。

このプロジェクトには多くの技術者の時間と労力が必要になりますが、ここで活用されるのが冒頭でご紹介したサービスラーニングの制度です。社会貢献活動に充てることができる一人あたり年間40時間というリソースをうまく使ってGood Gigsの活動を推進し、IT支援という手段でコミュニティに対する還元を図っていきます。

加えて、ヴイエムウェアの製品の提供をベースとしながらも、ITインフラの構築段階で他社のソフトウェアを導入することが必要になった場合などは、その資金を援助していくことも可能となっています。

最近では、こうした職業上で培った経験や専門的なスキルを活かして行う無償のボランティア活動のことを「プロボノ(ラテン語で公共善を意味するpro bono publicoが語源)」と称するなど、その動きは徐々に世の中に広まってきています。将来的にはより多くの企業がプロボノの活動に積極的に関わるようになっていくだろうと思われます。

 

個人が主体となり企業がサポートする良好なサイクルを

ヴイエムウェアは、社員による社会貢献活動がより活発化していくように、サービスラーニングの制度を中核としながら、ドネーションにも積極的に関与するなど、社員にコミュニティに対する還元の意識を高めてもらうための一連の仕組みづくりと体制の構築に尽力しています。

社会に貢献する活動を選択するのは、あくまで個人の自由です。しかし一方で、個々のパワーを集めて組織として大きな力を発揮することが、社会貢献のネットワークを拡大していくための強いエネルギーになることを私たちは知っています。そして、ヴイエムウェアのすべての社員が、変化を起こすことができる独自の力を持っていると信じています。

個人個人が自ら主体となってコミュニティ支援へと動き、その活動がスムーズに運ぶように企業がサポートする。そうした良好なサイクルの中で社員が「学び」そして「成長する」ことが出来れば、こんなに素晴らしいことはないと考えています。

 

VMware Foundation Team

辻本 美香

筒井 穂乃花

進藤 資訓

二宮 恵子

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