前回のPostではVMware Workspace ONE Assistの概要をご紹介しました。今回はWindows 10のリモートサポートを行うユースケースをご紹介します。
従業員は外出先で会社支給のWindows 10を利用中、アプリがうまく動作しない事態に遭遇します。ヘルプデスクに電話すると、一緒にデバイスの実際の動きを見ながらトラブルシュートを行うことになりました。
VMware Workspace ONE Assistシステム要件
Windows 10デバイスにおけるVMware Workspace ONE Assistのシステム要件概要は以下の通りです。詳細は製品ドキュメントを参照ください。
従業員/デバイス側
- Windows 10 Anniversary Update (version 1607) 以上
- EnterpriseまたはProfessionalエディションのみ
- 64-bit プロセッサーのみ
- Workspace ONE UEMに加入済み
- Workspace ONE Intelligent Hub 1907以上
- 最新のVMware Workspace ONE Assistエージェント
※ エージェントはmsi形式のインストーラーをMy Workspace ONEより入手し、VMware Workspace ONE UEMのWin32アプリ配信機能を用いて加入デバイスへ展開することができます
製品ドキュメント
General and Hardware Requirements
SaaS Configurations, Network and Security Requirements
Supported Platforms
Configure End-User Devices
Windows 10では無人モードを除くすべてのリモート機能をご利用いただけます。
プラットフォームごとの機能
ユースケース
従業員は外出先で会社支給のWindows 10を利用中、アプリがうまく動作しない事態に遭遇します。ヘルプデスクに電話すると、一緒にデバイスの実際の動きを見ながらトラブルシュートを行うことになりました。
ヘルプデスクは、VMware Workspace ONEコンソールから従業員のデバイスの詳細を確認し、リモート管理を開始します。
従業員のWindows 10ではWorkspace ONE Assistが自動起動します。初回のみプライバシーステートメントが表示されます。
ヘルプデスクは、表示される4桁のPINコードを従業員に伝えます。
従業員がヘルプデスクから聞いた4桁のPINコードを入力し、[同意して画面を共有] をクリックするとリモート表示機能が開始されます。
ヘルプデスクはリモート表示モードからリモート制御モードに切り替えます。
従業員がリモート制御を受ける旨を了承しWorkspace ONE Assistで [許可] をクリックすると、リモート制御機能が開始されます。
ヘルプデスクはリモート制御機能でWindows 10のマウスカーソルを操作し、確認作業を続行します。
ヘルプデスクはよく利用されるアプリや設定のショートカット機能を用いてコマンドプロンプトを起動し、仮想オンスクリーンキーボード機能を用いてコマンドを入力、デバイスの状況を確認します。
ヘルプデスクはビデオキャプチャ機能を用いて証跡を残しながらレジストリエディターを操作します。キャプチャデータはビデオキャプチャ終了時にwebm形式で保存され、FirefoxやVLC Playerで再生することができます。
ヘルプデスクはリモートファイル管理機能を有効化します。従業員がリモートファイル管理を受ける旨を了承しWorkspace ONE Assistで [許可] をクリックすると、リモートファイル管理が開始されます。
ヘルプデスクはリモートファイル管理機能を用いてトラブルシューティングツールを従業員のWindows 10デバイスに送り、ツールを実行してトラブルシュートを続行します。
トラブルシュートが完了すれば、従業員はWorkspace ONE Assistで [切断] をクリックし、リモートセッションを終了します。
このようにVMware Workspace ONE Assistを用いることで、あたかも従業員とヘルプデスクが膝を突き合わせてデバイスの動きや状態を確認しトラブルを解消するかのような、質の高いリモートサポートを提供することができます。またリモートサポート時には従業員側での操作を必要とすることで、従業員のプライバシーに配慮したリモートサポートを提供します。
VMware Workspace ONE Assistは、VMware Workspace ONE 統合エンドポイント管理と完全に統合されたリモートサポートソリューションです。これにより、組織は質の高いITサポートを提供し、エンドユーザーコンピューティングへの投資を最大限に活用できます。
次回はiOSデバイスのリモートサポートを行うユースケースをご紹介します。