前回のPostではVMware Workspace ONE AssistでWindows 10デバイスのリモートサポートを行うユースケースをご紹介しました。今回はiPhoneなどiOSデバイスのリモートサポートを行うユースケースをご紹介します。
従業員は外出先で会社支給のiPhoneを利用中、アプリがうまく動作しない事態に遭遇します。ヘルプデスクに電話すると、一緒にデバイスの実際の動きを見ながらトラブルシュートを行うことになりました。
VMware Workspace ONE Assistシステム要件
iOSデバイスにおけるVMware Workspace ONE Assistのシステム要件概要は以下の通りです。詳細は製品ドキュメントを参照ください。
従業員/デバイス側
- iOS 11.0以上のiPhone
- Workspace ONE UEMに加入済み
- Workspace ONE Intelligent Hub 4.9.3以上
製品ドキュメント
General and Hardware Requirements
SaaS Configurations, Network and Security Requirements
Supported Platforms
Configure End-User Devices
iOSデバイスではリモート表示、基本的なデバイス情報の表示などに対応します。
プラットフォームごとの機能
ユースケース
従業員は外出先で会社支給のiPhoneを利用中、アプリがうまく動作しない事態に遭遇します。ヘルプデスクに電話すると、一緒にデバイスの実際の動きを見ながらトラブルシュートを行うことになりました。
ヘルプデスクは、VMware Workspace ONEコンソールから従業員のデバイスの詳細を確認し、リモート表示を開始します。
従業員はiPhoneで [設定] – [コントロールセンター] – [コントロールをカスタマイズ] と進み、[画面収録] を追加します。
※ この操作は一度だけ行っておけば、次回以降は行う必要はありません
(参考) How Do You Enable Remote View For iOS Devices
従業員はiPhoneのホーム画面を下端から上にスワイプ (Touch IDタイプ) または右上端から下にスワイプ ( Face ID タイプ)にてコントロールセンターを表示させ、[画面収録] を長押しします。
接続先を [Hub Broadcast] に切り替え、[ブロードキャストを開始] します。
ヘルプデスクの画面に従業員のiPhoneの実際の画面が表示されます。ヘルプデスクはこれを見ながら従業員へ設定確認や設定変更の操作を指示し、従業員はこれに従いトラブルシュートを続行します。従業員は無事にアプリのトラブルを修正することができ、業務を遂行できるようになりました。
トラブルシュートが完了すれば、従業員はiPhoneのホーム画面を下端から上にスワイプし、[ブロードキャストを停止] してリモート表示を終了します。
このようにVMware Workspace ONE Assistを用いることで、あたかも従業員とヘルプデスクが膝を突き合わせてデバイスの動きや状態を確認しトラブルを解消するかのような、質の高いリモートサポートを提供することができます。またリモート表示には従業員側での操作を必要とすることで、従業員のプライバシーに配慮したリモートサポートを提供します。
VMware Workspace ONE Assistは、VMware Workspace ONE 統合エンドポイント管理と完全に統合されたリモートサポートソリューションです。これにより、組織は質の高いITサポートを提供し、エンドユーザーコンピューティングへの投資を最大限に活用できます。