こんにちは。VMware でパートナー様を担当させて頂いております SE の北村です。
昨年の2月から前回まで、「ちょっとした技術的な TIPs のご紹介」 という事で、Cloud Infrastructure Blog や End User Computing Blog にブログを投稿させて頂きましたが、今回からは今までと少し趣向を替えながら、みなさまのお役に立てる情報をお伝えしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
現在 (2018年2月8日)、Horizon は 7.4 というバージョンが提供されていますが、約 1年前の 2017年3月16日にリリースされた Horizon 7.1 から提供している JMP (Just-in-time Management Platform:「ジャンプ」 と読みます) という機能ご存知でしょうか?
参考情報:プレス リリース
ヴイエムウェア、新たなアプリケーションとデスクトップ仮想化製品により、デジタル ワークスペースの変革を加速
JMP テクノロジーは、Horizon 7 Enterprise Edition の機能を使い、パーソナライズされたデスクトップとアプリケーションを、柔軟、かつ、高速に提供する仕組みになりますが、その JMP は次のVMware テクノロジーで構成されています。
VMware Instant Clone:迅速なデスクトップおよび RDSH プロビジョニング
Instant Clone 機能は、vSphere vmFork テクノロジー (vSpehre には 6.0 Update 1 から実装) を活用して、実行中の親仮想マシンの静止、高速メモリ内クローニング、コピーオンライト (Copy-On-Write:書き換え時にコピーする方式) を使用して、仮想マシン (仮想デスクトップ、または、RDSH サーバ) を迅速に展開します。
VMware App Volume:リアルタイムでのアプリケーションの配信
App Volumes は、アプリケーションをオペレーティング システム (OS) から切り離し、仮想マシンに配信することで、アプリケーションのプロビジョニング工数を大幅に削減し、App Volumes Manager による一元的な管理を実現します。
VMware User Environment Manager:ユーザー、プロファイル、ポリシーの管理
Horizon のスマートポリシー機能を実現するために必須のコンポーネントでもあり、仮想/物理環境、および、クラウド ベースの Windows デスクトップ環境全体にパーソナライゼーションと動的なポリシー設定を提供します。
これらのテクノロジーを活用する事で、パーソナライズされたデスクトップやアプリケーションを高速に展開する仕組みとして期待されています。
ここで、セキュリティについて考えたいと思いますが、Horizon の仮想デスクトップのセキュリティ向上を考えた場合、VMware NSX for vSphere と、セキュリティ ソフトウェア ベンダー様のアンチウィルス ソフトウェア製品との連携ソリューションであるマイクロセグメンテーションがあります。
今まで、Horizon の Composer を使用して展開された仮想デスクトップのセキュリティの向上には、マイクロセグメンテーションを利用していたと思います。この形態は今後も引き続き利用されていくと思いますが、更に、JMP テクノロジーの構成要素の 1つである Instant Clone を使用した、柔軟、かつ、高速に展開された仮想デスクトップや RDSH サーバのセキュリティ向上にもマイクロセグメンテーションを利用していく事が考えられます。
そこで、次回 (来週を予定) からトレンドマイクロ株式会社の栃沢様に、【VMware NSXとTrend Micro Deep Securityで実現する仮想化セキュリティの最適化】 というタイトルで数回にわたりブログを掲載頂きます。
最初となる次回は、「Horizon インスタントクローンにも適用可能!仮想デスクトップ環境にフィットしたセキュリティ対策」 というテーマでブログを掲載頂きますので、お楽しみに!
【VMware NSXとTrend Micro Deep Securityで実現する仮想化セキュリティの最適化】
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- Horizon インスタントクローンにも適用可能!仮想デスクトップ環境にフィットしたセキュリティ対策
- VMware NSX + Deep Secuirty連携によるエージェントレスセキュリティとは?
- VMware NSX + Deep Security連携にかかわるコンポーネントと基本構成
- VMware NSXとDeep Securityのユースケースと実現できることとは?
- エージェントレス型ウイルス対策のアーキテクチャ(1)
- エージェントレス型ウイルス対策のアーキテクチャ(2)
- エージェントレス型による侵入防御/Webレピュテーションの実装
- エージェント型とエージェントレス型の使い分けのポイント
- コンバインモードの正しい理解と知っておきたいこと
- エージェントレス型セキュリティ環境におけるWindows 10 Creators Updateの対応
- 分散ファイアウォールと連携したマルウェア検出時の自動隔離
- Cross-vCenter NSX 環境における Deep Security の構成ベストプラクティス
以上です。