TIPS & Information vSphere

ちょっとした技術的な TIPs のご紹介 (2017.08)

みなさん、こんにちは。VMwareでパートナー様を担当させて頂いてますSEの北村です。
今回は、Cloud Infrastructure Blogに次の 3点について投稿したいと思います。
1. vSphere の特定バージョンとの相互運用性を意識した弊社製品の更新手順について
2. Nexus 1000v から vDS への移行について
3. vSphere 6.5 の EOGS (End Of General Support) の延長について
では、それぞれについて記載していきます。

1. vSphere の特定バージョンとの相互運用性を意識した弊社製品の更新手順について
vSphere の上で動作する弊社製品 (Horizon、NSX など) が混在する環境において、vSphere の特定バージョンとの相互運用性を意識した弊社製品の更新手順の説明をしている KB (Knowledge Base) があります。この KB で更新する製品の順番を確認できますので、参考にしてみてください。
vSphere 6.5 へ更新する場合:
・Update sequence for vSphere 6.5 and its compatible VMware products (2147289)
・vSphere 6.5 およびその互換性のある VMware 製品の更新手順 (2148021)
vSphere 6.0 へ更新する場合:
・Update sequence for vSphere 6.0 and its compatible VMware products (2109760)
・vSphere 6.0 およびその互換性のある VMware 製品の更新手順 (2113872)
注:英語版に更新が入っても、ローカライズ版には反映されなかったり、更新が遅れたりする場合が多々ありますので、日本語版 (もローカライズ版の1つになります) は参考情報という扱いでご参照頂けると幸いです。

2. Nexus 1000v から vDS への移行について
その昔、弊社がサードパーティ仮想スイッチ (Nexus 1000v) を OEM 販売していたのですが、OEM の終了に伴い、以下の KB (FQA:Frequently Asked Questions 形式) が公開されています。
・Discontinuation of 3rd party vSwitch program (2149722)
・サード パーティ vSwitch プログラムの終了 (2150173)

—– KB 2149722 (英語) から抜粋 —–
Will VMware support the migration of Nexus 1000V to VDS?
Yes, customers can use a free migration tool developed by VMware. They can reach out to Global Support and Services (GSS), or engage the VMware professional services organization (PSO). Migration documentation and the migration tool is available for download.
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—– KB 2150173 (日本語) から抜粋 —–
vSwitch の移行を支援するため、VMware では、Nexus 1000v から Distributed Switch に移行するための無償の移行ツールを提供しています。さらに、VMware Professional Services Organization が、サード パーティ vSwitch から Distributed Switch に移行するサービスをお客様に提供することができます
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上記、抜粋の中で太字 (ボールド) にしている 「free migration tool」 や 「無償の移行ツール」 は次の手順で入手できますので、実際に移行を行う場合や、検討されている場合は、是非、ダウンロードして活用してみてください (もしくは、ツールを使わないまでも、同梱されている Migration Guide (PDF ドキュメント) は参考になると思います)。
英語のダウンロード・サイトへアクセス。

②検索ボックスに “nexus 1000v vds” と入力して検索。

③検索結果ページの (恐らく) 1つ目にリストされている “VMware vSphere > Drivers & Tools > Migration tool – Nexus 1000v to VDS” をクリック。

④表示されたページで Download ボタンをクリックします。

⑤MyVMwareにログイン後にダウンロードが開始されます。

⑥ダウンロードした 「MigrationTool_Nexus1000v_to_VMWare_VDS.zip」 を展開すると以下のファイルがあります。

補足情報:
2017年7月27日にリリースされた ESXi 6.5 Update 1 のリリースノートで、サードパーティ製の仮想スイッチ・プログラムと、サードパーティ製の仮想スイッチで使用されていた VMware vSphere API が vSphere 6.5 Update 1 の次のリリースで廃止される予定との発表がされています (VMware ESXi 6.5 Update 1 リリース ノートの内で詳細は KB2149722 参照との記載がされています)。

3. vSphere 6.5 の EOGS (End Of General Support) の延長について
一部の方は既にご存知かも知れませんが、2017年7月27日に vSphere 6.5 Update 1 がリリースされたタイミングで、vSphere 6.5の EOGS が延長され、vSphere 6.0.x と vSphere 6.5.x で、EOGS の日付が次の様に変更となりましたので、ご留意ください。
・ vSphere 6.0.x の EOGS は 2020年3月12日 (以前の vSphere 6.x の EOGS と同じ日付)
・ vSphere 6.5.x の EOGS は 2021年11月15日 (vSphere 6.5.x の EOGS として延長された日付)
詳細は、VMware Lifecycle Product Matrix  を参照下さい (ちなみに、このリスト内で参照頂く製品名は、ESXi 6.0 や ESXi 6.5 の行です)。
補足情報:
サポートを購入頂いているお客様には、General Support 期間中、メンテナンス アップデートとアップグレード、不具合、セキュリティの修正、および、技術的な支援が提供されますが、EOGS (End Of General Support) とは、その General Support  期間の終了を指しています。詳細はこちらをご参照ください。

今回、お伝えした内容も、日々の活動の中で、広くお伝えした方がいいかなと思う点をピックアップしてブログにさせて頂きました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。今回は以上となります。またの機会をお楽しみに。