■はじめに
こんにちは。VMworldも残すところ2日となった今日、未だに会場で迷子になるVMwareの公森です。本日もVMworld 2014が開催されている現地からお届けしています。少しでも現地の雰囲気が伝わる事を意識しながらお伝えしたいと思いますので、最後までお付き合い頂けますと幸甚です。VMworld 2014は相変わらずの大盛況です。そんな熱いVMworld 2014の数あるセッションの中から、本ブログではEUC(End User Computing)に関するGeneral session、ブレークアウトセッションから、ぜひご紹介したい以下3セッションの概要を速報形式でお届け致します。
1: Workspace Portalの正統進化!!
2: VMware、NVIDA、Googleの3社協業がとんでもない世界を実現!!
3: Next-Generation VDIの未来!!
■Workspace Portalの正統進化!!
Workspace Portal 2.1が間もなく登場予定です。Workspace 2.1の新機能では、以下が要注目です。
-Single Virtual Appliance (VA)
VAが1つになりました。今まで以上に展開や拡張、メンテナンスがより簡単になります。ウィザードで展開するだけでこれだけのシステムが自動でデプロイされるVAって本当にすごいですね。利用する側にとっては大変便利な時代になりました。
-Integrated Catalog with AirWatch
ついに本格的に始まりました。私のように毎回期待されている方も多かったのではないでしょうか。そうです、AirWatchとの連携がさらに大幅強化されました。ワークスペースで追加したアプリケーションがAirWatchを通してモバイルユーザに通知されるデモも実施されました。正式版の登場が今から待ち遠しいです。
■VMware、NVIDA、Googleの3社協業がとんでもない世界を実現!!
2つ目にご紹介したいのは、高性能な3Dグラフィックス機能が必要なソフトウェアやゲームがネットの向こうから飛んできて、それをブラウザ上で操作する、そんな世界が実現してしまうかもしれない一連のお話です。
-誰もが待っていた、3Dデスクトップ に待望のvGPUが登場
VMwareの提供する3Dデスクトップには、従来から最高の3D性能を叩き出すGPU占有型のvDGA、性能と集約率のバランスをとりながらGPUの共有を実現するvSGA、運用性と集約率を重視し、GPUが無い場合でも構成可能なSoft GPUがありました。今回、vGPUのサポートが現実化されたことで、VMwareが提供する3Dデスクトップの実現方法のオプションの幅が広がり、多くのお客様により最適な3Dソリューションを提供できるようになります。新登場のvGPU関連の説明ではデモも実施され、vGPUを利用中のVM上でTessellationを有効にする場面も確認する事ができました。
Solution Exchangeでは間もなく登場予定のvSphere 6とvGPUを組み合わせた3D デスクトップ環境が多数稼動しており、目の前で操作感などを直接確認する事もできます。
-Chromebooks上のブラウザで操作するリッチ3Dコンテンツが現実に
データセンターに配置される3D デスクトップ側の進化に続き、クライアント側でも期待されるテクノロジーが登場しました。
データセンター側のNVIDIA GPUとVMware Horizon、Chromebooksに搭載されているNVIDIA Tegraが連携し、低遅延で、高フレームレート、消費電力が少ない、そんな素晴らしい環境下で、ブラウザ上でリッチな3Dコンテンツが楽しめるようになりました。この先にどんな世界が待っているのか期待せずにはいられません。
■Next-Generation VDIの未来!!
VMworld 2014ではVDIに関する新しいアーキテクチャが発表されました。それがNext-Generation VDIです。まだ全てが実現しているわけではありませんが、要素は揃いつつある事が紹介されました。Next-Generation VDIに関係する興味深い内容をご紹介します。
-CloudVolumes
General Sessionの2日目にデモで紹介されましたが、実際に数多くのアプリケーションがリアルタイムに展開されました。これがあれば管理者もユーザも大満足でしょう。
アプリケーションが入っていないデスクトップユーザに、
CloudVolumesの管理画面からアプリケーションの権利を付与すると、
デスクトップが一瞬でアプリケーションに埋め尽くされてしまいました。
OSの展開とは別にリアルタイムにアプリケーションを配信できるので、Next-Gen VDIの重要なコンポーネントの一つになりそうな事は間違いなさそうです。
-Project Fargo
メモリとディスクをParentから引き継ぐ事でBoot stormやカスタマイズ等に係る時間を一気に削減するプロジェクトです。まとめると、動作状態にあるメモリとディスクに対するLinked Cloneです。デスクトップ展開速度が高まり、管理も簡単になるでしょうから、大いに期待してしまいます。
■Just-in-Time(JIT) Desktop
ユーザがデスクトップブローカーにログインするまでデスクトップは用意しません。つまり、ユーザがアクセスしてきて初めてリアルタイムでVMを用意して引き渡します。この環境を実現するために前述のCloudVolumesやProject Fargoが必要になるのですね。
■最後に
VMworld 2014ではEUCに関連するアーキテクチャ、協業、新製品などが発表されました。 とてもブログでお伝えしきれる内容ではないのですが、少しでも現地の雰囲気と盛り上がりを感じて頂けたのであれば幸いです。お伝えすべき事がまだまだたくさんあります。これらの発表詳細については、11月に日本で開催されるvForumにて説明させて頂く予定です。皆様奮ってご来場ください!
■次回予告
VMworld 2014速報シリーズは一旦明日で最後になる予定ですが、NSXなど、まだあまり登場していないカテゴリのブレークアウトセッションの内容をお届けする予定です。ご期待ください。
■ご注意
VMworld 2014速報ブログシリーズでは、USで開催されているVMworld 2014について現地から速報でお届けしています。発表時点での予定情報であり、本ブログに記載されている製品仕様やロードマップは将来予告無く変更になる可能性があります。
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