このたび、VMware End User Computing (EUC) Japan の公式ブログを開始しました。 EUCは、VMwareにおける仮想デスクトップなどのクライアント環境向けの製品/ソリューションの総称です。
本ブログは、VMware EUC のビジョンやソリューション、そして最新の製品情報やテクノロジーに興味のある方々を対象にしています。 また、ブログを使って、皆さまへ直接発信することで、新製品や最新の技術情報などを、よりタイムリーにお届けするのを目的にしています。 プレス リリースや製品ドキュメントなどではお伝えしきれない、機能やテクノロジーの具体的な情報についても、わかりやすく補足していきます。
それでは、VMware EUC Japan ブログの第一回として、VMware EUCの簡単な紹介とEUC を取り巻くマーケット トレンドについて、お話をしたいと思います。
皆さまの中には、「VMwareってサーバー仮想化の会社でしょ?」と思われる方も多いかもしれませんが、実はデスクトップ仮想化などのクライアント環境向けの製品やソリューションも持っています。 しかも、現在VMwareのフォーカスする3本柱の1つがEUCなのです。 お陰さまで、某リサーチ会社さんの調査結果によると、2012年と2013年上半期の仮想デスクトップ ベンダーシェアでは、トップのシェアをいただいており、VMware EUCは、知る人ぞ知るクライアント仮想化製品なのです。
「なぜ、VMwareが仮想デスクトップ?」と疑問をお持ちになられる方もいらっしゃるかと思いますが、サーバ仮想化だけではなく、クライアント仮想化などのソリューションを持つことは、VMwareとしては、非常に自然な流れでした。 VMwareは、サーバ仮想化によって、ITインフラの設備投資や運用コストの削減、ITインフラの俊敏性の向上などを実現するソリューションを提供させていただくことで、多くのお客様に貢献してきました。 ただ、企業のITインフラ全体を考える場合、それはサーバだけではなく、PCなどのクライアント環境も含まれます。 したがって、サーバ側とクライアント側の両方を最適化することにより、より一層の相乗効果が得られると私達は考えています。 特に近年、ワークスタイルの変革や業務のモバイル化を通して、業務の生産性を上げつつ、運用コストなどを削減したいとする要望が大きくなってきています。 VMware EUCは、当にこの分野にフォーカスしたイノベーションをお客様に提供することを目的にしてます。
それでは、最近のマーケットの状況を見てみましょう。 今日現在、私達は以下のような3つのトレンドがあると考えています。
- 多種多様なデバイスの業務での使用 - Windows PCに加え、タブレット端末やスマートフォンの業務使用
- アプリケーションの数と種類の急増 - Windowsアプリに加え、Webアプリ、SaaSアプリ、モバイルアプリの増加
- 新しいエンドユーザーニーズ - 自宅や通勤途中で業務を行いたい、個人所有のデバイスを使用したい、コンシューマ向けのストレージ サービスなど個人で利用しているITサービスを業務でも使用したいなど。
このブログを読んでいられる皆さんは、このようなトレンドを既に体験しているか、肌で感じていることかと思います。 それでは、これらのトレンドに対して、現在どのような対策が取られているのでしょうか。以下は、現在取られている主な対策です。ただ、これらの対策には、大きな落とし穴があります。
- 黙認する → 見て見ぬ振りをするのは簡単ですが、IT部門のコントロールが効かず、セキュリティのリスクが発生します。
- 禁止する → やみくもに禁止しても、ユーザの不満は高まります。 なかには内緒で認められていないデバイスやITサービスを使用するケースも出てくるでしょう。いわゆる、シャドーITと言われるものです。 この場合もセキュリティなどのリスクが高まります。
- 必要な管理ツールを都度導入する → 一見適切な方法に見えますが、これは管理ツールの数が不必要に増えてしまうリスクがあります。 管理ツールが増えると、管理が複雑になり、よりコストがかかってしまうリスクや、将来新しいデバイスやアプリが出現した場合、対応が難しくなってしまう場合なども考えられます。
VMwareは、これら今までの対策では、今日現在市場で起こっているトレンドもはやに対応しきれないと考えています。 そこで、新しいアプローチを取ることによって、これらの課題に対応する必要があるのです。
VMware EUC ブログの第一回は、ここまでです。 次回は、VMwareの考える新しいアプローチとそのビジョンをご紹介するとともに、VMware EUC ビジョンを具体化したEUC 製品群をご紹介したいと思います。 ぜひ、楽しみにお待ちください。
今後とも、多くの皆さまにご購読いただければ幸いです。このような情報を新たに扱ってほしい等のご要望がありましたら、ブログのコメント欄やTwitter などでフィードバックをぜひお願いします。
それでは、次回みなさまにお会いできるのを楽しみにしております。