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vSphere 8 / vSAN 8 におススメな HPE ProLiant Gen11 サーバー


– 2023 年度版 – HPE がお届けする仮想化基盤更新のすすめ シリーズ

第 1 回 : まもなく vSphere 6.x のテクニカルガイダンスと HPE ProLiant Gen9 サーバーのサポート期限が終了

第 2 回 : vSphere 8 / vSAN 8 におススメな HPE ProLiant Gen11 サーバー


こんにちは。HPE の佐藤崇明(さとうたかあき)です。第一回は VMware vSphereHPE ProLiant サーバーのサポートフェーズについて投稿させて頂きました。今回は第二回として、VMware vSphere 8 / VMware vSAN 8 に対応する最新の HPE ProLiant Gen11 サーバーをご紹介させて頂きます。

VMware Explore Las Vegas 2023 で発表されたVMware vSAN Max

VMware 社の年次イベントである VMware Explore Las Vegas 2023 に 2023/8/21 ~ 2023/8/24 で現地参加してきました。イベントでの VMware vSAN 観点での大きなアップデートとして、「VMware vSAN Max」の発表がありました。vSAN 8.0 で実装された vSAN ESA (Express Storage Architecture) を基盤としてストレージだけのクラスターを作成し、外部ストレージとしてコンピュートのクラスターから利用することができるようになります。もう少し詳細をお話しすると、vSANクラスター間でのストレージ容量の共有は従来も vSAN HCI Mesh という機能として提供されていましたが、「VMware vSAN Max」では分散ストレージとして、コンピュートのクラスターに対してストレージ容量を提供しますので、ストレージ専用のクラスターにノードを追加するかストレージデバイスを追加することで、コンピューティングリソースとは独立してストレージリソースを拡張することができます。これにより効率よく規模を拡大することができるようになります。vSAN 8.0 Update 2 (vSphere 8.0 Update 2) で実装予定の機能となりますので、正式リリースされるのが非常に楽しみな機能です。

vSAN ESA の ReadyNode プロファイルにエントリー向けとして AF-0 が新登場!

さて、vSAN Max の基盤として使用される vSAN ESA ですが、vSAN 8.0 において NVMe デバイスを使用したシングルティアの構成になります。従来の vSAN OSA (Original Storage Architecture) では、キャッシュとキャパシティデバイスで構成したディスクグループを使用しており、デバイスとしても様々な選択肢がありましたが、vSAN ESA のデバイスは NVMe のみ、かつディスクグループという考え方はありません。

また、vSAN ESA の ReadyNode プロファイルとして、これまでは AF-2、AF-4、AF-6、AF-8、AF-HD という 5 つの要件が定義されていましたが、CPU やメモリ、ネットワークの最小要件が vSAN OSA と比べて比較的高い敷居となっていたため、小規模環境への導入やスモールスタートが難しい状況でした。そこに今回、vSphere 8.0 Update 1 から利用可能な AF-0 という新しいプロファイルが定義されたことで、エッジ環境の 2 ノードクラスターや小規模な商用またはエンタープライズ環境への vSAN ESA の導入が容易になります。

※ ReadyNode プロファイルの詳細はこちらでご確認ください。

HPE ProLiant Gen11 サーバーで vSAN ESA ReadyNode の「全クラス」の認定を取得

ところで、vSAN ReadyNode は「何が Ready なのか?」と思われた方もいらっしゃると思います。ReadyNode は “認定サーバー” の意味で、同社に認定されたサーバー構成でないと ReadyNode として運用することができません。従来の vSAN OSA は ReadyNode (認定サーバー構成)でなくても個々の搭載パーツが vSAN で認定されていれば利用可能でした(vSAN BYO)。しかしながら ESA では BYO は認められず ReadyNode 準拠である必要がありますので、ここは私どもサーバーメーカーの頑張りどころです。

HPE ProLiant サーバーでは、2023 年 8 月末時点で、7 機種の Gen11 サーバーと 2 機種の Gen10 Plus サーバーの計 9 機種で vSAN ESA の ReadyNode 認定を取得しており、新しいプロファイルである AF-0 についてももちろん、ReadyNode の認定を取得しています。

vSAN ESA ReadyNode の最新の認定状況については、VMware Compatibility Guide から確認可能です。

vSAN 以外にも!vSphere 8.0 におススメな HPE ProLiant Gen11 サーバー

ここまで vSAN ESA を中心に話をしてきましたが、第一回のサポートフェーズに関するブログでは、HPE ProLiant Gen9 サーバーは vSphere 8.0 に対応していないことをお伝えしました。vSphere のバージョンアップとあわせてサーバーのリプレースを検討頂く際のリプレース先として、最新の HPE ProLiant Gen11 サーバーを「強く」おススメしております。そこで、HPE ProLiant Gen9 サーバーから HPE ProLiant Gen11 サーバーへのリプレースを想定してみました。試算の結果、7 台のサーバーを 1 台に集約することが可能で、集約化により消費電力の大幅な削減にも効果が期待できます。

なお、vSphere 8 は Intel および AMD プロセッサー搭載の HPE ProLiant Gen11 サーバー全モデルをサポートしておりますので、用途に合わせて選定頂けます。

vSphere 8 / vSAN 8 に対応した世界標準の「HPE ProLiant Gen11 サーバー」であれば、豊富なラインナップの中から、コスト重視の仮想化統合、物理 DB サーバーも混在する統合基盤、VDI 基盤のリニューアル等、様々な要件に対応可能です。是非、vSphere 6.x からのリプレース先としてもご検討ください!


– 2023 年度版 – HPE がお届けする仮想化基盤更新のすすめ シリーズ

第 1 回 : まもなく vSphere 6.x のテクニカルガイダンスと HPE ProLiant Gen9 サーバーのサポート期限が終了

第 2 回 : vSphere 8 / vSAN 8 におススメな HPE ProLiant Gen11 サーバー