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本稿は 2023 年 4 月 4 日に VMware Blog のブログに投稿された「VMware App Volumes for Microsoft Azure Virtual Desktop solution preview is now available for remote app streaming」の抄訳です。
投稿者:ジェフ・ウラトスキー(Jeff Ulatoski)
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VMware App Volumesは、Microsoft Azure Virtual Desktop(AVD)とネイティブに連携し、リモートアプリストリーミングによるApps on Demandプレビュー版を公開しました!
HorizonとApp Volumesに加え、今後はAzureの管理者はHorizon Cloud on Microsoft AzureやHorizon on Azure VMware Solution で利用しているAzure 基盤に直接App Volumesを展開できるようになりました。
App Volumesの管理者は、基盤となるオペレーティングシステムからアプリケーションを切り離してパッケージ化し管理できるため、仮想アプリケーションの管理がより効率的になります。パッケージ化されたアプリケーションは、Windowsマルチセッションデスクトッププールと共に使用し、リモートでストリーミングすることができます。
App VolumesのApps on Demand機能により、エンドユーザーは必要なアプリケーションにすばやくアクセスでき、インストールプロセスを待つ必要がありません。各インストールされたアプリケーションのコピーは、共有ストレージに個別に保存され、ユーザーアクションに基づいて動的にオンデマンドで配信されます。このオンデマンドアプリケーションデプロイメントアプローチにより、複雑なアプリケーションパッケージングや個々のユーザーデバイスへのインストールが不要になり、IT部門はより重要なタスクに時間とリソースを割り当てることができます。
App Volumes 2303にて、Azure Virtual DesktopリモートアプリでApps on Demandをソリューションプレビュー頂けます。この新しいApp Volumes ManagerをAzure基盤へ展開する方法は、は、App VolumesとApps on Demandに続いて3つ目のAzure基盤への展開方法となります。
1、Horizon Cloud on Microsoft Azure
HorizonはApp Volumesと組み合わせることで、VMwareの仮想化技術力とMicrosoft Azureのクラウドインフラストラクチャの柔軟性と拡張性を提供します。
この機能により、クラウドホスト環境で仮想デスクトップやアプリケーションを展開し、エンドユーザーに拡張性、安全性、柔軟性の高いソリューションを提供することができます。さらに、App VolumesはHorizon Cloudのコントロールプレーンにシームレスに統合されているため、アプリケーション管理者は同じクラウドコンソールからアプリケーションのライフサイクル管理に必要な機能をすべて利用することができます。
さらに、Horizon Cloud on Azureには、App Volumes Captureパッケージングサービスが含まれています。これにより、IT管理者はアプリケーションをパッケージングするための仮想マシン(VM)の作成プロセスを自動化することができます。使用するVMを指定するだけで、IT管理者が手動でスクリプトを作成する必要がなく、アプリケーションを素早くキャプチャしてパッケージ化することができます。このアプローチにより、パッケージ化されたアプリケーションを作成および更新するために必要な時間とリソースを削減することができます。さらに、アプリケーションパッケージの作成プロセスによって、アプリケーションの配布に必要な時間とリスクを削減することができます。
これらのVHDパッケージに含まれるアプリケーションは、Azureによる管理の容易さ、コスト削減、どこでもアクセスできる利点をすべて備えたHorizon Cloud on Azureで簡単に利用することができます。
2、Horizon on Azure VMware Solution powered by vSphere
Horizon on Azure VMware Solution(AVS)は、HorizonとAzureを統合することで、Azureが提供する拡張性、柔軟性、セキュリティ機能を活用することができます。この統合により、オンプレミスのVMwareワークロードを簡単にクラウドに移行できます。
さらに、Horizon on AVSを利用することで、オンプレミスのインフラとクラウドのインフラ間を統合的に管理運用できます。このアプローチにより、複数の環境を管理する必要がなくなり、複雑さが軽減され、仮想デスクトップとVMDKベースのアプリケーション・インフラストラクチャを簡単に管理することができます。App VolumesはHorizonスタックの重要な部分であり、Apps on Demandの全機能が搭載されています。App Volumes managerはvCenter hypervisor platformと直接統合され、Apps on Demandにより、ユーザーが必要なときに即座反応するし自動的にアプリケーションを利用できるように、VMを再構成します。
3、App Volumes for Azure Virtual Desktop リモートアプリストリーミングのプレビュー
リモートアプリストリーミングは、ユーザーがアプリケーションをローカルにインストールする必要がなく、アプリケーションに必要なときに必要な場所からアクセスできるようにする技術です。ユーザーは、Webブラウザーやクライアントアプリケーションを使用して、リモートでアプリケーションにアクセスできます。このアプローチにより、管理者はアプリケーションの管理と配信を簡素化し、ユーザーは必要なときに必要な場所からアプリケーションにアクセスできます。
リモートアプリケーションを利用することで、ユーザーは、ローカルデバイスで利用できない、またはサポートされていないアプリケーションを含む、古いアプリケーションや多くのコンピューティングリソースを必要とするアプリケーションなどを使用することができます。リモートアプリケーションは、アプリケーションとそのデータがサーバーに残り、ユーザーのデバイスのローカルに保存されないため、機密性の高いアプリケーションのセキュリティを強化することができます。これにより、データ漏洩やその他のセキュリティインシデントのリスクを低減することができます。
App Volumesを使用すると、Windowsイメージにアプリケーションをインストールする必要がなくなります。代わりに、Apps on Demandでは、ユーザーがアプリケーションを起動すると、リアルタイムでサーバーに配信されます。ホストプールの管理者がアプリケーションを合理化する必要がなく、ユーザーは必要なときにアプリケーションを手に入れることができます。App VolumesとApps on Demandを組み合わせたリモートアプリケーションは、アプリケーションの更新管理も簡素化され、アプリケーションの新しいバージョンを展開する場合は、インストール後マーカーを移動するだけで何千人ものユーザーに配信できます。
App Volumes ManagerをAzureに設定することで、管理者はWindowsマルチセッションホストプールを作成し、Azure Virtual Desktop上でユーザーが必要なときにオンデマンドでアプリを受け取るように設定できます。
詳細については、「App Volumes Manager Deployment Guide for Azure Solution Preview」を参照してください。
App VolumesとApps on Demand for Azure Virtual Desktopのソリューションプレビュー版は、App Volumes 2303をダウンロードしてお試しください。