VMware SASE

大幅なパフォーマンス向上、IPv6、自己修復を実現する VMware SASE R5.0 をリリース

シェファリ・チンニ(Shefali Chinni):プロダクト マーケティング担当シニア マネージャ、ジェシカ・ハッツ(Jessica Hatz):プロダクト マーケティング マネージャ

このたび最新のメジャー リリースとして、VMware SASE のリリース 5.0.0.0 を発表します。本リリースには、VMware SASE™ サービスに関するアップデートとしてVMware SD-WAN™、VMware Cloud Web Security™、VMware Edge Network Intelligence™ などが含まれています。

本リリースの機能は、ネットワークおよびセキュリティ市場のニーズやトレンドに対応し、スケーリングのコスト、サイバー セキュリティ リスクの増大、複雑な IPv6 移行、そして IT 部門に求められる迅速な課題の検出/対応などに役立つものとなっています。

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サービス プロバイダ パートナのスループットを大幅に向上

セキュリティ上の脅威に対する強力できめ細かい保護

IPv6 をフルサポート

AlOps による自己修復機能


 

低遅延と高パフォーマンスでクラウド トラフィックに対応

クラウドの利用が勢いを増す中、VMware のサービス プロバイダ パートナーは、エンドユーザのキャパシティ要件に対応していけるよう努力を重ねています。多くのパートナーは VMware SD-WAN Gateway を増設して必要なスループットを提供してきましたが、その分追加のコストと管理時間がかかっていました。

VMware は VMware SASE によって SASE PoP を導入/運用するサービス プロバイダ パートナーに、拡張性、パフォーマンス保証によるコスト削減、運用の簡素化を行う機能強化を継続的に提供しています。そして新機能の Gateway Performance Improvement により、ゲートウェイやハードウェアを追加することなく、クラウドのトラフィックの増加に合わせて拡張可能なサービスを作成できます。

Gateway Performance Improvement を活用することで多くのシナリオでスループット容量を大幅に増やし、より多くの VMware SD-WAN Edge をゲートウェイ単位でサポートすることができます。これにより管理するゲートウェイの数が減らせるため、設備投資コストと運用コストを削減しながら、運用の複雑さも軽減できます。

セキュリティ上の脅威からの保護強化

企業は、ますます多くの侵入、脆弱性、データ盗難のリスクにさらされています。クレジットカードや個人識別情報などの機密情報が企業環境から流出する状況を把握できないと、セキュリティ リスクは高まるばかりです。データのアップロードを細かく制御できない企業の環境では、アプリケーションやアクティビティ全体を制限しない限り、ユーザーが機密データをアップロードしたり送信したりするのを阻止することができません。

そこでデータ損失防止(DLP)機能を活用すれば、企業外への機密データの流出防止に役立てることができます。VMware SASE のリリース 5.0.0.0 は、DLP を搭載して VMware Cloud Web Security を強化しています。DLP は、ネットワークからの機密データ流出の検知および防止を強化する機能で、企業データの漏えいに対する保護を高めます。これにより企業はビジネス クリティカルなデータの保護を強化して、データの誤用や盗難を防止し、HIPAA、PCI、GDPR などの厳しいセキュリティ要件にも確実に準拠できるようになります。

IPv6 への対応

IPv6 への移行に伴い、ネットワークが複雑化し、課題も増えています。サービス プロバイダや ISP は、エンドユーザのラストマイル接続に対応するため、IPv6 アドレスのプロビジョニングをすでに開始しています。企業は、サービス プロバイダや ISP がすでに提供している接続性に対応するために IPv6 をフルサポートする必要があり、サービス プロバイダにも IPv6 対応が求められています。また、米国連邦政府は、2023 年までにすべての情報システムに IPv6 対応を義務づけることを計画しています。

VMware SASE Release 5.0.0.0 は IPv6 をフルサポートして IPv6 への移行を容易にするとともに、柔軟な導入オプションにより複雑性を軽減します。これによりビジネスポリシー、ファイアウォール ルール、1:1 NAT、ポート転送で IPv6 アドレスを使用できるようになります。

VMware Edge Network Intelligence と VMware SD-WAN による自己修復

IT 部門は問題の根本原因を特定し、ときには手作業で解決することに多くの時間を費やしています。手作業による対応では問題解決に至るまでの期間が長引くだけでなく、その間エンタープライズ ソフトウェアのユーザーが享受できるはずの利便性が得られなくなってしまいます。

VMware はこの状況に対応する第一歩として、全体の状況を分析して自己修復する機能により、運用効率を高め、より良いユーザーエクスペリエンスを提供します。VMware Edge Network Intelligence の AIOps による自己修復を実施すると、問題の迅速な検出、理解、プロアクティブな対応、修復が可能になります。

詳細情報

VMware SASE Release 5.0.0.0 の機能および機能強化については、リリースノートの一覧でご確認ください。

*US参考資料原文、および参考資料内コメントは下記URLよりご覧ください。(英語サイト)
https://blogs.vmware.com/sase/2022/03/07/vmware-sase-r5-0-now-available-significant-performance-boost-ipv6-and-self-healing/