Workspace ONE

[Deep Dive] Workspace ONE Intelligence Chapter 2 〜2018/Q3アップデート

前回ご紹介しましたVMware Workspace ONE Intelligence(以下、Workspace ONE Intelligence)に関して、2018/Q3アップデートが公開されました。今回のリリースでは、新しい分析ページ、Intelligence ユーザーインターフェースアップデート、アイデンティティ解析、Apteligent統合などが含まれています。
Workspace ONE Intelligenceとは??はこちらの関連ブログ記事「Workspace ONE Intelligenceってなに?」をご覧ください。

分析ページ

新たに設けられた分析ページには、管理対象デバイスにインストールされているOSバージョンの総数、Workspace ONE Intelligenceで定義済みの指標に基づきリスクありと判定されたデバイス数など、Intelligenceにおける使用状況に関する最新のアップデートとメトリックが表示されます。 ユーザーがWorkspace ONE Intelligenceにログインすると、分析ページがデフォルトページになりました。 Workspace ONEサブスクリプションの一部である機能のみが表示されます。

Intelligence ユーザーインターフェースのアップデート

お客様からのフィードバックに基づいた継続的な改善の一環として、Intelligenceのユーザーインターフェースに以下の更新を行いました。

  • 新たな演算子として [以内] および [以外] を追加
  • 新たな演算子として [含む] を追加
  • OSバージョンのリストをプラットフォーム別にグループ化

Workspace ONE Intelligence アイデンティティ解析

VMware Identity Managerをデータソースとして、Workspace ONEユーザーおよびイベントに関するデータをIntelligenceに取り込むことができるようになりました。 これにより、ユーザーログインの監視、アプリの使用状況の追跡、Webアプリや仮想アプリなどの利用実態の追跡が可能になります。
VMware Identity Managerのデータを活用することで、Workspace ONE Intelligenceはアイデンティティを超えた分析を提供できます。 たとえば、アプリの起動数や過去6か月間にアプリを起動したかどうかを把握することで、必要に応じて自動的にライセンスを取り消すことができます。 ITは、アプリへのログイン失敗の分析を得ることで悪意のあるふるまいや、アプリにログインしようとするボットを特定するのに役立ちます。
ユーザーログインとアプリケーションの起動に関する分析は、ダッシュボードから利用できます。ダッシュボードでは、組織のニーズに合った方法でこのデータを可視化するためにウィジェットをカスタマイズできます。 月次や日次のユニークユーザーなどの重要な指標や、特定アプリの総数を提供するアプリダッシュボードを活用することもできます。

統合プロセスの概要は次のとおりです。

  • Workspace ONE Intelligence コンソールで
    「設定」>「VMware Identity Manager」>「設定」>「はじめに」に移動
  • VMware Identity ManagerのテナントURLを指定
  • VMware Identity Manager管理者の資格情報を提供
  • VMware Identity ManagerのデータをWorkspace ONE Intelligenceに送信できることを確認

OSアップデートダッシュボード

OSアップデートダッシュボードは、現在のWindows OSのバージョンおよびWindows Update Patch の配信状況を一覧可能なビューを提供します。これによりIT管理者はすべての管理対象エンドポイントを把握し、特定することができます。

  • OSバージョンのフラグメンテーション
  • サポート終了したOSバージョン
  • OSの脆弱性の影響を受けるデバイス
  • 現時点および過去へ遡って、新たにリリースされたOSアップデートの適用状況と経過の追跡


アプリデータに基づく自動化

ワークスペースONEの自動化インテリジェンスが拡張され、IT管理者はアプリのデータに基づいてプロセスを自動化できます。アプリとデバイスデータの相関によりアプリがインストールされているか、デバイスにインストールされようとしているかといった状況を判別し、アクションを実行できます。ユーザーは必要な数だけ、アプリデータに基づいた自動化を作成できます。

利用可能な2つのテンプレート:

  • 非アクティブとして検出された場合はAndroidランチャーを再インストール
  • アプリ依存関係によるオーケストレーション

Workspace ONE Intelligence&Apteligent 統合アップデート

Apteligentは、モバイルアプリのパフォーマンスの問題をリアルタイムでモニタリングし、優先順位を付け、トラブルシューティングを行い、アプリ稼働状況を把握します。 IntelligenceとApteligentの統合を簡便化するため、Workspace ONE Intelligence コンソールから新しいウィザードを使用できます。
では、Workspace ONEユーザーはどのようにApteligentコンソールにアクセスできるのでしょうか? 管理者が Workspace ONE Intelligenceコンソールを通じて iOS またはAndroid アプリを登録すると、Apteligentアカウントが自動的に作成されます。
モバイルアプリの登録プロセスの概要は次のとおりです。

  • インテリジェンスコンソールで、[設定]> [Apteligent]> [表示]に移動
  • モバイルアプリケーションを追加
  • 詳細を入力してApteligentアカウントを作成
  • 登録が完了すると、Apteligent SDKへの指示がWorkspace ONE Intelligence コンソールで利用可能となる

Workspace ONE Intelligence システム正常性ステータス

Workspace ONE Intelligence システム正常性ステータスページに登録すると、AWS全体の複数のWorkspace ONEサービス(APIやイベントプロキシなど)のステータスを確認できます。
Workspace ONE Intelligence システム正常性ステータスページはこちら。
https://ws1intelligence.statuspage.io/

以上、進化の続くWorkspace ONE Intelligenceの情報でした。トライアルも簡単に始めることができますので、是非お試しください。