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vSAN Cormac Blog 〜手動・自動モードについて〜

本blogは VMware Storage Business UnitのCormac Hogan Blog の翻訳になります。VSANをより深く知っていただき活用していただく為、本記事の翻訳がお役に立てば幸いです。
VSAN クラスタの作成は、DRS / vSphere HA クラスタを作成する方法とほぼ同様にできてしまいます。まず、vSphere  HA/DRS クラスタを予め作成、VSAN クラスタを有効にしてからESXiホストを追加することもできますし、最初にESXiホストをクラスタに登録し、その後 VSAN を有効にすることもできます。
VSAN クラスタ :  vsanDatastore を構成するESXi群を指します。
VSAN 機能を有効にすると、手動または自動(デフォルト)の選択画面が表示されます。VSAN がESXiホストの空ディスクを検出し、自動的にVSANにクラスタに追加、もしくは手動でディスクを選択しVSANクラスタに追加することも可能です。
手動モード
VSANクラスタ作成時に手動モードを選択すると、VSAN クラスタ自体は作成されますが、HDDが選択されてないので、vsanDatastoreの容量は0です。 手動モードでは、管理者がESXiホストごとに「ディスクグループ」を作成します。ディスクグループには最大7つのHDD(キャパシティ用途)と1つのSSDディスク(キャッシュ用途)を追加する必要があります。
図1

ディスクグループの概念として、ストレージコンテナー(器)として考えることができます。 vsanDatastore のサイズはキャパシティ用途のHDD容量によって決まります。 SSDは、リードキャッシュ機能およびライトバッファとして使われるため、VSAN データストアの容量に含まれません。
VSAN クラスタの拡張時、手動モードで設定されたVSAN クラスタに ESXiを追加する場合、そのESXi ホストからローカルストレージが自動的に VSAN データストアに追加されません。 管理者は手動でディスクグループを作成し、ディスクグループにディスクを追加する必要があります。

自動モード

自動モードが選択されている場合、各 ESXi ホスト上の空HDDとSSDを自動的に検出し、各 ESXi ホスト上にディスクグループを構築します。
各ディスクグループにつき1つのSSDが必要になるので、もし各 ESXi ホストに複数SSDがある場合、各 ESXi ホストには複数のディスクグループが作成されます。VSANデータストアが作成されると、VSANクラスタを構成しているメタデータ部分を少し差し引いたHDDの容量がvsanDatastoreのサイズとして反映されます。
VSANクラスタに新しいESXiホストが追加される場合、 ESXi ホストにある使われていないストレージは自動的に VSAN に検出され ディスクグループが作成されます。
最後にディスクグループの最大構成情報 (VSAN 6.2)になります。
-最大 5 ディスクグループ / ESXiホスト
-最大 7 HDD (キャパシティ用途) / ディスクグループ
-最大 1 SSD (キャッシュ用途) / ディスクグループ
VSAN 最大構成詳細に関しては、こちらを参照ください。
原文:Manual or Automatic Mode
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