クラウド デジタルトランスフォーメーション

新宿区とクラウドスマートに向けた連携協定を締結

ヴイエムウェアは2023年6月8日に新宿区とクラウドスマートに向けた連携協定を締結しました。

この協定に基づき、ヴイエムウェアは新宿区における
1. クラウドスマート指針の策定における技術協力
2. クラウド人材の育成
を行いデジタル化のさらなる推進に向けて協働した取り組みを展開します。

また、今後の新宿区とのクラウドスマートにおける活動状況は、上記のIT価値創造塾のサイトにアップさせて頂く予定です。

 

<クラウドスマートとは>

クラウドスマートは、2019年に米国政府が提唱した「クラウドスマート戦略」を基にした考え方です。

米国政府の提唱した「クラウドスマート指針」は、システムの特性に合わせて、マルチクラウド(プライベートクラウド・パブリッククラウド・ハイブリッドクラウド)を前提として、これらのクラウドを適切に選択していくことを推進していくものです。米国政府は2010年にクラウド利用の最初の施策として「クラウドファースト戦略」を提唱し推進した結果、クラウド活用は進んだものの、個別にクラウドが検討されたことにより、複数の分断されたクラウド利用(クラウドサイロ)や、統一基準のないセキュリティ・ネットワーク実装、それぞれのクラウドに特化した人材の整備など、多くの課題が顕在化しました。このように統一基準なく個々がクラウドを自由に選んだ結果、陥ってしまった状態を「クラウドカオス」と呼び、米国政府はこの状態を脱却するために、2019年に「クラウドスマート戦略」を提唱しました。この戦略に従い、システムの特性に合わせて、マルチクラウド(プライベートクラウド・パブリッククラウド・ハイブリッドクラウド)を適切に選択し活用していくことで、クラウドカオスからの脱却を進めています。

今後、クラウドファーストのフェーズを迎える地方自治体をはじめとした多くの行政機関がクラウドカオスに陥る可能性があるとヴイエムウェアは考えており、クラウドスマートの考えを基に、クラウドを横断的に統一基準に従って設計・運用することで、クラウドカオスを未然に回避し、クラウド活用を最大化できるマルチクラウドの世界をサポートしていきたいと考えています。

 

<クラウドスマートに向けた地方自治体とヴイエムウェアの取り組み>

現在、地方自治体をはじめとした行政機関においては、ガバメントクラウドやデジタル田園国家都市構想など、クラウド利用(クラウドファースト)が強力に推し進められています。このような背景から、統一基準や指針を設け、クラウドへの移行に伴う課題を解決すべく、クラウド指針の整備・策定に取り組まれるお客様が増えています。この指針策定において、ヴイムウェアは米国政府の提唱した「クラウドスマート戦略」を元に、お客様と共にクラウド指針の策定などのワークショップ(クラウドスマートワークショップ)を開催しています。このワークショップの国内初のユースケースが、新宿区様となっています。

 

<クラウドスマートワークショップについて>

クラウドスマートワークショップについて、簡単にご紹介させていただきます。

ワークショップは大きく二つの形式で提供をしています。まず一つ目は、お客様と共にクラウド指針(クラウドスマート指針)の策定を行い、クラウドスマートの考え方を全体に落とし込んでいく、いわゆるトップダウン型のワークショップになります。これはすでにクラウドスマートの考え方を目指されており、それをどのように組織全体のポリシーとして整備し、浸透させていくかに重きを置いたワークショップとなります。二つ目は検討会を通してクラウドスマートを学び、考え、目指すべきクラウド活用の方向性を共に整理していく、ボトムアップ型のワークショップになります。地方自治体においては、前述の通り、これからクラウド利用に初めて取り組むといったステータスの方々が多いため、多くのワークショップはこちらの形式にてご提供をしています。もちろん、双方に取り組まれているお客様もいらっしゃいます(新宿区様も双方のワークショップに取り組まれております)。

 

<【7/13オンライン開催】VMware Japan Public Sector “Cloud Smart” Day >

この度、2023年7月13日にヴイエムウェア主催のクラウドスマートに関する公共市場のお客様向けオンラインイベント(VMware Japan Public Sector “Cloud Smart” Day)を開催します。

以下、今回ご紹介の新宿区様の事例およびクラウドスマートワークショップに関するセッションもございますので、ご興味のある方は是非、お申し込みリンクよりご登録ください。