VMware Sakura の資格コースには、IT初心者の方を対象とした「ハイブリッドパス」とITエンジニアの経験をお持ちの方を対象とした「テクニカルパス」の2つのパスが用意されていますが、そのテクニカルな講習内容を見て「本当に自分にできるのだろうか?」と不安をお持ちの方も多いと思います。
そこで、Sakuraの運営に携わっているヴイエムウェアの社員ボランティアに、実体験を踏まえた本音を語ってもらいます。
今回は、入社2年目のエンジニア、尾形さんに伺いました。
<インタビュイー>
尾形 多愛
Telco & Edge Cloud SE 本部 Softbank SE 部
Associate Solution Engineer
ー 尾形さんはソリューションエンジニアとして日々お客様への製品提案を行なっていらっしゃいますが、VMware Sakura のボランティアスタッフとしてはどのような役割を担っているのですか?
尾形: | 主にテクニカルボランティアとしてハイブリッドパスとテクニカルパスの各コースの情報提供を行うウェビナーや情報交換会を企画・運営しています。その際に受講者の皆さんの参考になる資料を作ったり、発表をしたり、時には司会も担当していますが、参加された方が気軽に私たちエンジニアに質問できるようなアットホームなイベントにしたいといつも考えています。
と言うのも、受講者や受講を検討している皆さんの中にはIT未経験の方も多くいらっしゃって、私たちエンジニアに対して「こんな初歩的なことを聞いてもいいのかな?」と遠慮されている方も少なくありません。私たちの役割は、そうした皆さんの心理的なハードルを取り除いてあげることだと思っています。 |
ー 心理的なハードルを取り除くという点で、何か留意されていることなどはありますか?
尾形: | 実は私も学生時代は文系専攻だったので、IT未経験の状態でヴイエムウェアに入社し、新しいチャレンジに挑んだ社員の一人なのです。ですから「何が分からないか自分でも分からない」という感覚はよく理解できます。だからこそ、質問がしづらい環境をなるべく排除してあげて、聞きたいことは何でも聞けるような情報交換会にしたいと考えています。
特に VMware Sakura の場合、すべてのコースプログラムがセルフ方式のオンデマンド講習となっていますので、周りにどういう受講者がいるのかまったく見えません。最後まで一人で頑張って進んで行かざるを得ませんので、不安に陥りやすい環境であると言っても良いでしょう。時には自分が今どこにいるか分からなくなり、目的を見失うようなことにもなりかねません。そんな時こそ、私たちボランティアスタッフと話をして、思いの丈をぶつけるとともに、試験に向けた不安や将来に対する不安を解消していただきたいと思っているのです。 |
ー ご自身が未経験でIT業界に飛び込んできたとのことですが、決断するにあたって不安などはなかったですか?
尾形: | 専攻は文系の学科だったものの、もともとITの世界に興味を持っていました。IT業界は他の業界に比べると平均して収入が高く、有効求人倍率も高いので、この分野で手に職をつければ、長期にわたって安定して仕事をやっていけると考えたのが、業界に飛び込んだ理由です。ですから、その決断に対しての大きな不安はありませんでした。
しかも、IT企業というのは意外にも文系を採用するところが結構多いことを知り、自分は理系じゃないからという尻込みする気持ちもありませんでした。実際にヴイエムウェアに入社してみて分かったのは、たとえ理系出身の人であっても、専攻していた内容はそれぞれ全然違うし、具体的な製品に関する詳しい知識を持っている人もいない、という事実でした。結局、文系であろうと理系であろうと、スタート地点に立った段階では持っている知識の差はまったくないのです。 ヴイエムウェアの研修は結構長くて、覚えることもたくさんあるので大変でしたが、文系だから理解できないという内容はひとつもありません。皆さんもぜひ一歩を踏み出してほしいと思います。 |
ー 女性が働きやすい環境という視点で見たときに、IT業界は進化していると感じますか?
尾形: | ここ数年、女性の採用に積極的になってきているIT企業がとても増えてきたと思います。そうした企業の中には、必ずと言っていいほど女性が声をあげやすい仕組みやコミュニティが作られています。そのような女性を受け入れるための基盤を企業内にしっかり確立することで、IT業界自体が大きく変わろうとしています。むしろ、生き残るためには変わらざるを得ない、というのが実情なのだと思います。
現在ではまだ、IT業界における女性の管理職というのはとても少ないです。理由のひとつとしては、以前はIT業界というのは理系の学生を採用するのが当たり前だったということが挙げられますが、今はそれも大きく変わってきました。 IT未経験の20代から30代の女性でも、いま業界に飛び込んで来れば、早ければ5〜10年後には管理職に到達できる可能性も大いにあります。 ITの世界は、新しい技術が次から次へと現れてくるので、常に自分を磨いていく必要があります。時代に取り残されないためには、リスキリングすることが必至です。ですが、身に付けた基本的なスキルを応用して、将来は自分が興味のある分野にステップアップすることも可能です。IT業界は、そういうダイナミックな変化ができるという点が一番の面白みでもあり、変化が絶えないからこそ、女性などのこれまで業界に参入することが困難だった人々が求められているのだと思います。 |
ー 最後に、VMware Sakura への登録を検討している方にメッセージをいただけますか?
尾形: | VMware Sakura のプログラムはまだまだ知名度がありません。だから、思い切ってスタートする勇気を持てない方もいらっしゃると思います。でも、いま少しでも興味を持たれたのなら、そのちょっとした自分の気持ちに素直に従ってみてほしいと思います。自分が好きなこと、興味のあることに目を向けて、自分に忠実に生きてみると、思いもしなかった新しい世界が目の前に広がるものです。
もちろん、毎日が忙しいとか、自分にはIT の知識がないとか、いろいろ考えることはあると思います。そうしたちょっとした悩みや不安に対して一緒に向き合うのが、私たちボランティアスタッフなのです。文系からエンジニアになった私たちだからこそ知っていることもたくさんあります。皆さんが途中で挫折しないように、私たちがしっかりサポートします。VMware Sakura に登録した後のことは心配しないでください。数十名に及ぶ私たちスタッフがついています!興味を大切にして、一歩を踏み出して・・・あとは私たちに任せてください!! IT 業界のジェンダーギャップを、一緒に解消していきましょう! |
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