この記事は、11月8日に公開された「 Announcing VMware Aria Hub Free Tier 」の抄訳です。

ますます多くの企業が新規あるいはモダナイズされたクラウドネイティブアプリケーションをパブリッククラウドやエッジで展開しています。しかしマルチクラウドの現実が定着するにつれ、多くの企業がさまざまなクラウドにまたがるクラウドのコスト、リソース利用、アプリケーションのパフォーマンスやセキュリティ、コンプライアンスを総合的に管理することに苦慮しています。

一般に、組織にはサイロ化され分断したチームがあり特定の管理分野と特定のクラウド用の異なるツールに依存しているため、複数のクラウドにまたがるプロセスを管理することは困難になりつつあります。これは過剰な支出や非効率性、リスクの増加を招く可能性があるということです。

今日のマルチクラウドの世界では、企業はビジネス戦略やアプリケーション戦略、クラウド戦略が必要ですが、このようなクロスクラウドの課題を解決するためにはそれらの戦略を統合する「クラウドオペレーティングモデル」が必要になります。クラウドオペレーティングモデルは、組織を進化させ、クラウドサービスを効果的に管理するために必要な人材、プロセス、テクノロジーの変化を説明するものです。しかし、クラウドオペレーティングモデルを適切かつ効果的に実施するためにオペレータはマルチクラウド環境において増大するリソースやオブジェクト、関連する依存関係を可視化し、分析する能力を持つ必要があります。

この問題を解決するために、2022年9月に開催された VMware Explore (米国)で発表したのが VMware Aria Hub powered by VMware Aria Graph です。

VMware Aria Hub は、あらゆるクラウド、プラットフォーム、ツール、ペルソナに対して共通のコントロールプレーンとデータモデルを使用して、コスト、パフォーマンス、設定、デリバリーの自動化といった管理領域を統合するマルチクラウド管理プラットフォームです。マルチクラウド環境を管理する上で基本となる、リソース、関係、過去の変更、アプリケーション、アカウントに関する共通の理解に基づいて、複数のチームやソリューションの連携を支援します。

このプラットフォームは、クラウド規模のグラフベースのデータストア技術である VMware Aria Graph を採用しており、既存の VMware Aria ソリューション( VMware Aria Cost powered by CloudHealthVMware Aria OperationsVMware Aria Automation )および連携するサードパーティ管理ツールからの管理情報を用いてアプリケーションとクラウドのマップをほぼリアルタイムに提供することができます。

VMware Aria Hub powered by VMware Aria Graph と VMware Aria ポートフォリオを組み合わせることで、マルチクラウドのガバナンス、アプリケーションの移行、トラブルシューティングなど、複雑なマルチクラウドのユースケースにアプローチすることが可能になります。VMware Aria Hub はこの新しいマルチクラウドの世界において、こうした戦略的なクロスクラウドのユースケースをサポートする VMware Aria Guardrails、VMware Aria Migration、VMware Aria Business Insights などの新しいエンドツーエンドソリューションの基盤として機能するものです。VMware Aria Hub powered by VMware Aria Graph は、効果的なクラウドオペレーティングモデルのための技術的な基盤を提供します。

VMware Aria Hub powered by VMware Aria Graphは、VMware Aria Universal Suiteに含まれています。

VMware Aria Hub powered by VMware Aria Graph Free Tier (無償版)の発表

本日、VMware Aria Hub powered by VMware Aria Graph の無料版を発表しました。

この新しい無料版では、最大2つのネイティブなパブリッククラウドアカウント(AWS または Microsoft Azure )のリソースのインベントリ、マップ、フィルタリング、および検索を行うことができます。また、パブリッククラウドや Kubernetes 環境における他のリソース、ポリシー、その他の重要なコンポーネントとリソースの関係を把握することができます。

VMware Aria Automation for Secure Clouds から得られる CIS ベンチマーク違反データの可視化、VMware Aria Cost powered by CloudHealth から得られるリソースのコスト計算にもアクセスできます。さらに、手動でアプリをキュレーションして、ビジネスアプリケーションの依存関係と関係性をより深く理解することができます。無料版の技術的な詳細については、こちらをご覧ください。

無料版をご利用になりたい方は、ここからサインアップしてください。11月末に早期アクセスの招待をお送りする予定です。

 

VMware Aria Migration ベータの発表

本年9月にサンフランシスコで開催された VMware Explore (米国)では VMware Aria Migration のテックプレビューを発表しましたが、ベータ版の提供を開始します。新しいアプリケーションやワークロードをどこに導入するか、また既存のアプリケーションやワークロードをより最適なクラウドに移行するかどうかを決定する必要があるお客様に最適なソリューションです。 VMware Aria Migration は、自社の vCenter からのインベントリベースの評価や、VMware Cloud on AWS とオンプレミスを比較した費用対効果分析など、移行評価を迅速に提供することが可能です。

VMware Aria Migration のベータ版をご利用になりたいお客様は、貴社の移行に対する簡単なサーベイにご回答ください。その後ベータ版へのアクセスが付与され Aria Migration をご試用いただけます。