グローバルサポート クラウド運用・管理

[GS Newsletter] VMware Skyline サポートポリシーについてのご案内

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こんにちは。VMware グローバルサポート Newsletter Skyline チームの大嶋です。

今回は、VMware Skyline のサポートポリシーについてご紹介します。

1. VMware Skyline をご存じでしょうか

読者の皆様は VMware Skyline をご存じでしょうか。VMware Skyline は弊社が提供している障害発生時のログ収集の簡易化や、お客様環境における潜在的な問題の分析を提供する統合的なソリューションです。利用者様からは多くの好評の声を頂いており、執筆時点で導入済みのお客様は既に 10,000 社(国内、国外を含む)を超えています。改善や改修も頻繁に実施されており、2021/11/16 には Skyline Collector 3.0 が、2022/2/10 には Skyline Collector 3.1 がリリースされています。

今回はそんな VMware Skyline について、運用時に盲点となりがちな「サポートポリシー」に着目し、皆様がより安心して Skyline をご利用頂けるよう情報をご案内します。

 

2. VMware Skyline に適用される N-2 サポートポリシーについて

システム運用において製品のサポート期限を把握しておくことは非常に重要です。サポート期限を正しく把握出来ていないと、問題発生後に製品のサポート切れが発覚した、サポート窓口に問い合わせても期限切れにより取り合ってもらえない、なんてことにもなりかねません。

VMware Skyline Collector には「N-2 サポートポリシー」と呼ばれるライフサイクルポリシーが適用されています。しかし、実際のところはこのサポートポリシーに準拠していない Skyline Collector が本番環境において利用されているケースも少なくありません。

一見すると変わった規則となっており、取っ付き難い印象を受けますが、ポイントさえ理解いただければ難しいものではありません。本稿をきっかけとして、サポートポリシーを適切に把握し、安心して Skyline をご利用頂けるようこれからご説明します。

 

3. VMware Skyline のサポートポリシーを理解する上での 3 つのポイント

N-2 サポートポリシーを理解する上で重要なポイントは以下の3点です。

  1. 各バージョンがリリースされてから最低 1 年間のサポートを提供
  2. 最新リリースを含めた 3 つのバージョンへサポートを提供(2 つ前までのバージョン、つまり ”N-2”)
  3. 1 年間のサポートが終了、且つ最新から 2 つよりも前のリリースはサポート対象外となる

図を交えながらもう少し具体的に紐解いてみましょう。

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冒頭でご案内した通り、執筆時点では 2022/2/10 にリリースされた Skyline Collector 3.1 が最新リリースとなり、上図においては一番下に記載されています。

一方で Skyline Collector 2.6 や 2.7 はそれぞれ 2020/10/15 と 2021/2/9 にリリースとなっていますが、これらは執筆時点でリリースから既に1年間が経過している製品です。また、現状の最新リリースは 3.1 となるので、最新から2つ前のバージョンは 2.8 となり、図中では中央に記載されています。

先程ご説明した 3 つのポイントに沿って考えると、2.6 や 2.7 は「1 年間のサポート期間が終了し、且つ最新リリースから 2 つよりも前のバージョン」に該当し、N-2 ポリシーではサポート対象外のバージョンとなることがお分かり頂けると思います。つまり、執筆時点においてサポート対象となっている製品は、Skyline Collector 2.8 以上ということになります。

 

4. 将来の Skyline Collector サポート状況について予測してみましょう

今度はここまでの応用編として、今後 Skyline Collector 3.2 が新しくリリースされたケースを考えてみましょう。

2021/7/15 にリリースされている 2.8 については、最低でも 1 年後の 2022/7/15 までは製品サポートが提供されます。一方で、その後は「1 年間のサポート期間が終了し、且つ最新リリースから 2 つよりも前のバージョン」となりますので、サポート対象から除外されることが予測出来ます。つまり、2022/7/15 以降に後続バージョンがリリースされた場合は、サポートされるバージョンは Skyline Collector 3.0 以上と判断することが出来ます。以上から、Skyline Collector 2.8 は近くアップグレードが必要となるバージョンであることがわかります。

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5. まとめ

いかがだったでしょうか。N-2 サポートポリシーは一般的なサポートポリシーとは考え方は異なりますが、ポイントさえ押さえれば、難なく理解出来ることを体感頂けましたでしょうか。

今回ご説明したサポート期限の観点はもちろんですが、VMware Skyline はユーザービリティの向上の為、日々ソフトウェアのアップデートが進んでいます。より新しい Skyline Collector 3.0 以降では、「Skyline Advisor Pro」が実装され、お客様のシステム運用に役立つ機能がさらに充実しております。

是非ともこの機会にご環境の Skyline Collector を 3.0 以降へアップグレードし、優れた VMware Skyline の機能をご活用下さい。

今回の記事に関連する情報としては以下もございますので、合わせてご一読をお願いします。

 

6. 関連リンク

N-2 Lifecycle Policy

What’s New in VMware Skyline: Support for vRealize Automation, vRealize Lifecycle Manager, and LDAPs