クラウド パートナー

Google Cloud VMware Engine 徹底解説 #7 GCVE 1 ノード クラスタ リリース!

Google Cloud で Google Cloud VMware Engine を担当している栃沢です。

2021年 11 月 30 日より Google Cloud VMware Engine(GCVE)での 1 ノード( 1 ESXi ホスト) クラスタをプライベート クラウド上で展開することが可能になりました。
Google Cloud VMware Engine Release note(November 30, 2021) 

 

今までは PoC などで「ちょっと試してみたい!」 といった場合でも 1 クラスタあたり最低 3 ノード を展開する必要があり、ちょっとハードルが高かったのではないかと思います。今回のリリースによって期間限定にはなりますが、1 ノード での VMware ESXi 環境を展開することが可能となり、より GCVE の利用を開始しやすくなりました。

今回は 1 ノード クラスタ で構成される GCVE プライベート クラウド についてご紹介したいと思います。

 

1 ノード クラスタの概要

1 ノード クラスタは文字通り、ESXi 1 台 のみで GCVE プライベート クラウドを展開をすることができますが、通常の 3 ノード以上のクラスタとはいくつかの違いがあります。

  • 1 ノード クラスタでの稼働は、デプロイから 60 日 となります。
    • 60 日が経過するとそのプライベート クラウドは削除
    • 60 日以内であれば、1 ノード クラスタから 3 ノード 以上への拡張が可能
  • 1 ノード クラスタについては、GCVE で定義されている SLA は適用されません。

上記のポイントからもお分かりいただけるとおり、1 ノード クラスタは PoC を含めた技術検証などの利用を想定してリリースされています。

 

 1 ノード クラスタの展開

実際に 1 ノード クラスタを展開する流れは、通常のプライベート クラウドを展開する場合と全く同じです。予め、展開するプロジェクトに対する Google Cloud VMware Engine の Quota の割り当て(展開するリージョン単位)を設定した上で、プライベート クラウドの作成を行います。詳細は Google Cloud VMware Engine 徹底解説 #4 Google Cloud VMware Engine の展開方法 をご確認ください。

プライベート クラウドの作成時に新たに、[Multi Node] [Single Node] を選択できるチェックボックスが追加されています。

 

[Single Node] を選択する際には、以下の注意事項を事前に確認することが求められますので、内容を確認の上、 [ I acknowledge ] をチェックする必要があります。

  1. シングルノードは60日以内に 3 ノード以上にアップグレードしない限りは削除される
  2. シングルノードに対しての SLA は適用されない
  3. メンテナンス、アップグレードによるアップデートが発生する場合がある

プライベート クラウドの展開が完了すると、1 ノード で クラスタが展開されていることが確認できます。
払い出される vCenter からも ESXi ホストは 1 台 のみが展開されていることを確認できます。

 

ちなみに、GCVE では、すでにプライベート クラウドが 1 つ作成されている場合に、その既存のプライベート クラウドに 2 つ目の 新規 vSphere クラスタを作成することができます。
しかしながら、1 ノード クラスタについては、すでに展開されている プライベート クラウドに対してデプロイをすることができませんので、新規のプライベート クラウドを作成する必要があります。

 

1 ノード クラスタからの アップグレード

1 ノード クラスタで展開した プライベート クラウドは PoC などが終了してそれ以降、利用することがなければ手動で削除することも可能です。一方で、PoC の環境をそのまま本番環境に移行したい場合もあるかと思います。

その場合の手順についても、ご紹介しておきましょう。(といっても、非常にシンプルです。)

Google Cloud VMware Engine コンソールの ホーム画面の下部にある [一般的なタスク] の中にある [Private Cloud を拡張する] というタイルから拡張したい プライベート クラウドを選択します。

 

 

[ 追加するノード ] の部分がミニマムで 2 から選択できるようになっているはずです。
このキャプチャの例では、このプロジェクトで他の プライベート クラウドも展開している関係で、GCVE の asia-northeast1 に対する Quota (割り当て)が足りないため、[十分なノードを使用できません。] というアラートとともに、割当するノード数の部分がグレーアウトしています。

 

 

追加するノード数を指定すれば、あとはプライベート クラウドに対するノード追加が開始されます。
なお、一度 3 ノード以上に拡張したクラスタを 1 ノード クラスタに戻すことはできませんので、ご注意ください。

 


まとめ

1 ノード クラスタでの展開ができるようになったことで、より GCVE を試しやすくなってきていますので、ぜひこの機会に検証、PoC の実施をご検討いただければと思います。

 


グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
パートナーエンジニア  /  VMware vExpert
栃沢 直樹(Tochizawa Naoki)

関連記事