みなさま、こんにちは。VMware の片桐です。
今回の EUC Blog では、Microsoft Azure インフラストラクチャから、クラウド ホスト型の仮想デスクトップやアプリケーションを提供するVMware のDaaSである VMware Horizon Cloud Service on Microsoft Azure (以下、Horizon Cloud on Microsoft Azure)のデスクトップ割り当て方式についてご紹介させて頂きます。
オンプレミスのVMware Horizon で使われているデスクトップの展開テクノロジーである Instant Clone や Linked Clone *1 は Horizon Cloud on Microsoft Azure でも使えるのか?というご質問をよく頂きます。答えはNOで、Instant Clone および Linked Clone はそれぞれvSphereをベースとしたテクノロジーのため、Horizon Cloud on Microsoft Azure では使用できません。しかし、展開テクノロジーは違いますが、同様の割り当て方式は利用可能です。どのようなデスクトップの割り当て方式が使えるかを本日は改めてご紹介します。
■Horizon Cloud on Microsoft Azure のデスクトップの割り当て方式
Horizon Cloud on Microsoft Azure では、展開テクノロジーとしてトラディショナルクローンが採用されております。割り当て方式としては、専用、フローティング、セッションの3つのが使用可能です。
•専用
- 各ユーザ一に専用のデスクトップを割り当て
- ユーザーは次回ログイン時も同一デスクトップにアサインされるため、デスクトップのローカル領域にユーザーデータを保持可能
•フローティング(流動)
- 複数ユーザ一でデスクトッププールをシェア利用する方式
- ログアウト後に、次のユーザが利用できる様にデスクトップは初期状態にリフレッシュされる
- ログアウト後にユーザーデータは保持されない(保持したい場合は、移動プロファイルなどを利用する)
•セッション
- 複数ユーザで1つのデスクトップ環境を同時利用する方式
- Windows 10 Multi Session もこの展開方式
- 次回ログオンは同じマシンにログオンできない可能性がある(個人データを継続利用したい場合は、FSLogixや移動プロファイルなどを利用する)
デスクトップの展開方式としてフローティングやセッションを使用することで、Microsoft Azure の特徴である時間単位の従量課金に適したデスクトップリソースの効率的な利用が可能になります。
最後になりますが、ご興味をお持ちになったお客様は、是非こちらのお試しプログラムをご利用ください。通常、50ユーザーライセンスのトライアルを100ユーザーライセンス提供しております。また、期間も延長し最大90日間無償でお試しいただけます。気に入っていただけましたら、トライアルで展開した環境を、そのまま有償環境に引き継ぐことも可能です。そのため、トライアル後に再度環境構築するといった作業も必要ありません。是非、この機会にお試しプログラムをご利用ください。
「VMware Horizon 90日間お試しプログラム」
Horizon Cloud on Microsoft Azure と Windows Virtual Desktop のサポートに関しては、こちらの記事も読んでいただけますと幸いです。
Horizon Cloud on Microsoft AzureでWindows Virtual Desktopのサポートを開始しました!
最後まで、読んでいただきまして誠にありがとうございます。
*1 ) Linked Cloneは Horizon 8 2012以降のリリースにおいて機能削除され、該当リリースを利用した新規展開等はサポート終了となりました。