みなさま、こんにちは。
VMwareの本田です。
すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、先日VMware Horizon Cloud Service on Microsoft Azure(以下、Horizon Cloud on Microsoft Azure)において、Windows 10 Enterprise のマルチセッション などの機能を含めMicrosoft Windows Virtual Desktopをサポートした旨の発表がありました。これにより、Horizon Cloud on Microsoft Azureのエンタープライズクラスの機能をWindows Virtual Desktopでもご利用いただけるようになりました。本日のブログは、この発表内容について日本語でお伝えしたいと思います。
VMware Horizon Cloud Service on Microsoft Azure
Azure上から提供されるDaaS(Desktop as a Service)として開発されたHorizon Cloud on Microsoft Azureは、約3年前にリリースされて以来、お客様の仮想デスクトップ環境の構築をサポートしてきました。そして、MicrosoftによるWindows Virtual Desktopの発表後は、両社協力のもと、Windows Virtual Desktopの機能をHorizon Cloud on Microsoft Azure上でも活用できるよう機能拡張を進めてきました。
この両社のコラボレーションにより、VMwareはWindows Virtual Desktopの認定プロバイダーとなることで、幅広いエンドポイントのサポート、高度なリモート プロトコル、アプリケーション管理、ユーザー環境の管理、監視、ライフサイクル管理といったエンタープライズ クラスの機能を提供する最新のクラウドネイティブ プラットフォームを実現しました。また、Horizon Cloud on Microsoft Azureは、VMware Horizon Service(オンプレを含む複数のクラウド上に展開されたHorizon環境に対するイメージの配信やアプリケーション管理などを単一の管理画面からの集中管理を可能にするサービス)の一部であるため、VMware Horizon Serviceと同じ管理画面から全てのVMware Horizon環境を管理できるのです。
ビジネスに求められる柔軟性、機能、価値
みなさんもご存知の通り、昨今クラウドへの移行を考えられる方が多くなってきており、デスクトップ環境もその流れに従うと考えるのが自然の成り行きです。一方で、アプリケーションやユーザのデータなどは複数のプラットフォーム(オンプレミスやクラウド)に存在している可能性があるため、いずれかのプラットフォームだけと言うわけにはいきません。そのため、複数の環境にまたがった幅広い機能を提供できることが重要になります。
ハイブリッド
企業のIT環境を100%オンプレから100%クラウドに切り替えるのは困難ですし、あまり現実的ではありません。このような理由から、現在「ハイブリッド」と言われる概念の重要性が、これまで以上に高まっています。全てのユースケースがクラウド上で対応されるのを待つのではなく、ケースバイケースでユーザーごとに最適な環境を用意し、それぞれのペースで移行や拡張をしていくことが重要になります。実際、最近弊社が実施したお客様向けの調査でも、91%のお客様がハイブリッドのサポート(オンプレとクラウドでのリソース管理)は「便利」または「必須」の機能であるとの回答を得ています。
こうしたニーズに応えるために、Horizon Cloud on Microsoft Azureの基盤となるVMware Horizon Serviceでは、オンプレまたはクラウドに展開されている全てのHorizon環境を集中管理することができる単一の管理画面が提供されています。VDIの環境は、オンプレが良い場合(たとえば、企業のデータセンター内に展開されている大規模アプリケーションなどにアクセスする場合など)もあれば、クラウドベースのHorizon Cloud on Microsoft Azure(Windows Virtual Desktopの機能を含む)でデスクトップを展開する方が適切な場合があります。
ビジネスの継続性
ハイブリッドでのデスクトップ仮想化ソリューションを導入することで、従来型の展開モデルでは実現困難な戦略の策定が可能になります。たとえば、現在発生しているパンデミックといった状況への対応として、迅速に社員のテレワークなどを実行することによってビジネスの継続性を確保するのは、企業としての最優先課題の1つではないでしょうか。既にデスクトップ仮想化のソリューションを導入している場合は、自宅などのリモートからデスクトップやアプリケーションへアクセスできますが、そうでなければ、アクセスすることが全くできません。しかし、ハイブリッドなデスクトップ仮想化プラットフォームであれば、クラウドベースのデスクトップやアプリケーションを迅速に展開できるため、テレワークが必要な社員数が急増したとしてもタイムリーな対応が可能です。
パンデミックが発生し、突然テレワークをする社員が急増した場合の対応については、現在 EVOLVE ONLINE上で公開されている下記のウェビナー収録を御覧ください。
【4/2 ウェビナー収録】#1 テレワーク環境構築で考慮するべきポイントとは?
〜VMwareがこの数週間、実践したことからパンデミックへの備えと対応を考える〜
EVOLVE ONLINE
迅速なサービスの展開
Horizon Cloud on Microsoft AzureおよびHorizon Serviceが提供するクラウドベースの制御プレーンを活用することで、Windows 10 Enterpriseのマルチセッションをはじめ、Windows Virtual Desktopのメリットを迅速に享受することができます。たとえば、多くのユーザーグループがAzure上への移行完了を待つのではなく、両方の環境を同じように管理しながら、個々のユーザーや部門のユースケースごとに移行を行うことができます。したがって、サービス展開に必要な時間を短縮するとともに、エンドユーザーの生産性の向上、Windows 10の管理コストの削減などさまざまなメリットを得ることができます。また、Windows 10 Enterprise マルチセッションを利用する場合は、Azure Marketplaceから新しいイメージをインポートする際にOSタイプを選択するだけなので、容易に利用することが可能です。
いかがでしたでしょうか。本日のブログでは、Horizon Cloud on Microsoft AzureとWindows Virtual Desktopの連携をご紹介しました。また、以下の通り、今回の内容に関してのウェビナーをMicrosoftと共同で行います。ぜひ、ご参加ください!
WVD連携! Horizon Cloud on Microsoft Azure ウェビナー
日時:2020年4月23日(木)12時 ~ 13時
https://vm-event.jp/evolve/horizonwebinar/?src=of_5e71c442cc09c
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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