Network Security NSX NSX Data Center ネットワーク

NSX-Tライセンスの vCenterへの追加方法

この記事では、NSX-Tデータセンターライセンスを用いてVDS7.0が利用できるようにするための、vCenterへのNSX-Tライセンスの追加手順をご紹介します。

この記事の背景

これまでのNSX-T (3.1.0より以前)では、NSX-Tデータセンターライセンスキーは vCenter Server に追加できず、NSX-Tデータセンターライセンスを用いてVDS7.0を利用することはできませんでした。このため、NSX-T(3.1.0より以前)では VDS7.0を利用するために、vCenter ServerのEnterprise Plusライセンスが必要でした。

NSX-T 3.1.1 以降では、NSX-Tデータセンターライセンスで、現在すべてのvSphereエディションのvCenter ServerでVDS7.0の使用がサポートされるようになりました。

VDS7.0の使用がサポートされる NSX-Tデータセンターライセンスのエディションは、

  • NSX Data Center Standard Edition
  • NSX Data Center Professional Edition
  • NSX Data Center Advanced Edition
  • NSX Data Center Enterprise Plus Edition
  • NSX Firewall Edition
  • NSX Firewall with Advanced Threat Prevention Edition

の6つのエディションとなります。また、NSX Data Center for Remote Office Branch Officeと VMware vShield Endpoint は含まれません。(2021年2月現在)

ここでは、NSX-TデータセンターライセンスによるVDS7.0が利用できるまでの、ライセンス追加手順をご紹介します。

おさらいとして、以前のバージョンのNSX-T(3.1.0より以前)の状況を確認してみます。以下のように、 NSX-Tデータセンターライセンスキーは vCenter Serverに追加することができません。

それではここからは、NSX-TデータセンターライセンスをvCenter Serverに割り当てるために必要な手順をみていきたいと思います。

手順

  1. まずは、NSX-T Managerにログインし、以下のようにNSX-TデータセンターにまだvCenter Serverをコンピューティングマネージャに登録されていない場合から手順を進めていきます。

    コンピューティングマネージャにvCenter Serverを追加します。
    登録状態、接続状態が以下のように緑の表示になれば、vCenter Serverの追加は完了です。
  2. 次に、vCenter Serverにログインし、NSX-Tデータセンターのライセンス資産を確認します。この作業では、vSphere 環境でライセンスを表示および管理するため、vSphere Clientが実行されているvCenter Server システムに対するグローバル.ライセンス権限が必要です。
    手順1を行ったことで、上記のように [ライセンス] > [資産]  > [ソリューション] に [NSX for vSphere] の資産が表示されました。続けて、NSX-TデータセンターライセンスをvCenter Serverに割り当てます。
    [ライセンス] > [資産]  > [ソリューション] で、 [NSX for vSphere] を選択し、[ライセンスの割り当て] を行なっていきます。

    [新規ライセンス] を選択し、NSX-T Manager にも登録している NSX-Tデータセンターライセンス キー を入力します。製品名とライセンスキャパシティ、そして有効期限が正しく認識されていることを確認し、[OK] に進むとライセンス登録は完了です。
  1. [ライセンス] > [製品] を確認すると、NSX-Tデータセンターのライセンスが正しく登録されたことが確認できました。

まとめ

今回の記事では、NSX-Tデータセンターのライセンス登録手順をご紹介していきました。VMwareの各種製品の機能を今後も継続して使用するには、ライセンスの有効期限が切れているアセットに適切なライセンスを割り当てていく必要がありますし、My VMware でライセンスのエディションをアップグレードしたり、ライセンスを結合または分割したりする場合にも、新しいライセンスをアセットに割り当てる必要もあります。こうしたライセンスの適用や更新作業の一助として、この記事が参考になりましたら幸いです。

ご一読いただき、ありがとうございました。

[参考]

  1. vSphere Distributed Switch のライセンス
    https://docs.vmware.com/jp/VMware-NSX-T-Data-Center/3.1/administration/GUID-065D6BE8-1E72-48EB-BD2C-821FA86E1142.html
  2. 複数のアセットへのライセンスの割り当て
    https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.vcenterhost.doc/GUID-09896F7B-7513-4A11-809C-00636E3018E9.html

 

〜お知らせ〜

 NSX-T Data Center、および VMware SD-WAN について入門編から中級編まで各種セミナーも定期開催しております。
より詳細についてご興味を持っていただけたお客さまはこちらも併せてご参加をご検討ください。 

各種オンラインセミナーの開催日時はこちらから https://vmware-juku.jp/seminar/


VMwareでは、各種製品をクラウド上でご評価いただくHands-on LabsHOL という仕組みを無償でご提供しています。
今回ご紹介した各種ソリューションへの最初の一歩の入り口としてぜひご活用ください。

おすすめのHOLメニューはこちらから ( http://labs.hol.vmware.com/HOL/catalogs/catalog/1212 )