posted

0 Comments

こんにちは、VMwareの内林です。

2020年8月にHorizon 7の後継となるHorizon 8 (*)がリリースされました。

(*) 正式名称は、”VMware Horizon”となります。しかしながら、本ブログではHorizon 7の後継製品であることを明確にするためHorizon 8という名称を使用しております。

たくさんの新しい機能が発表されていますが、もっとも注目されている機能の一つがMedia Optimization for Microsoft Teams(以下、Teams最適化パック)ではないかと考えております。

昨今のテレワークの需要増加により、ビデオ会議が一般的になっており、ビデオ会議ツールにMicrosoft 社が提供しているMicrosoft Teamsを採用するケースも多くなっていると感じております。今回ご紹介する Teams最適化パック は、VDI上でMicrosoft Teamsを効率的に動作するための追加機能となります。

また、Horizon Cloud on Microsoft Azureでもバージョン3.1のリリースノート、Teams最適化パックのサポートが追加記載されましたので、併せて機能の概要と導入方法をご紹介させていただきます。 

 

Teams最適化パックとは

Teams最適化パックは、Microsoft Teamsデスクトップアプリ向けに音声通話、ビデオ通話、デスクトップ共有の表示をリダイレクトし、仮想インフラに悪影響を与えたり、ネットワークに負荷をかけたりすることなく、クライアントシステムとリモートセッションの間でシームレスな体験を提供します。Teamsデスクトップアプリのメディア処理は仮想デスクトップではなく、クライアントマシン上で行われます。

 

 

Teams最適化パックの対象

Microsoft Teamsにはいろいろな機能がございますが、今回の最適化パックでは、以下を最適化の対象としています。

・音声・ビデオ・画面共有の全てが対象

・1対1のみならず、多人数向けの会議

注:より詳細な情報についてはこちらのVMware Docsをご確認ください

 

Teams最適化パックの導入

Teams最適化パックを導入するにあたりエージェント、クライアント、そしてサーバーそれぞれに設定を追加する必要があります

 

Horizon Agent

接続先となる仮想デスクトップに、Teams最適化パックに対応したHorizon Agentを導入する必要があります

Horizon 2006 Horizon Agent 2006

Horizon Cloud on AzureHorizon Agent Installer 20.2以上

 

Microsoft Teamsデスクトップアプリ

接続先となる仮想デスクトップに、Teamsデスクトップアプリをインストールする必要があります。細かな注意点はございますが、以下の点がポイントになります

・MSI形式のインストーラーを使用

・インストールするTeamsはバージョン1.3.00.4461 以上を選択

・ALLUSER=1 ALLUSERS=1のインストールオプションを付与して、Teamsデスクトップアプリをインストール

実行例)

インストールの細かな注意点については、MS社のサイトをご確認ください

 

GPO

Horizon 8に同梱されるGPOバンドルに以下の項目が追加されております。これらの設定を上記Horizon Agentを導入したマシンに適用します

  1. Horizon 8に同梱されているGPOバンドルを適用します
    • VMware-Horizon-Extras-Bundle-2006-8.0.0-16531419
  2. その後、GPOを適用します
    • 設定箇所:Computer Configuration > Policies > Administrative Templates > VMware View Agent Configuration > VMware HTML5 Features > VMware WebRTC Redirection Features
    • 設定内容:
      Enable Media Optimization for Microsoft Teams
      Enabled
      Enable software acoustic echo cancellation for Media Optimization for Microsoft Teams
      Enabled

設定例)

 

Horizon Client

仮想デスクトップに接続する端末にはTeams最適化パックに対応したHoirzon Clientを導入する必要があります。2020年9月現在では、Horizon Client 2006Teams最適化パックに対応しているバージョンになります。Horizon Client 2006には、“Microsoft Teamsのメディア最適化というインストールオプションが追加されております。このオプションは標準でONになっております。

実行例)

 

Teams最適化パックの動作確認

仮想デスクトップ上Teams アプリケーションを起動し、Teamsデスクトップアプリのバージョンに表示される文言で有効化の確認ができます

 

最適化パックを有効化しているとき

VMware Media Optimized と表示されます

 

最適化パックが有効化されていないとき

VMware Media Not Connectedと表示されます

 

Teams最適化パックの効果

仮想デスクトップで行っていたメディア処理がクライアント側で行われるため、仮想デスクトップのCPUの負荷が下がります

注:以下の例では2vCPU / 8GB / Windows10のVDIにて計測しました

 

Teams最適化を使用している時のCPU使用率の例)

全体的にCPUは低い値が維持されており、ユーザーの操作でも大きくCPUの使用率が変わることはありませんでした

 

Teams最適化を使用していないときのCPU使用率の例)

全体的にCPU使用率が高く、時折音声や操作などを行った際にCPU使用率がスパイクするという傾向があることを確認いたしました

 

今回ご紹介したTeams最適化パックですが、十分な品質テストおよび先行ユーザーからのフィードバックも取り入れ、非常によいものができあがったと考えております。

音声通話の品質のみならず、VDIの効率的なサイジングにも寄与できると考えており、VDI上で、Microsoft Teamsを使う際には是非ご検討いただければと思います。