Horizon デジタル ワークスペース

”ニューノーマル”時代におけるハイブリッド VDI のあるべき姿とは! VMware Horizon Service の活用

皆様、こんにちは。VMware の藤野です。
 
前回に引き続きまして、6/16にオンラインイベントとして開催されました「Digital Workspace Day – LIVE ~事業継続対策として有効なテレワークを実現するには?」のセッション紹介をお届けさせていただきます。第二弾となる今回は、私が担当させていただきました「 事業継続の視点から考える〜 VMware Horizon 仮想デスクトップ環境のあるべき姿 」の内容をダイジェスト版として紹介致します。
 

より詳細を知りたいと思っていただけた方は、「EVOLVE ONLINE」(記事下部にログインリンク掲載)にご登録・ログインいただくことで、当日の収録動画および資料がダウンロードできます。
是非、アクセスしていただけますと幸いです。
 
経済性のバランスから考えるVDIのあるべき姿

緊急事態宣言が発令され、急速なテレワーク需要の高まりとともに、仮想デスクトップ・アプリケーション環境、いわゆるVDI環境をお持ちの IT 管理者の皆様において、現存のキャパシティでのやりくりを苦労された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
 
特に、今後予測されます第二波到来の懸念から 、VDI 環境の拡充を計画されている企業様も多くいらっしゃるものと考えております。しかしながら、事業継続を検討するにあたって都度変動するキャパシティデマンドを満たすため、コストとのバランスを意識した適正な設備投資をおこなってゆくことは難しく、非常に大きな悩みの一つであると理解しております。従来のオンプレミス展開のキャパシティ準備および設備投資の考え方においては、ピーク時を視野に入れる必要がありました。そのため自粛が解除されているような通常状態時、つまり多くの方がオフィス勤務されている状態においても、必要となる常時稼働部分に対して、大幅にうわまわる設備投資コストをかける必要がありました。これは使われていない間もコストを支払い続ける、といったリスクがあるとも言えます。
 
それでは、VDI 環境のクラウド展開モデルを利用している場合はどうでしょうか? クラウド型は設備投資を含めた、いわゆる初期コストを大幅に低減できることが大きな魅力です。これはスモールスタートを行い、且つ必要なときに必要なリソースを柔軟に確保し、また必要なくなれば破棄できることでもあり、クラウドの優れた特徴です。一方、仮想マシンのサイズや種類に制限があるようなケースでは、活用の幅に制限が発生する場合や、また環境や使い方によっては中長期のランニングコストが高まる恐れもあります。
 
経済性とのバランスを取る観点から、上記二つの展開モデルの良いところを組み合わせようと生まれたのがハイブリッド VDI 環境と言えるかと思います。通常時&常時稼働が必要となる部分をオンプレミス展開で提供し、そして再度緊急事態宣言がされるようなピーク発生時においては、クラウド展開の活用を図るといった、オンプレミスとクラウド両者のメリットを組み合わせることが可能となります。また、設備投資の抑制とピーク時対応の両立を図る新たなる展開モデルがハイブリッド VDI 展開モデルであるということを、セッションではご紹介させていただきました。
 

図1: 設備投資の抑制とピーク時対応の両立を図る

 
 
エンドユーザーと管理者から見たハイブリッド VDI

ここまで経済性の観点を軸としてハイブリッド VDI をご紹介させていただきましたが、それでは管理者および実際の利用者であるエンドユーザーにとって、ハイブリッド VDI のあるべき姿とはどういったものなのでしょうか? エンドユーザーの視点と管理者の視点、それぞれで話を進めさせていただきます。
 
まずエンドユーザーの視点からは “アクセス・使用感が透過的であること” = つまりハイブリッド VDI だからと言って、特段何かを意識しなくて良い、という事と考えます。そして ”ユーザーエクスペリエンス” = これは操作性や機能性の両面ともなりますが、VDI 製品として優れているものである事が重要です。
 
一方で管理者視点からしますと、ハイブリッド VDI ならではのメリットが享受できるものでなければ、わざわざ選択する意図が希薄化してしまうと考えます。先ほど述べた、キャパシティ予測と経済性のようにビジネスニーズの変化に迅速に対応できる事は、ひとつ重要なポイントとなります。また運用管理が包括的にできる効率的にできるといった点も、日々の運用に係る部分ですので非常に大切です。何よりオンプレであろうがクラウドであろうが、展開先を意識・制限せずに利用可能な柔軟なライセンス体系を提供することも、非常に重要になると弊社では考えます。
 

図2: ハイブリッド VDI のあるべき姿

 
包括的な管理を実現する VMware Horizon Service
まさにこのようなニーズを満たすために生まれた機能とライセンスが、それぞれVMware Horizon Service であり、Horizon Universal License と呼ばれるサブスクリプションタイプのライセンスです。
 
Horizon Serviceですが、VMware が培ったさまざまなテクノロジーやノウハウをクラウドベースの管理機能として提供するものになります。下記図3 に描かれた“Horizon Service 制御プレーン”を通じ、マスターイメージやアプリケーションなどのライフサイクル管理、監視・モニタリング機能の提供など、各種管理機能をマイクロサービス化して実装されたクラウドベースの機能として提供しています。
 
またその管理対象としては、下記図 3にあるように、オンプレミスから VMware cloud on AWS, Microsoft  Azure、そして弊社パートナー様が提要する各種 DaaS 等のソリューションが含まれます。
 
このように VDI 環境としては場所や展開モデルを問わず、将来的には クラウドベースで一元的な管理機能を提供することを目指し、継続開発・順次提供されているのが、この VMware Horizon Service となります。また、繰り返しになりますが、このような柔軟性を実現するためのサブスクリプション型のライセンスが、Horizon Universal License となります。
 

図3: 複数 POD・クラウドにおける管理の統合と簡素化を提供するクラウドベース管理機能

 
 
クラウドベースの機能としてブローカリングを提供する Universal Broker 
ここで Horizon Service が提供するクラウドベース機能の中の一つである Universal Broker を紹介したいと思います。Universal Broker はハイブリッド&マルチクラウドに対応したクラウドベースのブローカーサービスを提供する新しい機能です。現時点ではオンプレ Horizon 7 および  VMware Horizon 7 on VMware Cloud on AWS へのサポート提供となっておりますが、近い将来において、さらにそのサポート範囲は広がる予定です。
 
例えばデスクトッププールが複数ポッド・複数サイトに跨っている場合においても、Horizon 管理者は仮想デスクトップおよび公開アプリ等のアサイメントが一元的に行えます。また従来から提供されるクラウドポッドアーキテクチャ(CPA)では、場合によって課題となる サイトを跨るセッショントラフィックの発生に関しても、VMware が提供する グローバル サーバ ロードバランサ(GSLB)機能および各ポッドレベルでの仮想デスクトップの割り当てやリソース空き状況に基づくユーザーセッションの割り当て・ブローカリング機能の提供により解消します。
 
その結果、管理者視点においてよりシンプルな管理、運用コスト低減、そして顧客のマルチクラウド間における選択の柔軟性を提供できます。
 

図4: Horizon Service: Horizon Universal Broker

 
当日のセッションでは、こちら Universal Broker につきまして、デモ動画を交えながら具体的な設定手順や接続時の動作などについても紹介しております。さらに、Horizon Serviceを利用する際に必要となるUniversal Licenseに関して、その特徴やメリットについて紹介しております。ご興味ある方は是非「EVOLVE ONLINE」にご登録・ログインいただき、当日の収録動画および説明資料を参照いただけますと幸いです。
 
また、「EVOLVE ONLINE」では、EUC のソリューションだけでなく、その他様々なコンテンツを提供しております。お客様の抱えられている課題に対する解決策がきっと見つかると思います。
 
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【講演資料について】
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最後まで、読んで頂きまして誠にありがとうございます。