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日本ヒューレット・パッカード株式会社の中川明美です。
今回は、vSphere 6.5で使用可能な3つの管理ツールについてご紹介します。
vSphere 6.5から、「VMware Host Client (HTML5 バージョン)」と「vSphere Client (HTML5 バージョン)」が新たに提供され、「vSphere Web Client (Flex/Flash バージョン)」はパフォーマンスと操作性が改良されています。
WindowsアプリケーションのvSphere Clientは、vSphere 6.5から使用不可となりました。
https://blogs.vmware.com/vsphere/2016/05/goodbye-vsphere-client-for-windows-c-hello-html5.html

#1: vCenter Sever Appliance_1 (コンポーネントおよびサービス / スケーラビリティ)
#2: vCenter Sever Appliance_2 (高可用性 / バックアップとリストア)
#3: 仮想ハードウェア Version 13 / VMware Tools Version 10.1
#4: 3つの管理ツール (vSphere Host Client / vSphere Client / vSphere Web Client)
#5: vSphere HA (Proactive HA / ホスト障害への応答 / 仮想マシンで許容するパフォーマンス低下)
#6: vSphere DRS (Predictive DRS / その他のオプション)

◆3つの管理ツール◆

vSphere 6.5で使用可能な3つの管理ツールの違いを確認します。
vSphere 6.5からは、ESXiホストを管理するために「VMware Host Client (HTML5バージョン)」を、vSphere基盤を管理するために「vSphere Web Client (Flex/Flash バージョン)」および「vSphere Client (HTML5 バージョン)」を使用します。

◆VMware Host Client (HTML5バージョン)◆

VMware Host ClientはvSphere Web Clientと類似したユーザーインターフェイスです。慣れた画面構成で、初めて使う方でも操作に迷うことはほとんどないと思われます。
また、1台のESXiホストを管理するツールのため、vCenter Serverで提供される機能は表示されません。特別な設定も必要とせず、サポートされるWebブラウザを準備するのみです。
次のアドレスを使用して、Host Clientへ接続します。

https://ESXiホストのFQDNまたはIPアドレス/ui

Host Clientは、vSphere 6.0 Update 2 以降から使用可能です。vSphere 6.0を運用管理されているユーザーの方もぜひ試用してみてください。
私個人としては、HTMLベースのHost Clientは、ダウンロード等の事前準備が必要ないこと、vSphereバージョンごとの導入が必要ないことをメリットと感じます。

◆vSphere Client (HTML5バージョン)◆

vSphere Clientは、HTMLベースのため、Adobe Flash Playerのインストール(Adobe Flexの有効)は必要ありません。Host Client同様、対応のWebブラウザがあれば使用可能です。
次のアドレスを使用して、vSphere Client (HTML5)へ接続します。

https://vCenter ServerのFQDNまたはIPアドレス/ui

vSphere Client (HTML5)は未サポートの機能もあります。vSphere 6.5 Update 1から標準的な機能が追加されています。

<vSphere 6.5 Update 1の未サポート/サポート機能>

https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.5/rn/vsphere-client-65-html5-functionality-support.html

先日vRealize Operations Managerのトレーニングテキストを作成するために、テスト環境を構築しました。その環境では、Adobe Flash Playerのインストールができなかったため、vSphere Client (HTML5) の使用を試みました。標準的な機能を使用するのであれば十分ですね。全機能の移行が待たれます。

◆vSphere Web Client (Flex/Flash バージョン)◆

vSphere 6.5から、vSphere Web Clientがすべての機能やプラグインを提供する管理ツールとなります。
Web Clientは、Adobe Flash Player 16以降のインストール、およびサポートされるWebブラウザを準備する必要があります。
次のアドレスを使用して、vSphere Clientへ接続します。

https://vCenter ServerのFQDNまたはIPアドレス/ vsphere–client

vSphere 6.5のWeb Clientの改善点をいくつか挙げます。

1.ユーザーインターフェイス

vSphere 6.5では、「はじめに」「監視」「構成」のタブで構成されています。以前の「管理」から「構成」へタブが変更されています。vCenter Serverのwebclient.propertiesを編集し、「管理」タブへ戻すことも可能です。
Web Client 6.5では、WindowsアプリケーションのvSphere Clientに近いメニュー構成に変更されています。以前と比べ階層が1つ減り、操作性が改良されています。

<Web Client 6.0>

<Web Client 6.5> ※下図は、vSphere 6.5 Update 1の画面ショットです

2.クライアント統合プラグイン

vSphere 6.0以前のバージョンでは、次の機能を実行するために、クライアント統合プラグインが必要でした。6.5では不要です。小さな改良ですが、嬉しい改良点ですね。

  • OVFファイルのインポート/エクスポート
  • データストア内のファイルのアプロード/ダウンロード

 

3.拡張認証プラグイン

拡張認証プラグインは、vSphere 6.0以前のクライアント統合プラグインの後継機能です。
拡張認証プラグインは、統合 Windows 認証と Windows ベースのスマート カード機能を提供します。この2つの機能のみが、以前のクライアント統合プラグインから引き継がれます。
以前のクライアント統合プラグインとvSphere 6.5の拡張プラグインの間で競合は発生しません。

4.その他のプラグイン

VMware Site Recovery Manager (SRM) プラグインはバージョン 5.8からWeb Clientへ完全に移行します。
参考までに、VMware Update Manager (VUM) プラグインは、vSphere 6.0 Update 1からWeb Clientで使用可能です。

◆vSphere Client (HTML5)の情報◆

vSphere Client (HTML5) と vSphere Web Client 6.5 の FAQ
<英語版>
https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2147929
<日本語版>
https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2148759

vSphere Client (HTML5)で使用可能な機能の最新情報はこちらでご確認ください。
https://labs.vmware.com/flings/vsphere-html5-web-client#changelog

◆まとめ◆

VMware Infrastructure 3.5からのユーザーである私には、使い慣れたツールであるWindows アプリケーションのvSphere Clientが廃止されるのは少々寂しい気持ちになります。しかし快適な使用環境へ移行しているのですから、喜ばしいことです。
vSphere 5.1からの新機能はWeb Clientから提供され、vSphere 6.5でvSphere ClientからWeb Clientへ完全に移行されました。また先に述べたように、Web Client 6.5ではメニュー構成も改良されています。覚えたメニューの配置が変わるのは、慣れるまで時間を要しますが、よりよい変更のためですからね!
次回はvSphere HAです。vSphere HAはvSphere 5.0で大きくアーキテクチャーを変更し、その後も小さな改良が見られます。私個人はバージョンが上がるたびにVMware社がvSphere HAの改善を追求していると感じます。vSphere HAは運用において重要な機能ですからね。次回も参考にしていただければ幸いです。