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VMware Cloud on AWS の使用状況を確認できる API

これまで、VMware Cloud on AWS において料金を含む使用状況を把握するには、手動でデータを取得して四半期ごとに請求書を待つ必要がありました。クラウドの使用状況を追跡しつつ財務を管理しているお客様からは、既存ツールからプログラム的にこれらのデータへアクセスできるようにしてほしい、という要望を受け​​ていました。そこで、VMware Cloud on AWS のお客様に対して「使用状況レポート API (Usage Report API)」の提供を開始しました。尚、本ブログは「VMware Cloud on AWS: Introducing the Usage Report APIs(英文)」の抄訳版です。

 

 

使用状況レポート API

使用状況レポート API を利用すれば、VMware Cloud on AWS 環境のホスト使用状況や Microsoft SPLA の使用状況、ネットワークなどその他の料金を日次単位で取得できます。取得したデータは、コスト管理のために利用している既存の BI ツールや運用レポート用のワークフローに直接統合できます。また、使用状況データを整理することでコストの追跡や使用傾向分析、ダッシュボードの構築など様々な用途で活用できます。使用状況レポート API は、VMware Cloud on AWS のすべてのお客様で利用できます。今回新しくリリースされた3つの API を以下にご紹介します。

 

 

1. ホスト使用状況 API (Host Usage Report API)

Host Usage Report API では、任意の期間(日付による期間指定)におけるインスタンスタイプとリージョングループ別に分類された使用量を日次単位で取得できます。各レコードには、SKU やリージョン、インスタンスタイプ、サブスクリプション数、ホスト使用数および超過ホスト数が含まれます。これにより、請求書の予測や使用量の急増の把握、財務計画、チャージバック、サブスクリプションの適正化などに必要なデータが得られます。

この API は、インスタンスタイプ別とリージョングループ別の1日あたりの最大ホスト使用台数を返します(2025年2月1日以降のデータが取得できます)。値はすべての SDDC で集計されるため、実際の使用量と購入したサブスクリプションを比較できます。詳細は、Developer Portal サイトの Get Host Usage Report ページをご覧ください。

 

要求 URI – Get Host Usage Report

 

応答サンプル

図1 Get Host Usage Report の応答サンプル

 

 

2. Microsoft SPLA 使用状況 API (SPLA Usage Report API)

SPLA Usage Report API では、Microsoft SPLA の使用状況をインスタンスタイプや SKU、数量、リソース ID(SDDC ID)別に取得できます。この情報によって、SDDC 全体でライセンス消費量を正確に追跡し、SPLA 料金を確認できます。この API は、インスタンスタイプや SPLA ライセンスタイプ、SDDC ごとに1日あたりの最大 SPLA 使用量を返します(過去のデータは2026年1月1日以降のものが取得できます)。詳細は、Developer Portal サイトの Get SPLA Usage Report ページをご覧ください。以下に応答データの説明を記載します(今後のアップデートでこれらの説明を追加する予定です)。

・SKU Format: VOD-<Instance Type>-MSFT-<License Type>

・Instance types: I3, I4I, I7I, I3EN

・License types:

– DC : Windows DC Server, Commercial
– DCA : Windows DC Server, Academic
– SQL : MSFT Windows SQL Server Enterprise, Commercial
– SQLA : MSFT Windows SQL Server Enterprise, Academic

 

要求 URI – Get SPLA Usage Report

 

応答サンプル

図2 Get SPLA Usage Report の応答サンプル

 

 

3. その他の使用状況 API (Miscellaneous Usage Report API – Non-Host Networking Charges)

Miscellaneous Usage Report API では、使用中の Elastic IP や Transit Gateway、Direct Connect、Egress Data Transfer、Cross Region Data Transfer の料金など、組織の補足的な使用状況を取得できます。この API は、SDDC と SKU でフィルタリングされた任意の期間における日次での使用状況を返します。お客様は、このデータを活用してホストの使用状況だけでなくネットワークおよび関連する料金等を監視できます。日々の数量は、料金の種類ごとに合計されます(過去のデータは2026年1月1日以降のものが取得できます)。詳細は Developer Portal サイトの Get Misc Usage Report ページをご覧ください。以下に応答データの項目(料金の種類)について補足説明を記載します。

・Egress Data Transfer (Per GB)
・Cross Region Data Transfer (Per GB)
・Direct Connect (Per GB)
・Elastic IP (Per IP Address, Per Hour)
・Transit Connect (Per Hour, Per GB, Per Attachment)

 

要求 URI – Get Misc Usage Report

 

応答サンプル

図3 Get Misc Usage Report の応答サンプル

 

 

主な機能

これら3つの API は、お客様の運用環境へのスムーズな統合を目的として必要な機能および情報を提供します。

  • 日付範囲の指定: レポート期間や請求サイクル、アドホック分析のニーズに合わせて、任意の開始日と終了日を指定してクエリを実行できます。API 呼び出し1回あたりの最大範囲は31日間ですが、複数回に渡って API を呼び出すことで、より長い期間のデータを取得できます
  • フィルタリング: リージョンやインスタンスタイプ、SKU、その他の主要属性で結果をフィルタリングして必要なデータを正確に取得できます
  • ソートとクエリパラメータ: API の応答を整理・構造化し、ダウンストリームツールと連携させるための標準クエリパラメータが用意されています
  • 日次単位: 3つの API では日単位のレコードを取得でき、トレンド分析や異常検知、正確なコスト配分に必要な情報を提供します

 

 

ユースケース

  • 請求の予測: サブスクリプションなどの日々の使用状況を追跡することで超過傾向を早期に把握し、すべての料金タイプについて今後の請求総額を予測できます
  • 使用状況レポート: ホストや SPLA、その他の使用状況を既存の BI プラットフォームまたはコスト管理ツールに統合し、VMware Cloud on AWS の支出を統合的に把握できます
  • キャパシティプランニング: ホストの使用状況の推移を分析し、実際の使用量に基づいてサブスクリプションの更新判断やキャパシティ予測に役立てます

 

 

HTML 形式でレポートを作成するツール (HTML Usage Report Generator)

BI など既存の運用ツールと API 統合せず、単純に使用状況の視覚的なサマリーが必要なチームには、「HTML Usage Report Generator」が活用できます。このツールは、ホストや SPLA およびその他の使用状況データを Python コマンドで取得し、日次のトレンドチャートや非ホスト課金使用状況を含めた Broadcom ブランドの HTML レポートを生成します。このツールのセットアップ手順等については、Broadcom ナレッジベース「How to Generate VMware Cloud Usage Reports」をご覧ください。

図4 HTML Usage Report Generator の出力サンプル

 

 

Usage Report API の活用を始めるには

ここでご紹介した3つの API すべて利用可能です。以下の流れで使用状況データの取得を開始してください。

  1. VMware Cloud on AWS の API 認証情報(API トークン)を使用して認証を行います
  2. VMC コンソールから組織 ID を確認します
  3. エンドポイントを選択して日付範囲を指定します(1回の呼び出しにつき最大31日間)
  4. リージョンやインスタンスタイプ、SKU などのオプションのフィルタを追加して結果を絞り込みます

API リファレンスや認証方法の詳細、およびその他の例については以下をご覧ください。

 

 

今後の予定

VMware Cloud on AWS の「VMC コンソール」における視覚化機能の強化やフィルタリング、集計機能の追加、大規模データセット向けの一括エクスポートオプションなど、使用状況の可視化に引き続き投資します。ご質問やご意見、機能リクエストなどがございましたら弊社担当営業までお問い合わせください。皆様からのご意見は、今後のロードマップ策定に有効活用させていただきます。

 

 

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