皆さま、こんにちは。
TAM の石和田です。
平素より弊社製品をご利用いただきありがとうございます。
本日は仮想化・クラウド基盤に携わるエンジニアにとって注目の資格「VMware Certified Professional – VMware Cloud Foundation Administrator ( VCP-VCF Admin )認定」についてご紹介します。
VCP-VCF Admin 認定とは、VMware Cloud Foundation ®(VCF)を使ったクラウド環境を構築・管理・運用するスキルを証明する資格です。
ITインフラを担当するエンジニアが対象で、「どのように VCF を導入するか」「どうやって安全に運用するか」といった実践的な知識とスキルが求められます。
参考 VCP – VCF Admin 認定の概要について
https://jp.broadcom.com/support/education/vmware/certification/vcp-vcf-administrator
■目次
■VCP-VCF Admin 認定の概要
私が今回受験した試験は以下となります。
試験名 VMware Cloud Foundation 5.2 Administrator
出題数 60問
試験時間 135分
合格点 300点
※採点基準は非公開ですが正答率約6割が合格基準の目安となります。
形式 単一/複数選択問題、ドラッグ&ドロップ
試験費用 $250
※試験は Pearson VUE で申し込みを行います。
※2025年8月現在の情報となります。
■出題範囲
本試験は、VCF 環境に関する知識と実務スキルを評価するもので、以下の5つのセクションで構成されています。
ただし、今回受験した範囲においては一部のセクションからの出題はありませんでした。
それぞれのセクションは、VCF を理解・運用するうえで欠かせない分野をカバーしています。
- セクション1:IT アーキテクチャ、技術、標準
VCP-VCF Admin では本セクションからの出題はなし - セクション2:VMware by Broadcom ソリューション
VCF の各コンポーネントの概要や要件、ユースケースの識別 - セクション3:VMware by Broadcom ソリューションの計画と設計
VCP-VCF Admin では本セクションからの出題はなし - セクション4:VMware by Broadcom ソリューションのインストール、構成、管理
VCF の各コンポーネント(NSX Edge クラスタ、SDDC Manager 、 VMware Aria Suite Lifecycle など)のインストールや要件について - セクション5:VMware by Broadcom ソリューションのトラブルシューティングと最適化
VCF デプロイ時や運用時の技術的なトラブルの診断や原因特定について
■勉強方法とポイント
本試験では、VCF の概要、要件を始め、各コンポーネントに関する知識、トラブルシューティングの手順など VMware 製品の幅広い知識が問われます。
そのため、VCF、各コンポーネントについて横断的に学習をする必要があります。
まずは VCF の概要、構成要素、運用要素について学習することをお勧めします。
VCF は、vSphere 、vSAN 、 NSX、 Aria Suite などを統合した「 Software-Defined Data Center(SDDC)」を自動化・一元管理するプラットフォームです。
従来の vSphere に加えて、SDDC Manager 、ワークロードドメインなど、VCF 特有の運用要素が追加されています。
これから、VCF について学習を開始する方であれば、VCP-VCF 2V0-11.24 Community Exam Guide が無償公開されておりますので、こちらの資料で学習を開始してみてください。
VCF の主要コンポーネントの基本構成、要件、VCF の展開手順、トラブルシューティングなどの理解にお役に立てると思います。
加えて、 Administration Guide や Deployment Guide を参照頂くことで VCF の理解をより深められますので併せてご一読ください。
参考 VCF のコアコンポーネント一覧
また、VMware HANDS-ON LABS にて実際の VCF を始め、弊社製品を体験頂くことが可能です。
こちらも併せてご利用ください。
■私が受験してみて感じたこと
私が受験した際は、出題範囲の通り、VCF の概念や、様々なシチュエーションにおいてベストプラクティスな設計、構成について問われる問題が出題されていました。
出題される問題のほとんどが前章で紹介させて頂いた VCP-VCF 2V0-11.24 Community Exam Guide に記載されている内容でしたので、私はこちらを複数回、熟読することで点数を取ることができました。
また、各コンポーネントの GUI ベースの設定手順やトラブル発生時に各症状に応じて、どのログを確認するべきか、どのような手順で切り分けを行うか、なども私が勉強しておいて良かったと感じた点です。
GUI ベースの設定手順については VMware HANDS-ON LABS を利用して理解を深めることができました。
これまで運用で vSphere には触れていたが、まだ VCF には触れていない方であれば、SDDC Manager や VMware Cloud Builder など VCF 特有のコンポーネントの概要や要件など学習しておくと点数を取りやすいと思います。
■最後に
VCF は、業界初のプライベートクラウドプラットフォームとして、パブリッククラウドが持つ拡張性と俊敏性を、プライベートクラウドが持つセキュリティ、耐障害性、パフォーマンス、低コストで実現した総合ソリューションです。
今後、VMware 製品群の中心として注目されています。
VCP-VCF Admin 認定は、高度に統合されたインフラ運用を理解し、実践できる人材であることを証明する認定資格です。
VCP-VCF Admin 認定の学習を通じて、vSphere だけでなくネットワーク、ストレージ、運用自動化、セキュリティといった「インフラ全体」を視野に入れた知識を習得することもできます。
ぜひ、この機会にチャレンジしてみてください。
また、VCF のアーキテクト、設計者向けの試験 VCP-VCF Architect がございます。
私は次のステップとして、こちらにチャレンジしたいと考えています。