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サクセスデスク

『試してみよう!はじめての VCF Bring-up』 ウェビナー Q&A をご紹介します

皆さま、こんにちは。VMware サクセスデスクです。
先月まで開催しておりました『試してみよう!はじめての VCF Bring-up』ウェビナー シリーズでは、みなさまから多くのご質問もいただきました。
今回の Q&A セッションの内容が、今後の皆様の VCF 環境の構築においても有益であると考え、こちらで公開することにいたしました。ご参考にしていただければ幸いです。

◆《第 1 回》VCF超概要と全体的な構築流れ のご質問

Question Answer
VCFの構築では、SDDC Manager は必須のコンポーネントなのでしょうか。 はい、VCF においては SDDC Manager は重要かつ必須コンポーネントとなります。
VVF を構築する場合も VCF と同様の手順になるのでしょうか。 VVF については Cloud Builder での構築はできません。
マニュアルもしくはクイックスタートでの構築になります。
管理ドメイン、ワークロードドメイン とそれぞれ用意する必要があるとのことですが、このドメイン構成は VVF でも同様でしょうか。 ドメインの概念は VCF のみです。
VVF の場合は vSphere クラスタです。

 

◆《第 2 回》パラメータシートを使った VCF の Bring-up のご質問

Question Answer
パラメータシートの事前チェックが NG の場合、該当個所は指摘してくれますか。 はい、書式が異なる場合はパラメータ シートで赤いハイライトで表示されます。
また事前チェック時に実環境とパラメータ シートに差異がある場合は Cloud Builder の事前チェック画面でエラーを表示します。
VMware Cloud Builder の機能である Validate Configuration は本番ワークロードに影響を与えない、ドライランをイメージするとよいでしょうか。 はい、Validate Configuration は各チェック要件のチェックのみで変更は行いません。
VMware Cloud Builder の言語は英語のみの対応でしょうか。多言語対応されていますか。 英語のみです。
今回の SDDC を展開後、Cloud Builder は不要になるのでしょうか。 はい、Cloud Builder は Bring-up 後は不要です。
その後の運用は SDDC Manager を中心に行います。
Cloud Builder を展開するのには ESXi 基盤上にどれくらいの容量が必要ですか。 こちらをご参照ください。
Cloud builder は ESXi に直接インストールすることになりますか。 Cloud Builder は仮想マシン アプライアンスとして、ESXi / Workstation 上に展開します。
新規構築ではなく、追加のリソースをビルドしたい場合、追加のリソースをパラメータシートに追記する形で再ビルドできますか。 マネジメント ドメインの Bring-up 後にホスト (リソース) を追加する場合は、SDDC Manager からホストを追加することができます。
マネジメント ドメインの設定を変更したい場合は、パラメータ シートを書き換えて再ビルド可能でしょうか。 マネジメント ドメインの Bring-up 後の設定変更は SDDC Manager の GUI / API から設定を変更します。
再ビルドの際は変更部分のみビルドされるのでしょうか。それとも全てのリソースが再ビルドされるのでしょうか。 再ビルドという考え方はありません。構築後の変更はSDDC Manager 経由で設定を変更していきます。
VCF 環境も vCLS は自動デプロイされますか。 はい、自動的に構築されます。
評価用ライセンスのエラーが出るとのことですが、参考として、正式ライセンスを適用していない場合に表示されるエラーの例を教えてください。 以下をご参照ください。(クリックして拡大表示ください。)

◆《第 3 回》VCF Bring-up 成功の秘訣: 構築準備のポイント その① のご質問

Question Answer
再作成された証明書の有効期限はどのくらいになるのでしょうか。 証明書の種類および各コンポーネントのバージョンによって有効期限が異なります。
VCF の各コンポーネントの証明書は、VCF 証明書管理マニュアルの記載ように SDDC Manager にて確認や管理が可能です。
証明書の有効期限が切れた場合の影響と、更新方法、更新時に注意すべき影響度 (例えば対象ホスト上の仮想マシンに影響があるのか、など) を教えてください。 証明書の種類にもよりますが、証明書の有効期限が切れた場合、例として以下のような事象が発生する恐れがあります。
例)
・SDDC Manager や vCenter Server にログインできない。
・有効期限が切れた後に VMware vCenter Server のサービスを再起動した際に、一部サービスが起動できず、VMware vCenter Server が正常に動作しない。
・SDDC Manager や vCenter Server と連携している各コンポーネントが正常に動作しない。 

 

証明書の更新は、SDDC Manager にて各コンポーネントの証明書を更新する事が可能です。
更新手順の詳細および更新時の注意点に関しては、VCF 証明書管理マニュアルをご参照ください。

VCF Bring-up や Holodeck の展開時に ESXi が最小 HW 要件を満たしていない場合、展開は失敗しますか。 Holodeck で Nested VCF 検証環境を展開する際、物理ホストのリソースは、HW 最小要件を満たすよう構成する事をおすすめします。
万が一、HW 最小要件を満たしていない場合は、事前チェックでのエラーもしくはリソースが足りなくなったタイミングで VCF コンポーネントの展開や起動に失敗します。
1 台の物理ホストを使用して Nested 構成で VCF を構築する際、メモリが 384 GB しかない場合はマネジメント ドメインとワークロード ドメインを分けて作成することは出来ないでしょうか。
もしくは、パフォーマンスを一切気にしない場合やとりあえず構築することが目的の場合は実現可能でしょうか。
HW 最小要件を満たす構成にして頂く事をおすすめします。
万が一、HW 最小要件を満たしていない場合は、事前チェックでのエラーもしくはリソースが足りなくなったタイミングで VCF コンポーネントの展開や起動に失敗します。
VLAN ID の設定が 2 か所ありましたが、任意の ID ではなくどちらも記載にあった値を設定するのでしょうか。 ウェビナー中の構成図は検証環境のサンプルの値となります。VLAN ID は任意の ID で問題ありません。
SSL 証明書は自己署名でも良いでしょうか。 はい。検証環境においては自己署名証明書でも問題ありません。
また、3rd-party 製の証明書を利用する事も可能ですので、詳細はこちらをご参照ください。
Nested 環境で検証する場合、ESXi の VM 構成でキャッシュ / キャパシティ SSD の接続先コントローラとして SCSI コントローラ / NVMe コントローラどちらが推奨か、などはありますか。 特に推奨はございません。
vCenter 証明書は 10 年に変更できるかと思いますが、VCF では変更自体は問題ないでしょうか。 VCF 環境では、vCenter の証明書を SDDC Manager にて管理する事が可能です。
VCF 証明書管理マニュアルに基づき管理をお願いします。
VCF のライセンスを購入しなければ、EVS (AWS) やAVS (Azure) に移行できませんか。 購入した VCF ライセンスを VMware Cloud サービスに持ち込む BYOS と、VMware Cloud サービスを提供するハイパースケーラからライセンスが提供できる場合があります。
詳しくは各ハイパースケーラへお問い合わせください。
検証用途にメモリ 1000 GB を確保するのは現実的に難しいと思いますが、NVMe Tiering などの技術を組み合わせて実現されているのでしょうか。 今回の Nested VCF 検証環境においては NVMe Tiering は利用していません。
VCF のライセンスを購入すれば Holodeck のライセンスはバンドルされているのでしょうか。 Holodeck の利用にあたっては VCF ライセンスの購入は必須ではありません。
Holodeck を利用する為には、こちらから Holodeck Toolkit のダウンロード申し込みが必要です。

 

本ウェビナーの内容と Q&A が皆様の VCF 構築の際のお役に立てれば何よりです。

後続の『次のステップへ!VCF Bring-up 後の操作セミナー』も決定しましたので、みなまさのご参加お待ちしております。