最新情報:Tanzu Mission Control から Tanzu Application Platform をデプロイできる機能が正式にリリースされました。この記事は、この機能がリリースされる前のものです。サポートされるインストール方法は以下を参照してください。
VMware Tanzu Application Platform (以降 TAP )が登場して、約1年経ちました。当初はどうしても「難しい」と思われがちだった TAP のインストールですが、 TAP および周辺の製品の成熟とともに、実はかなり簡単になっていることをご存知でしょうか?
この回では VMware Tanzu Mission Control (以降 TMC )を使ったインストール方法を紹介します。TAP のインストールを始めようにもどこから始めていいかわからない・・・そんな方々の参考になる記事になればと思います。
ご注意) 今回ご紹介する方法は、現時点では正式サポートが表明されていません。本番環境での利用や弊社サポートへの問い合わせはご遠慮ください。 TMC からの TAP インストール方法は今後オフィシャルに提示される予定です。
実施するための前提
この手順を行うには、最低限以下が必要です。
- Tanzu Mission Control のアカウントおよびデプロイ先(こちらを参考にしてください。)
- Tanzu Network のアカウント (無料で取得可能)
- コンテナレジストリ※
- ワイルドカードドメイン
※コンテナレジストリについては、HTTPS で通信可能かつ証明書で認証可能なものをご用意ください。
ご注意)本ブログでは、コンテナレジストリを Github Container Registry (GHCR) およびワイルドカードドメインに (sslip.io) を利用しています。実際の環境では、プライベートなコンテナレジストリの用意、ワイルドカードドメインを個別に取得することを強く推奨します。
Tanzu Mission Control で Tanzu Application Platform をインストール?
過去のブログ「Tanzu Application Platform のインストーラを大解剖」で TAP のインストーラの紹介を行いました。その中で Carvel と呼ばれるツールに触れました。
VMware では、ソフトウェアの配布方法やインストール手段として様々な手法を検討していました。しかし、様々な検討を経て、さらには Kubernetes の父である Joe Beda の支援もあり、独自の OSS をつくるべきと判断されました。それがこの Carvel のツール群であり、今回の TAP のインストールに利用されています。
Tanzu Mission Control ではこの Carvel をベースに、ソフトウェアのインストールや管理を GUI 経由で行える仕組みを提供しています。結果、 TAP と TMC という二つの製品が組み合わさることにより、夢にまで見た(?)GUIでポチポチと TAP をインストールすることができます。
手順の紹介
今回はインストール手順を Youtube の動画で取り上げましたので、ぜひご参考にしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=gwquIeBzMIA
動画を解説したPDFを添付していますので、ご確認ください。
まとめ
TAP が劇的にインストールが簡単になったと感じるかと思います。VMware では、引き続き Tanzu Application Platform の最新機能を紹介していきます。