この記事では、 VMware Tanzu Mission Control(以下、TMC )経由で Tanzu Kubernetes Grid と vSphere with Tanzu を登録する方法について紹介します。
TMC は、マルチクラウド上で運用されている Kubernetes クラスタに対して、統一的な管理を行うための SaaS プラットフォームです。詳細は TMC 紹介ブログを参照ください。
また、Tanzu は商用 Kubernetes (K8s) クラスタとして下記の2つの製品を提供しています。
- マルチクラウド対応の Tanzu Kubernetes Grid(通称 TKGm )
- vSphere 組み込み版の vSphere with Tanzu (通称 TKGs )
どちらも TMC に登録することで一貫した UI での管理、各種ポリシーの適用ができます。
TMC に Tanzu Kubernetes Grid を登録する公式マニュアルは下記となります。(英語文書)
今後、TMC の新しいバージョンにおいて TMC UI などが本ブログの内容と異なる場合は公式ドキュメントも合わせて確認してください。
https://docs.vmware.com/en/VMware-Tanzu-Mission-Control/services/tanzumc-using/GUID-EB507AAF-5F4F-400F-9623-BA611233E0BD.html
TMC に登録する流れは非常にシンプルで下記の 4 ステップになります。
早速、TKGm を登録してみます。
(vSphere with Tanzu の登録方法は TKGm と同じです)
Step1: TMC UI にアクセスし、左パネルの [Administration ] → [Management clusters] → [Register Management Cluster] をクリックします。
Step2: [Register Management Cluster] をクリックすると [Tanzu Kubernetes Grid] と [vSphere with Tanzu] が表示されますが、TKGm を登録したい場合は Tanzu Kubernetes Grid を選択、vSphere with Tanzu や VMware Cloud with Tanzu サービスで実行されている Tanzu Kubernetes Grid Service Supervisor クラスタを登録したい場合は vSphere with Tanzu を選択します。
今回は [Tanzu Kubernetes Grid] を例として進みます。
表示された [Name and assign] 画面で Name に TKGm Management cluster の名前を入力、Cluster Group は今回 default にして、Next をクリックします。
Step3: proxy を設定します。
proxy を設定する場合は [Set proxy for the management cluster] の右側のアイコンクリックして、
[Select proxy for the management cluster] から事前に作成済みの proxy を選択します。
また、workload cluster にも同じ proxy を適用したい場合は [Use same proxy for managed workload clusters as default proxy] にチェックを入れます。
作成済みの proxyは TMC ホームに一旦戻って [Administration ] → [Proxy configurations] から確認できます。
今回は no proxy で進みます。
Step4: 最後の Register Step になります。
ここで表示される kubectl apply コマンドをコピーして Tanzu Kubernetes Grid の management cluster 上で実行することで、Tanzu Mission Control agent がインストールされます。
最後に [VIEW MANAGEMENT CLUSTER] をクリックして登録状況を確認します。
下記の Status が Ready になると登録完了となります。
まとめ
ここまで TMC UI 経由で Tanzu Kubernetes Grid を登録する手順( vSphere with Tanzu を登録する手順も同じです)を紹介しました。
TMC に登録することで、一貫した UI 経由で TKGm もしくは TKGs を管理することができ Day1、Day2 運用が楽になります。