SD-WAN ネットワーク

Virtual Cloud Network への途:SD-WANのUI考察 其の壱

2025年までには楽になろう…

SD-WAN の UI 考察:其の壱

個人的な趣味のお話になりますが…
環境対策も含め電気自動車と自動運転が目下の世の趨勢なのは理解しつつもいい歳して空冷のエンジンを積んだ車やバイクをマニュアルシフトで動かすのがやめられません。電子書籍端末の便利さは使ってみてよくわかりましたが個人的には文庫本の紙をめくっている感触や時間が贅沢だと思ってしまいます。ネットワークは自分のお気に入りな  CLI(コマンドラインインターフェイス) を搭載した機器を効率的な自動化運用に乗せて構築・運用するのが楽しくて好きです。(好きでした。)

しかし今や時は令和、ビジネスを考えるとそうそう個人的な趣味にばかり走っていられません。2025年の崖と言う問題がまことしやかに囁かれる昨今の我が国、我々インフラエンジニアとしても如何に日々の業務を楽ちんにできるかは環境問題同様に大きな課題です。ということで今回は日本市場においてもだいぶ実導入が進んできた感のある  SD-WAN のユーザーインターフェイス(UI)について考察したいと思います。

 

SD-WAN における様々な UI (ユーザーインターフェイス)と VMware SD-WAN by VeloCloud のこだわり

SD-WAN がなんぞや、というのは他の Post に譲りますが、特徴的なのは初めて市場に登場してからすでに10年近くなろうとしている分野ながらも、いまだ各社製品毎に目指している方向が少しずつ異なっている、という点が挙げられます。例えば、キャンパス LAN との統合を強力にすすめるロードマップを謳っている A 社がいて、WAN 最適化の機能に注力していた B 社はこれから強力な無線LANソリューションのブランド配下に統合されようとしているらしい、一方でこの市場でのリーダーポジションを確立している我々 VMware は Cloud への架け橋として SD-WAN を捉えていてそのベクトルに沿って様々なロードマップ策定のもと製品開発を行っている、といった具合です。

参照:

 

必然、どのような形の UI で SD-WAN をコントロールするか、というのも製品ごとに様々で、日々の業務に携わる方々が触わる部分は GUI で提供しつつ少し細かな設定はこれまでのネットワーク機器の延長でコマンドラインインターフェイス(CLI)をベースとしている製品もあるため、我々の VMware SD-WAN by VeloCloud もご紹介当初は「CLI でコントロールできますか?」といったお問い合わせを受けることもしばしばでした。が、VMware SD-WAN by VeloCloud の UI 思想は100% GUI でのコントロールとなり、如何に簡単に万人がこれまでのルーターでは制御出来なかった複雑な通信制御を行うか、如何にこれまでのルーターでは見ることのできなかった様々な視点を可視化するか、というこだわりのもとわかりやすい UI を提供することに努めています。

 

 

ゼロタッチプロビジョニングと設定のプロファイル化

SD-WAN に対する期待値の一つとして、これまでのルーターよりも簡単に初期構築を行いたい、もしくは新しいブランチサイトをオープンするまでにかかっていた時間を圧縮したい、設定変更やバージョンアップをより素早く気軽に行いたい、といういわゆるネットワークのサービス提供におけるアジリティが挙げられます。

 

クラウドサービスとして提供されるオーケストレーターによる一括管理、運用を旨とする VMware SD-WAN by VeloCloud はゼロタッチプロビジョニングや設定のプロファイル化による迅速な展開と設定変更を提供することが可能で、拠点数の増加と作業負荷を切り離すことが可能となっています。

VMware SD-WAN Edge(Edge ≒ 次世代ルーター)の設定ファイル構造は、Edge 毎に固有の設定部分と Profile における設定部分との2階層の構造となっています。これにより例えば、基本的には同じ設定ポリシーにグルーピングされる拠点が 1,000 拠点あったとしても、その 1,000 拠点を1つの Profile に紐付けておいて、その1つの Profile に設定変更を行えばワンクリックで 1,000 拠点分の設定変更を反映させることも可能なアーキテクチャとなっています。

ご評価のうえ、実際に導入頂いたお客さまからは既存ルーターの運用と比べて劇的に管理運用が楽になった!というお褒めのお言葉をいただくことが多くあります。

 

海外のお客さま事例から学ぶ、SD-WAN を利用した脅威のスピード感

ここで先日公開 OK となった US の事例をひとつご紹介いたします。もろもろ大人の事情もありエンドユーザーさまの名前は非公開で、このサービスを展開しているサービスプロバイダーさまの名前をお借りした事例となっていますが、ご利用頂いているのは金融・保険サービスを提供されている某お客様です。

導入事例 : QOS Networks 様
感染症拡大前に在宅勤務への移行を決断、SD-WAN を短期間に展開することで変わらぬお客様サポートを実現

このお客様の利用用途は Small Office や Home Office など多数のブランチサイトを SD-WAN により高品質かつ迅速に展開するというある種王道的な利用方法であり、15,000を超える多数拠点での大規模 SD-WAN 展開もさることながら、その最大の特徴は驚異的な展開のスピード感です。なんと、初期フェーズでは 5,000 拠点の展開を約30日内で終えることができ、次期フェーズでは 8,000 拠点を 10 営業日で展開されたとのこと…!!!(凄まじい…

旧来のルーターではなかなかに実現することが出来ない脅威のスピード感、このあたりも SD-WAN の大きな魅力ではないでしょうか。

SD-WAN 市場は US がリードしている業界的な背景もあり、日本国内でのこのレベルの大規模展開はまだこれからですが、それでも徐々に 3桁数拠点、あわよくば 4桁数拠点、といった 国内展開としての SD-WAN 案件のお話を頂き始めました。先行している US の事例に負けぬよう国内のお客さま展開へのご提案、サポートに注力していきたいと思います。

こちらはすでに国内でお使い頂いているお客様の Case Study となります。
ぜひご検討時の参考にしてください。

導入事例 ; 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 様
VMware SD-WAN by VeloCloudを約70拠点に 順次展開。ネットワークパフォーマンスの最適化と 回線増速にかかるコスト抑制に加えて、 クラウド型プロキシによるセキュアなアクセスも実現
導入事例 : 三菱総研DCS 様
優れた通信品質を維持しながら回線コストを半分に VeloCloudで実現した by WAN-SD VMware シンプルでフレキシブルなWAN環境

 

まとめ:

さて今回は主に VMware SD-WAN by VeloCloud の UI 周りに特化してご紹介させていただきました。VMware SD-WAN は「CLI を提供しておらず 100% GUI での UI を提供します」と記載しましたが、これまで CLI での運用に手慣れたネットワークエンジニアの方からすると GUI での制御のみというのは少々まどろっこしい感があるかもしれず、その気持が、「CLI で SD-WAN をコントロールできますか?」というご質問につながるのではないかと思います。

そんな皆さまも安心してください。VMware SD-WAN by VeloCloud では、CLI というクラシックで運用負荷のかかる(そして2025年の崖に真っ向からぶつかっていってしまうような)インターフェイスこそ提供していませんが、GUI と同様のオペレーションをより素早く、多拠点に効率的に展開する方法として REST API でのコントロールを提供しています。
次回の続きポスト、“SD-WAN の UI 考察:其の弐”では、REST を利用した VMware SD-WAN by VeloCloud のコントロールについてお知らせしたいと思っています。お楽しみに。

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