ラーニング

日本初!VCDX取得体験記 (準備編)

みなさまこんにちは! VMware Educationチームです。

VMware認定資格は、ソリューショントラックと難易度によって体系立てられていますが、
その最上位資格となる、VCDX = VMware Certified Design Expertにおいて、日本初の
認定取得者が生まれましたので、ご紹介させていただきます。

今回、VCDX-NVの取得に至りました、VMwareプロフェッショナルサービス統括本部所属の
新納 克彦より『VCDX取得体験記』として、準備編と実践編、2話連続でお届けいたします!


VCDX取得体験記
VCDX資格概要と準備編

 

 

 

●筆者紹介
新納 克彦(にいのう かつひこ)
シニアコンサルタント
VMware プロフェッショナルサービス統括本部
テクノロジーコンサルティング所属

 

 

 

 

 


1. VCDXとは

VMware Certified Design Expert の略称となります。

● アーキテクト向け:最上級レベルの認定資格である VCDX は、VMware のソリューション
やシステムの設計、構築、管理を行う IT プロフェッショナルを対象としています。

 

● 詳細はこちら

 

● 4つの専門分野 (DCV, DTM, NV, CMA)があります。

 

● 試験は全て英語になります。VMware製品以外の領域も問われ、技術知識は勿論のこと、
プロジェクトに必須となるスケジュールやロールを定義するPM知識、ドキュメンテーション
スキルが問われます。ディフェンスセッションでは、トラブルシューティング、アーキテクチャ
デザインの知識、プレゼンテーション、ファシリテーションスキルが必要とされます。

 

● VCDX-NV 試験概要

  • アプリケーション試験、ディフェンス試験の2つをパスする必要があり、全て英語で
    行われます
  •  アプリケーション試験(英文書を提出します。会話は一切不要です)
    • 1つ以上のプロジェクト(仮想プロジェクトでも可)のドキュメントを作成します。
    • 顧客要求から概要を起こし、論理デザイン、物理デザインに落とし込みます。
    • 同一プロジェクトのドキュメントは3回まで提出できます。つまり2回の修正が可能。
      Failした場合は、足りなかった項目についてのフィードバックをもらえます。

      • 3回失敗した場合、新たなプロジェクトを選んでドキュメントを刷新する必要が
        あります。
    • アプリケーションにパスすると、次のディフェンスに進むことができます。
  • ディフェンス試験(口頭での英語の技術質問に回答します)
    • 受験場所は、USA、オーストラリア、英国の3箇所から選ぶことができます。
      ※ 日本国内での受験はできません
    • 提出した文書から、その技術を採択した理由、正当性を示す(提出したデザインを
      ディフェンスするイメージ):75分

      • 質問には以下の方法で回答します。
        • 1. 口頭のみ
        • 2. 事前作成したドキュメントを表示しながら
        • 3. ホワイトボードを使って

のいずれかにより回答する必要があります。ネイティブ英語が困難な方には
2がお薦めなので、事前に資料の準備を行うとよいでしょう。

 

    • トラブルシュート、アーキテクト分野での試問を行う:45分
      • 課題、前提条件は試験時間中に提示されるため、事前準備はできませんので、
        口頭、またはホワイトボードを使って回答します。

 

 

2. バックグラウンド

2013年2月に入社後、vSphere、EUC分野のデリバリを行った後、2014年3月よりNSX製品を
中心としたデリバリの立ち上げに関わり、お客様先での設計支援を行ってきました。

2019年末時点で約50社のお客様にNSXの支援を行っております。

資格に関しては、2014年8月にVCP-NVを、2015年8月にVCIX-NVを取得しています。

 

 

3. なぜ受験を考えたのか

日本のお客様ではNSX製品を比較的早くから受け入れていただき、多くのお客様に採用
いただいています。私自身、長期間ほぼNSX専任という形で日本のお客様への支援を行って
おり、他国のコンサルタントと比較しても製品知識に関しては自信がありました。

しかしながら、世界的に見ると英語によりコミュニケーション障壁が思ったより大きく、
日本のお客様が我々の想像以上にNSX製品を使いこなし、製品価値を理解いただいている
状況の発信ができていなかったことを残念に思うことが何度かありました。

また、2017年2月に国内での社員向けVCDX研修において、フランスから来られたトレーナー
のかたにも、日本のエンジニアの技術スキルは十分高く、VCDXで認定されるレベルにあると
お墨付きをもらいました。ただし、課題は英語だねとも言われました。この研修をもって、
VCDXにチャレンジすることを決心しました。

英語に関しては海外留学などの経験は無いものの、今までも様々な場面で英語でのコミュニ
ケーションを行っていましたが、さらなる補強のために社内研修制度を使って外部研修を
申し込み、半年間英会話に通いました。

 

 

実際の試験の模様は後編となります、VCDX受験 実践編に続きます。