皆様こんにちは、Dell Technologies Education Servicesシニア テクニカルインストラクター
坂井 大和です。Dell Technologiesにて、エンタープライズ製品及びVMware認定講師(VCI)
として日々トレーニング提供をしています。
以前にも本ブログ内でいくつかの記事を提供しておりますので、ご興味がある方は是非ご一読
ください。
■まえがき
今回は“現役VCIがオンデマンド形式でVMware公式トレーニングを受けてみた”という
テーマで、複数回に分けて オンデマンドコースの魅力をご紹介致します。
今回私は、“VMware NSX 6.4 Install, Configure, Manage(日本語版)”をトライアルで受講
しました。
どのような雰囲気なのかを知りたいという方は、YouTubeにもセッションの概要紹介が
ありますので是非一度ご覧ください。
■なぜ私がこのコースを選んだのか?
まず前提として、私はVMware NSX 6.2 Install, Configure, Manageコースの登壇を担当しています。
ですから、VMware NSXの前提知識がある状態です。にもかかわらず、今回は同じコースの6.4を
受けるのか?VMware NSXという製品は、ネットワークと仮想化が融合した製品であるため難易度
が高めです。
経験豊富なVMwareシニアインストラクターである徳重さんの教え方のスタイルも含めて学びたいと
感じたことが今回の受講きっかけでした。
■学びのスタイルの比較 ILT vs On-Demand
本記事を通じてオンデマンドトレーニングという新しい学びのスタイルについてレビューをしてみたい
と思います。まずは簡単に、よくあるトレーニング受講形式の比較について振り返ってみましょう。
次にそれぞれの受講スタイルの特徴(利点や考慮事項)を挙げてみました。
<講師対面型講義の特徴>
- 講師だけでなく、他の受講生との交流も可能(人脈形成に繋がる)
- 他の受講生の質問を聞く事で新しい視点での技術的な気づきを得られる(技術視点の強化)
- わからないと思った事がある場合にすぐに質問が出来る(シームレスなレスポンス)
ちなみにこちらはvSphere Install, Configure, Manageコース登壇中の私です。
ホワイトボードを使って受講生とコミュニケーションが出来るので相互にコミュニケーションが
取りやすいです。
<オンデマンド講義の特徴>
- いつでも、どこからでも受講が可能(Anywhere, Any Devices)
- 自分のペースで受講が可能(隙間時間の活用が可能)
- 動画を見直す事で、聞き逃しなどがなくなる
- 質疑応答は“オンデマンド フォローアップサロン”にて質問可能
講師として教壇に立つ立場としてこれら2つを見た際に、それぞれに良いところを持っているなと
感じます。私なりに、どんなタイプの方が向いているか特徴を取り上げてみました。
<講師対面型が向いている人>
- 受講対象製品について、本当に初めての方
- 講師に臆することなく質問が出来る方
- 試験会場までのアクセスが近い方
- 業務の性質上まとまった日数/時間を確保出来る方
<オンデマンド型が向いている人>
- 受講対象製品について、操作経験や学習経験がある方
- 単発の質問ではなく、熟考してから質問をしたいという方
- 試験会場までのアクセスが遠い方
- まとまった時間の確保が難しく、隙間時間を活用したい、という方
特に青文字の箇所は、判断材料としては大きな割合を占めます。それぞれの受講形式を選ぶ場合
には技術面やご自身の性質も一つの判断基準になります。
講師としては、受講生と直接コミュニケーションが出来る“講師対面型”の場合は、受講生の質問や
表情から理解度を図り、説明の仕方を変える事が出来ます。クラスごとに受講生のレベルも異なるので、
各受講生により最適化された形でコースを受講出来るのは“講師対面型”だと言えます。受講中の生徒が、
こんな風に頭を抱えているとしたら、対面する講師は受講生が理解出来るようフレキシブルに対応が
出来ます。
“オンデマンド型“は、受講の前にある程度前提知識を付ける事で、受講時間の効率化が出来ます。
例えば、VMware ハンズオンラボを利用すれば、いつでも、誰でもがVMware社提供の無償ラボ
環境で操作体験が可能です。
オンデマンド型で提供されるラボ環境も、ハンズオンラボのスタイルに準拠しています。
そのため、このインターフェースに慣れる事は、より効率よくコースを受講出来る一つのメリット
となります。
本記事投稿時点では、次のように、忙しくてなかなか時間が取れない方向けに“ライトニングラボ”
と称して、vSphere, vSAN, NSX向けのラボが用意されています。
今回は2つの受講形式を比較したことで、今後トレーニングを受講される皆様自身が“自分はこちらの
受講形式があっている”と少しでも判断の材料を得られた!と感じて頂ければ幸いです。