皆様こんにちは。今回のEUC Blogでは、5/29にリリースされましたVMware Horizon 7.5(以下Horizon 7.5)で新しく登場したHorizonコンソール、およびJMP(Just-In-Time Management Platform)統合ワークフローについてご紹介させていただきます。
Horizonコンソール概要
5/29にリリースされたHorizon 7.5から、新しい管理インターフェイスであるHorizonコンソールが提供されました。このHorizonコンソールは接続サーバー上で動作するHTML5ベースの新しいWebインターフェイスで、従来Horizon Administratorで実施していた仮想デスクトップ、公開デスクトップ、公開アプリケーションの展開を、よりシンプルに実行することが可能になります。またHorizonコンソールにJMP統合ワークフローおよびヘルプデスクツールが統合され、Horizonの管理が今まで以上に容易になりました。Horizon 7.5の時点では、まだ一部の機能のみの実装となっていますが、今後のバージョンアップで更なる機能強化が予定されています。既存でご利用いただいていたHorizon Administratorについては、今までと同様に継続して利用可能です。
<図 Horizonコンソール初期画面>
JMP統合ワークフロー概要
JMP統合ワークフローは、新しいHorizonコンソール上でデスクトップワークスペースの定義やユーザまたはユーザグループの割り当てを容易に実行できる、管理者のための新機能です。仮想デスクトッププール、App Volumes で作成した App Stack および User Environment Manager で定義したユーザ設定を、特定のユーザやユーザグループに割り当てるためには、これまで従来のHorizon Administratorや、App Volumes および User Environment Manager の各管理コンソールで個別に設定する必要がありました。JMP統合ワークフローにより、Horizon コンソール上で一括して定義することができます。これにより驚くほど簡単にワークスペースの定義や変更を行うことが可能になります。このJMP統合ワークフローは前述のHorizonコンソールから機能を呼び出す形で利用することができます。JMP統合ワークフローを利用するためには、事前に専用のJMPサーバーを構築する必要があります。
<図 HorizonコンソールJMP新機能説明画面>
JMPサーバー要件
JMPサーバーの各種要件は以下の通りです。
<図 JMPサーバー必要スペック>
JMPサーバーは、これらの要件を満たす専用の仮想マシン等を準備して導入する必要があります。
またJMPサーバー導入後にJMP統合ワークフロー機能を利用するためには、連携に必要な以下バージョンのVMware製品が事前に構築されている必要があります。
- VMware Horizon 7.5以降
- VMware App Volumes 2.13以降(オプション)
- VMware User Environment Manager 9.2.1以降(オプション)
- VMware Identity Manager 2.9.2以降(オプション VMware Workspace ONEとの統合用)
詳細については以下URLに記載されているガイドを参照ください。
VMware Horizon JMP Server Installation and Setup Guide
Horizonコンソール 接続方法
Horizonコンソールは、従来から利用されているHorizon Administrator Webインターフェイスにログインし、画面上部に配置されているHorizonコンソール へのリンクをクリックすることで容易に呼び出すことができます。また、Webブラウザ上で「https://<接続サーバーのホストネームまたはIPアドレス>/newadmin」と入力することで直接Horizonコンソールにログインすることも可能です。
<図 Horizonコンソール接続>
JMP統合ワークフロー の利用
JMP統合ワークフローを利用するためには、まずHorizonコンソールへアクセスして 「Horizonコンソールの設定(JMP)」を選択します。必要な初期設定(JMPサーバー情報、Horizon 7関連サーバーの情報、Active Directory情報等の登録)を実施後、デスクトップワークスペースであるJMP割り当てを定義し、管理することができます。JMP 割り当ての定義では、ユーザやユーザグループに割り当てるデスクトッププール、App Stackおよびユーザ設定を指定します。このJMP割り当てを実行することで、JMPオートメーションエンジンが Horizon 7、App Volumes、User Environment Managerシステムとそれぞれ通信して、一括してデスクトップ、アプリケーション、ユーザ設定に資格を与えることができます。
<図 JMP統合ワークフロー設定>
いかがでしたでしょうか? 今回はHorizon 7.5における機能強化のポイントであるHorizonコンソール、およびJMP(Just-In-Time Management Platform) 統合ワークフローについてご紹介させていただきました。EUC BlogのHorizonシリーズでは、今後もより詳細かつ技術的な情報を発信していく予定にしています。次回のブログもご期待ください。