プライベートクラウド実現に向けた自動化のニーズ
みなさん、こんにちは。
Orchestrator に関する 4 回目になります。過去の記事を確認したい方は下記のリンクよりご確認ください。
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1 回目はこちら
2 回目はこちら
3 回目はこちら
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今回は、Orchestrator の統合化ということで Orchestrator を使って Active Directory 上のユーザーやグループを操作する場合を例をご紹介します。
今回は単純に Orchestrator から Active Directory 上にコンピュータを登録・削除するという非常に単純な方法をご紹介しますが、他のシステムと連携することでたとえば、[バーチャルマシンを複製] -> [Active Directory へ登録] や [バーチャルマシンを削除] -> [Active Directory 上のコンピュータオブジェクトの削除] 等といった運用上の作業を自動化することが可能になります。
なお、本画面はインターネット上で公開されているハンズオンラボ環境で実施しております。皆様ご自身で検証環境を作ることなく同様の操作を実施することが可能です。是非、本ブログの操作および Orchestrator のその他の機能を触ってみてください。
ハンズオンラボへのログイン操作方法は下記 URL をご確認ください。
登録方法 : http://blogs.vmware.com/vmware-japan/2013/12/hol.html
今回、ご紹介する環境は ハンズオン ID : “HOL-SDC-1307 – vCloud Automation Solutions” 上で実施しておりますので、皆様も同様の動作を環境を構築することなくご確認いただくことが可能です。
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1-1. ハンズオン環境にログインして、デスクチップ上の Orchestrator 管理画面を開きます。
1-2. ログイン画面が表示されたら、[password] 欄に “vcoadmin” と入力して、[Login] ボタンをクリックします。
1-3. Orchestrator 管理画面にログインできたら、左ペインの “Workflow” タブをクリックします。その後、[admin@vcac-w8-01a] – [Library] – [Microsoft] – [Active Directory] – [Computer] と順番にクリックします。
1-4. “Create a computer in a group” を右クリックして、”Start workflow” をクリックします。
1-5. [Parent group for the new computer] 欄の “Not set” をクリックします。
1-6. [Filter:] 欄に “Computers” と入力し、”Computers” を選択し、[Select] ボタンをクリックします。
1-7. [Name for the new computer] 欄に “VCOocks” と入力し、[Submit] ボタンをクリックします。(“VCOrocks” はコンピュータ名です。適宜、変更して入力していただくことも可能です)
1-8. ワークフローが完了したら、右上の最小化ボタンで Orchestrator 画面を最小化します。
1-9. デスクトップ上の “Active Directory” 管理画面をクリックして、開きます。
1-10. “Active Directory” 管理画面が表示されたら、左ペインより [corp.local] – [Computers] と順番にクリックします。手順3 – 7 で追加した “VCOocks” コンピュータが作成されていることが確認できます(もし、違う名前でコンピュータを登録されている場合、異なる名前のコンピュータ名が表示されます)。
1-11. コンピュータオブジェクトが追加できたことを確認できたら、右上のバツボタンで “Active Directory” の管理画面を終了します。
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2-1. 最小化している Orchestrator の画面を開きます。(Orchestrator 管理画面を閉じている場合は再度、起動・ログインします)
2-2. 左ペインの “Workflow” タブをクリックします。その後、[admin@vcac-w8-01a] – [Library] – [Microsoft] – [Active Directory] – [Computer] と順番にクリックします。
2-3. “Destroy a computer” を右クリックして、”Start workflow” をクリックします。
2-4. [Computer to destroy] 欄の “Not Set” をクリックします。
2-5. [Filter:] 欄に “VCO” と入力し、”VCOocks” を検索できたら選択し、[Select] ボタンをクリックします。(異なるコンピュータを登録した場合は異なる名前のコンピュータを検索して選択します)
2-6. [Computer to destroy] 欄に “VCOrocks” が選択できたら、[Submit] ボタンをクリックします。
2-7. ワークフローが終了したことを確認し、画面右上の最小化ボタンをクリックします。
2-8. デスクトップ上の “Active Directory” 管理画面をダブルクリックして、管理画面を開きます。
2-9. 左ペインの [corp.local] – [Computer] をクリックして、登録されていた “VCOocks” コンピュータオブジェクトが削除されていることを確認します。
いかがでしたでしょうか。無事、コンピュータアカウントの追加と削除が行えましたでしょうか。
今回は単純な Active Directory のコンピュータオブジェクトの追加・削除ですが、vCenter や他のシステム (PowerShell や ssh はもちろん、REST や SOAP 等) と連携してワークフローを作成することにより多くのメリットを受け取ることが出来ます。
是非、身の回りの毎日・毎週・毎月行っている業務を思い出して、日々の繰り返し業務を自動化できるかを考えてみてください。
次回は最終回で、以下の内容を予定しています。
5回目:vCloud Automation Centerとのインテグレーション