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Azure VMware Solution 最新アップデート(2024年10月版 – 後編)

みなさま、こんにちは!マイクロソフトの前島です。

前回の投稿では、主にAzure VMware Solution (AVS)の機能面やサービス面でのアップデートについてご紹介しましたが、今回はその後編として、AVSに関するその他の最新情報をまとめてお伝えいたします。

 

  • VMware Explore 2024への協賛と出展
  • AVS 導入による経済効果レポートとアセスメント
  • VMware Rapid Migration Planの更なる強化

 

•    VMware Explore 2024への協賛と出展

VMware Exploreは、毎年VMware by Broadcomが主催するグローバルイベントです。8月のラスベガスと11月のバルセロナで開催される2つのイベントが、特にフラグシップイベントとして位置づけられています。

マイクロソフトは、昨年に続き今年もDiamond Sponsorとして、両イベントに協賛しています。

 

VMware Explore 2024 Las Vegas

ラスベガスでのイベントは8月に開催済みですが、現在ほぼすべてのブレークアウトセッションの録画を無料でオンデマンド視聴できるようになっています。

下記のリンクから、AVSに関連するセッション一覧をご覧いただけますので、興味のあるセッションをぜひご視聴ください。

 

関連記事: Microsoft is headed to VMware Explore 2024 in Las Vegas – Microsoft Community Hub

 

VMware Explore 2024 Barcelona

今年は11月4日から7日にかけて開催されます。AVSに関連するセッションやラウンドテーブルだけでも、20以上のプログラムが予定されています。また、イベントホールではMicrosoftブースを出展し、AVSに限らず、さまざまなMicrosoftソリューションについてご相談いただける機会を設けています。

現地に参加される方は、ぜひMicrosoftブースやセッションにもお立ち寄りください。

 

関連記事: Microsoft is headed to VMware Explore 2024 in Barcelona! – Microsoft Community Hub

 

ラスベガスのイベント同様、ほとんどのブレークアウトセッションは後日オンデマンド版が無料で公開される予定です。イベントに参加されない方も、ぜひ後日セッションをご覧いただければと思います。

 

•    AVS 導入による経済効果レポートとアセスメント

AVSをご検討されるお客様から、最も多くいただくご相談の一つがコストです。多くのお客様が、プライベートクラウド基盤の更新に際して、オンプレミスでのリニューアルAVSなどのクラウドサービスを比較検討されています。

 

Forrester社による独立調査で高いROIを実証

このたび、実際にAVSを採用されたお客様に対するヒアリング調査を実施し、どれほどのコスト削減効果があったかをまとめたレポートが公開されました。無料でダウンロードいただけますので、ぜひご確認ください。

 

ダウンロードリンク(英語): The Total Economic Impact of Microsoft Azure VMware Solution

図1: The Total Economic Impact™ of Microsoft Azure VMware

 

今回の調査は、第三者機関であるForrester社に委託して実施されました。この調査では、主にオンプレミスでVMware基盤を維持する場合のTCO(総所有コスト)と、AVSへの移行後のコストを比較しています。分析の結果、AVSに移行することでROI(投資利益率)が298%に達することが実証されています。このデータを、コスト削減効果を検討する際の参考材料としてぜひご活用ください。

 

短期的なコスト比較では見えにくいAVSの真の価値

コストを考慮する際に特にご認識いただきたいのが、オンプレミスでのVMware基盤AVSでの基盤運用管理の違いです。AVSは、マネージド型サービスとしてマイクロソフトが提供しており、データセンターの維持、定期的なメンテナンスやバージョンアップ、リソースの増強・交換時に必要な調達プロセスなどが大幅に軽減されます。

さらに、ハードウェア障害対応についても、マイクロソフトが責任を持って対応します。これにより、オンプレミス環境でよく見られる「障害時の予備機を余分に用意しておく」という考え方も不要になります。

 

金額換算しやすいソフトウェアやハードウェアの費用だけを単純に比較すると、オンプレミスでのリニューアルが一見安価に見えるかもしれません。しかし今回のレポートにもあるように、広い視点でコスト全体を考慮していただくと、AVSが持つコスト優位性が明確に見えてくるはずです。

 

図2: Azure VMware Solution による  TCO の最適化

 

 

AVS Express – TCOを迅速に算出する無償ソリューションアセスメント

マイクロソフトでは、皆さまの環境におけるTCOを迅速に算出するための無償ソリューションアセスメント、「AVS Expressを実施しています。このアセスメントはノミネーション制となっておりますので、興味がある方はぜひ弊社担当営業にご相談ください。

図3: AVS Express を用いた TCO 分析の概要

 

•    VMware Rapid Migration Planの更なる強化

マイクロソフトでは、AVS への移行を支援する包括的な移行オファリングである “VMware Rapid Migration Plan” を提供しています。このオファリングについては以前の記事でもご紹介しましたが、改めて特徴的な点をハイライトしてご紹介します。

 

図4: AVS 移行支援オファリング “VMware Rapid Migration Plan”

 

最大5年間の長期価格保護

AVSをはじめとするAzureサービスでは、長期利用を希望されるお客様向けに、予約インスタンス (RI)を提供しています。RIを選択すると、PAYG(時間課金)に比べて大幅な割引価格で購入できるだけでなく、購入時点で価格が確定します。そのため、その後の価格変更による影響を受けることがありません。

 

マイクロソフトでは、お客様が長期的に安心してAVSをご利用いただけるよう、通常の1または3のRIに加え、現在は5年間のRIを期間限定で提供しています。

これまで、このオファリングは日本で提供されていた唯一のSKU(AV36)には適用されていなかったため、日本国内で活用することができませんでした。しかし、AV64の提供開始に伴い、現在は東日本および西日本のどちらのAzureリージョンでもご利用いただけるようになりました。

 

拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) の無償提供

マイクロソフトでは、サポート期限(EOS)を迎えたシステムを引き続き利用する必要があるお客様に対して、セキュリティ更新プログラムを受け取り続けられる拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) を提供しています。

ESUは有償のプログラムですが、AVS を含む Azure 上で対象のシステムを稼働させる場合、無償で ESU の権利が提供されるという特典があります。

 

すでにWindows Server 2012やSQL Server 2012向けにESUを提供しているほか、今年7月にはSQL Server 2014もサポート終了となり、EOS期間に入りました。AVSを利用することで、ダウンタイムやシステム改修なしで、オンプレミスのVMwareプライベートクラウドから簡単に移行できるため、サポート切れのサーバーをご利用中のお客様は、ぜひAVSへの移行をご検討ください。

 

VMware Rapid Migration Planでは、他にもさまざまな移行オファリングを提供しており、お客様からのフィードバックをもとに、随時提供内容もアップデートされています。

移行元の環境や規模、Azureの契約形態、移行時期などに応じて、最適なオファリングを提案させていただきますので、ぜひMicrosoftの担当営業までお気軽にご相談ください。