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[GS Newsletter] ESXi ホストの管理 IP に通信ができない状況でサポートバンドルを取得する方法

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こんにちは、VMware グローバルサポート Newsletter vSphere チームの田口です。

今回は VMware ESXi ホストの管理 IP に通信ができない状況で、ストレージにはアクセスできるという場合にサポートバンドルを取得する方法をご案内します。


管理 IP に通信が出来ないと、vSphere ClientVMware vCenter Server 経由)や Host Client (ESXi にブラウザで直接アクセス)でサポートバンドルを取得する事ができないため、少し工夫が必要になります。ストレージにアクセスできる事が条件になりますが、このような状況になった場合にご参照いただけますと幸いです。

1. 想定している状況

下記のような状況を前提に手順をまとめております。

 

2. サポートバンドル取得の手順

a) 対象の ESXi ホストの CLI にログインします。管理 IP に通信が出来ないため、物理サーバの仮想コンソール機能を使用して、DCUI にアクセスします。

 

b) DCUI で [F2] を押して、[System Customization]メニューにアクセスします。

 

c) [Troubleshooting Options] を選択し、[Enter] を押します。

 

d) [Troubleshooting Mode Options] メニューから、[Enable ESXi Shell]を選択し、[Enter] を押してサービスを有効にします。

下記のように [Disable ESXi Shell] と表示されている場合は、[Enter] を押さないでください。(既にサービスは有効になっています。)

 

e) メイン メニューに戻るまで、[Esc] を押します。

 

f) [Alt]+[F1] を押して、ESXi Shell のログイン画面を表示し、root ユーザーでログインします。

Note: 下記のようにログインプロンプトが出ない場合は、ESXi Shell サービスが有効になっていません。[Alt]+[F2] を押してメニューに戻り、再度手順 d) をご確認ください。

 

g) サポートバンドルを保存するためのストレージの確認として、df -h コマンドで容量を確認します。この例では iSCSI-1 というデータストアを選択します。

 

h) vm-support コマンドにオプション -w を付けて、前手順で選択したデータストアにサポートバンドルを生成します。コマンド完了時に生成されたファイル名が表示されるので控えてください。

vm-support -w /vmfs/volumes/<データストア名>/

(中略)

 

i) vSphere Client にログインして、[データストア]タブでデータストアとサポートバンドルのファイルを選択し、[ダウンロード] を押してダウンロードします。

 

3. 関連するドキュメント、KB

 

以上が管理 IP にアクセス出来ない場合のサポートバンドルの生成とダウンロード方法となります。

なお、vm-support コマンドで生成したサポートバンドルは自動的には削除されませんので、事後に手動で削除をお願い致します。

 

想定されない状況が発生した場合や上記に記載の無かった情報については、関連する KB をご確認いただければと存じます。それでも解決しない場合には、VMware Customer Connect からサポートリクエストをしていただき、弊社サポートチームへお問い合わせください。