VMware Cloud Director 10.4.1 の新機能と機能強化
今月初めに、VMware Cloud Director(VCD)10.4.1 の一般公開が発表されました。このリリースでは、従来のバージョンに対する新機能の追加や機能強化が行われています。
VCD Container Service Extension 4.0 を利用した Kubernetes as a Service の提供
一連の新しいテクノロジー スタックや機能が導入された VCD Container Service Extension(CSE)の詳細情報をご確認ください。
CSE 4.0 リリースには以下のような特長があります。
- 高度なコンピュート機能、レジリエンスとスケーラビリティの強化により、柔軟性を向上
- VMware 環境を利用する開発者向けの、標準に準拠したエンタープライズクラスの Kubernetes クラスタ サービスを提供
- カスタマイズされた Kubernetes テンプレートの作成と、標準の VMware Tanzu パッケージのインポートが可能
- Kubernetes Grid OVA(TKG テンプレート)によって、包括的な機能を備えたセキュアな Kubernetes クラスタをデプロイして管理できるようユーザーを支援
VCD App Launchpad 2.1.2 の 2 つの新機能
VMware VCD App Launchpad 2.1.2 では、クラウド プロバイダーおよびテナント向けの 2 つの新機能が追加されています。これらの新機能で重視されているのは革新的なアプリケーションの提供の促進であり、最先端の開発者向けツールとシンプルなコンテナ インフラストラクチャをセキュアな環境で提供します。新機能の 1 つ目は Container Service Extension(CSE)4.0 のサポートであり、これによりテナント ユーザーは Kubernetes クラスタを CSE 4.0 を使用してプロビジョニングできるようになります。2 つ目は VMware Application Catalog(VAC)の Helm チャートのサポートです。これによりサービス プロバイダーは VAC の Helm チャート リポジトリを App Launchpad にインポートできるようになり、テナント ユーザーは VAC の Helm チャートを Kubernetes クラスタにデプロイできるようになります。
テーマに関する VCD の新しい使用環境の詳細
このブログ記事では、プロバイダーがテナント向けのテーマの作成、管理、割り当てに利用できる VCD 10.4.1 の新しい UI と API について解説しています。新しい UI では、VCD ポータルでの構成やテーマ、ブランド、リンク、メニューに関するタスクにおける操作感のライブ プレビューを利用できます。以前のブランディング API を使用して作成されたテーマを移行することもできます。
Oracle Cloud VMware Solution におけるマルチクラウドサービスの拡張
VCD サービスによる、Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)上でのマルチテナンシー サービスやプライベート SDDC サービスの管理のサポートを利用できるようになりました。OCVS は VMware による認定のもとで Oracle が販売およびサポートを担当する、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のサービスであり、すべての Oracle データセンターの Oracle ハードウェア上で実行されます。VCD サービスは VMware が運用する SaaS として、VMware Cloud Provider パートナーおよび企業のお客様に販売および提供されます。詳しくは、こちらのソリューションの概要およびブログ記事をご覧ください。