みなさまこんにちは。ヴイエムウェアの進藤と申します。
本ブログから数回にわたり、ヴイエムウェアのINTEROP Tokyoへの取り組みについてご紹介をさせていただこうと思います。
ヴイエムウェアとINTEROP
ヴイエムウェアとしてINTEROP Tokyoに参加するのは今年で3回目となります。2013年はSDN Showcaseという特設会場に小さなブースを構え、NSXのご紹介とOpenStackなどとの連携のデモをさせていただきました。狭いブースにもかかわらず大変多くの方に足を運んでいただいたため、翌年の2014年は初めて自社のブースを構え、ヴイエムウェアのソリューション(ネットワーク、SDDC、EUC)を包括的にご紹介させていただきました。また、 この年にはHorizon 6がBest of Show Awardの「ワークスタイルイノベーション部門」においてグランプリをいただくことができました。
2015年は前年よりもさらにブース面積を拡大し、ネットワーク仮想化&セキュリティ、ネットワーク・モバイル運用管理、ハイブリット/パブリッククラウドの3つのコーナーを設けヴイエムウェアの製品ソリューション群をご紹介させていただきました。ネットワーク仮想化&セキュリティ・コーナーでは、NSXを中心にサードパーティ製のセキュリティーソリューションと組み合わせた例などをご紹介しました。また、ネットワーク・モバイル運用管理コーナーでは、vRealize OperationsやvRealize Log Insightなどの弊社運用管理ソフトウェアを展示するとともに、モバイル管理ソリューションとしてAirWatchのデモンストレーションもさせていただきました。ハイブリット/パブリッククラウド・コーナーにおいては、vCloud Airおよび新機能であるvCloud Air Advanced Networking Servicesのご紹介をさせていただきました。おかげさまでvCloud Air Advanced Networking Servicesは今年のBest of Show Awardの「クラウドプラットフォーム部門」でグランプリをいただくことができました。
なお、各コーナーでの出展内容の詳細につきましては、次回以降のブログエントリにてさらに詳しくご紹介をさせていただこうと思います。
基調講演
また、弊社Senior Vice President兼General Managerのマーティン・カサド(Martin Casado)による基調講演もここ3年連続で努めさせていただいます。今年の講演テーマは「クラウド時代の次世代ネットワーク&セキュリティの姿〜VMware NSXのビジネスメリットとユースケース」として、自身の経験なども交えながら、ネットワーク仮想化の新しいユースケースとして大きな注目を集めている次世代ネットワークセキュリティの話をさせていただき、 大変盛況でした。
ShowNet
もう一つヴイエムウェアがINTEROPで取り組んでいることとして、ShowNetへのコントリビューションがあります。ShowNetとは、INTEROPの会場で実際に出展社や来場された方々へ提供しているネットワークのことで、このネットワークはINTEROPに参加している多くの企業様から機器の提供を受けて作られています。ShowNetは多種多様な機器が組み合わされて作られており、また最先端の技術を試す場ともなっているため、ShowNetの構築は簡単なことではありません。そのため、ShowNetへ機器やサービスを提供するコントリビュータはINTEROPの会期前10日間程度幕張の会場に泊まり込みShowNetの構築にあたります(この作業は「HotStage」と呼ばれています)。ヴイエムウェアもこのShowNetコントリビュータを努めさせており、ShowNetのサーバ基盤をささえるハイパーバイザとしてvSphereの提供はもちろんのこと、NSXや運用管理ソフトウェアのvRealize Log InsightやvRealize Operationsなどを提供させていただいています。以下、 今年のShowNetへのヴイエムウェアとしてのコントリビューション内容を簡単にご紹介したいと思います。
まず、vSphereの最新版であるvSphere 6.0を提供をさせていただき、ShowNetのサーバ仮想化基盤を提供させていただきました。
ShowNetではここ数年VXLANによるマルチベンダ相互接続試験を行ってきましたが、VXLANのデータプレーン自体は各社の実装もこなれてきており充分に「使える技術」になったと考え、今年 はVXLAN自体の相互接続試験は行わず、VXLANのためのコントロールプレーンの相互接続試験を行うことにしました。現在、VXLANのためのコントロールプレーンとして主に使われているのは「 EVPN」と「OVSDB」の二つです。今回EVPN陣営からは、Cisco、Juniperが機器を提供、またNTTソフトウェアイノベーション研究所(NTT-SIC)がCumulusスイッチの上にオープンソースのEVPN対応BGP実装を載せて相互接続に参加しました。一方、OVSDB陣営からは、弊社のネットワーク仮想化ソフトウェア「NSX」がコントローラとなり、JuniperやDELL(Cumulus)などのスイッチを制御しました。また、Juniperを使ったVXLANルーティングにも挑戦し無事に動作することを確認しました。
また、ShowNetのようなマルチベンダー環境でネットワークをいかに管理していくかというのも重要なポイントです。そこでヴイエムウェアとしてはvRealize Log Insightを提供し、さまざまな機器から出力されるログをvRealize Log Insightに集め、管理&解析を行いました。INTEROP会期中はShowNetは世界中から攻撃の対象になります。そのような攻撃が来た場合でも各セキュリティ機器がそのような攻撃を検出し対処しますが、その際vRealize Log Insightにログを出力するようになっているため、Log InsightでShowNet全体のセキュリティ状況を可視化し 簡単に俯瞰するのに大変役立ちました。また、今回は vRealize Operationsというヴイエムウェアの統合管理システムもShowNetに提供し、vSphere環境の監視やNSX環境の監視管理に活用されました。
次回予告
次回は、「ネットワーク仮想化の運用管理〜全体 & vRealize Operations編」をお届けする予定です。どうぞお楽しみに!
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